日本語を学んでいる外国人の中で、日本語の難しさに頭を悩ませている方もいるかもしれません。
一方で、日本語をペラペラ話せる外国人をテレビや動画サイトでよく見かけます。
日本語を上手く話せる外国人は、いったいどのように日本語を学んできたのでしょうか。
本記事では、日本語をペラペラ話せる外国人からヒントを得ながら、効果的な日本語の学習方法を紹介していきます。
日本語をペラペラ話せる外国人は?
芸能界やスポーツ界、ビジネスの分野で、日本語をペラペラ話せる外国人の日本語学習法を調べてみました。
芸能界やメスポーツ界で活躍する外国人
芸能界やスポーツ界で活躍する外国人の代表として、デーブ・スペクターさんと大相撲の力士のエピソードを紹介します。
デーブ・スペクター
テレビ番組でよく見かけるデーブ・スペクターさんは、日本にきて40年になります。
彼が日本語を学ぶようになったきっかけは、小学生の時に日本人の友人を驚かせたかったからだとか。
当時、2000字ぐらいは日本語を覚えたそうです。
今でも、新しい単語を手帳に書き記しているそうで、まさに、継続は力ですね。
参考サイト:AERA Kids Plus 「デーブ・スペクターはなぜ”日本語の達人”になれたのか?10歳で「人生を変えた」日本語との出会いを語る」
大相撲の力士
横綱 照ノ富士、大関 豊昇龍、関脇 霧島をはじめ、現在現役で活躍している力士は、きれいな日本語でインタビューに応えています。
相撲界では、外国人力士は部屋のおかみさんや兄弟子、あるいは後援会などに支えられながら日本語を学んでいるそうです。
24時間日本語漬けとなる環境が、彼らの日本語の上達を後押ししているようです。
参考サイト:SMARYU 「日本語カンペキ!?外国人力士にみる言語習得のヒントとは?」
ビジネスで活躍する外国人
ビジネスで活躍する外国人の代表として、ハロルド・ジョージ・メイさんとアナンヤ・ドナパティさんを取り上げてみました。
ハロルド・ジョージ・メイ
ハロルド・ジョージ・メイさんは、オランダ出身の実業家です。
日本コカ・コーラ(株)の副社長などを歴任した後、現在は新日本プロレスリング(株)代表取締役社長兼CEOやアース製薬の社外取締役などに就いています。
ハロルドさんは、8歳で両親の都合で日本にきて、生活に困らないように、また友人を作るために必死で日本語を覚えたそうです。
日本語を身につける上で、好きなテレビ番組が役に立ったとのことです。
参考サイト:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会 Leader’s Voice
アナンヤ・ドナパティ
アナンヤ・ドナパティさんは、インド出身でアメリカ育ち、アメリカのアマゾンを退職後に日本に来てベンチャー企業で働いています。
アナンヤさんは、小学生の時に出会った漫画を出発点に日本文化にどっぷりはまったとのことです。
YouTubeや無料の語学アプリで学びはじめ、日本語を独学でマスターしたそうです。
参考サイト:MIMOSA MAGAZINE 米大企業から日本のベンチャーへ「日本への愛」ドリブンで切り拓く未来
日本語がペラペラな外国人はどうやって勉強してる?
日本語をペラペラ話せる外国人の学習法を調べてみると、以下の四つのポイントが浮かびあがってきました。
日本語を楽しむ
ハロルドさんは、子供のころはやっていた仮面ライダーの歌を歌って日本語を覚えたそうです。
また、アナンヤさんは、SNSにアップされていた動画から日本の女子高生のような話し方をマスターしたとのことです。
興味がある、あるいは楽しいと思えるコンテンツは最良の教材です。
教科書以外の日本語が学べる環境をフルに活用してみましょう。
実践の場を多く持つ
日本語を使う実践の場をより多く持つのが、日本語が上達する近道のようです。
例えば、外国人力士は部屋に入門してから、24時間日本語の世界で生活しなければなりません。
だからこそ、自然と日本語が上達します。
日本語を話す時間を可能な限り増やすとよいでしょう。
間違いを恐れない
言語は、誰もが間違えながら習得していくものです。
そして、多くの人は自分の国を学んでいる外国人に優しく接してくれ、間違いを直してくれます。
アナンヤさんによると、日本人は日本語を上手く話すと褒めてくれることが多く、それが励みになったそうです。
間違えた数だけ上達するので、間違いを恐れずに正々堂々と日本語を使いましょう。
仲間を増やす
ここでいう仲間とは、日本語を学ぶ仲間と教えてもらう仲間です。
外国人力士は、親方をはじめおかみさん、兄弟子、後援会とたくさんの人から日本語を学んでいます。
日本語をペラペラになるためには、仲間は欠かせません。
言語交換パートナー(タンデム)だけでなく、日本人の友人や彼氏(彼女)をつくる努力が必要です。
日本語学習の挫折を乗り越える方法
日本語がペラペラになる道のりは、決して平坦ではありません。
何度繰り返しても上手くいかず、心が折れそうになることもありますよね。
ここでは、日本語学習で挫折を感じた時に乗り越える方法をお届けします。
小さな目標を設定して達成感を得る
1日ごと、1週間ごとといった短い期間で達成できそうな小さな目標を設定して、達成感を得る方法がおすすめです。
小さな目標の積み重ねが、最終的には大きな目標の達成につながります。
これならできる、という現実的な目標を立てて、少しずつ学習を積み重ねていきましょう。
自分の成長を記録する(学習日記やアプリ活用)
たとえ1日1、2分の学習時間であっても、なにかしら成長しているものです。
学習日記として手帳に覚えた単語や文法を記録しつづけると、自分の成長を実感できて自信につながるとともに、さらなるやる気を引き起こします。
日本語学習アプリのテストの記録や学習記録を活用してもよいでしょう。
挫折しそうになっても日本語学習の目標を見失わない
日本語を学び続けられるような、モチベーションの維持も欠かせません。
アナンヤさんは日本で何かがしたいという希望が自分をふるい立たせていたそうです。
また、外国人力士には横綱になるという大きな目標があります。
挫折を感じた時は、初心に立ち戻って「なぜ日本語を学んでいるのか?」と自問自答してみましょう。
日本語学習におすすめの教材とアプリを紹介
今では日本語教材やアプリが充実していて、どれがよいのか迷うくらいです。
多数ある日本語教材とアプリの中からおすすめの教材をいくつかピックアップしてみました。
Duolingo
Duolingoは、子供向けの読む・書く・聞く・話すを効果的に学ぶアプリです。
ゲームなどをふんだんに取り入れて、楽しく学べるようになっています。
初めて日本語を学ぶ人にも取り組みやすいアプリです。
みんなの日本語
みんなの日本語は、Langolが提供する教材などを発信するサイトです。
初心者向けの教材が無料で入手できます。
また、楽しく日本語を学べる学習アプリもリリースされており、アプリを活用すると必要な単語を効率よく学べます。
日本語カフェ
日本語カフェでは、スマホやパソコンを使用してeラーニングで日本語を学べます。
語学指導のプロの動画講座があり、演習問題を解きながら事前に日本語をマスターできます。
自分の都合のいい時間に効率よく学べて、隙間時間を活用できるのも魅力です。
日本語能力試験(JLPT)の各レベル別の講座の他、会話トレーニングコースも提供しているので、日本語を学ぶ目的や学習レベルにあわせて講座を選べます。
無料体験もできるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
日本語をペラペラ話せるようになるには、実践の場数を増やして日本語にどっぷりつかることや、楽しく学ぶことが大切です。
今では、日本語学習アプリや動画などがたくさんあるため、生きた日本語に触れる機会がふんだんにあります。
目標を高く持って、自分に合った方法で日本語を学び続けましょう。