「JLPTを海外で受験したいけど、どこで受けられるの?どうやって申し込むの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
日本語能力試験(JLPT)は世界中の多くの国と地域で実施されているため、海外の多くの地域で受験することが可能です。
この記事では、実施国・地域リスト、申込手順、そして海外受験ならではの注意点やよくある質問など、必要な情報を分かりやすく解説します。

JLPT海外受験の基本

海外でのJLPT受験は、日本国内とは異なる点もいくつかありますが、基本的な仕組みや目的は同じです。
ここでは、試験の対象者や実施国などを紹介します。
日本語能力試験の受験者の対象は?
日本語能力試験(JLPT)は、日本語を母語としない方を対象とした、日本語能力を公式に認定する世界最大規模の試験です。
この試験は、単に日本語の言語の知識を問うだけでなく、その知識を実際に使えるかどうかを重視しています。
年齢や国籍による受験制限は一切ありません。
日本国籍の方でも、海外での教育経験などにより日本語を母語としない場合は受験が可能です。
JLPT海外実施国・地域リスト
JLPTは、世界中に広がる国際交流基金と各国の実施機関によって運営されています。
これにより、多くの国で公平かつ信頼性の高い試験が受けられます。
主要な実施国・地域は以下の通りです。
| アジア地域 | 韓国、中国(香港・マカオを含む)、台湾、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インド、ネパール、バングラデシュ、モンゴルなど |
|---|---|
| 北米・中南米地域 | アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、ペルー、チリ、コロンビアなど |
| ヨーロッパ地域 | イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ロシア、スウェーデン、オランダなど |
| オセアニア地域 | オーストラリア、ニュージーランドなど |
その他、アフリカや中東など、世界約80の国・地域で実施されています。
ご自身の国の実施状況は、必ず日本語能力試験公式ホームページで最新のリストを確認してください。
参考:海外の実施都市・実施期間一覧|日本語能力試験 JLPT
海外での試験日程と実施回数
JLPTの試験実施回数は、国や地域によって異なります。
- 年2回実施
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7月と12月の年2回実施される国・地域が最も多いです。
主要なアジア諸国や北米、ヨーロッパの一部がこれに該当します。
- 年1回実施
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7月または12月のいずれか年1回のみ実施される国・地域もあります。
申込期間は試験日の数ヶ月前に設定されていることがほとんどで、各国・地域で異なります。
- 第1回試験(7月実施)
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申し込み期間は3月〜4月ごろが目安です。
- 第2回試験(12月実施)
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申し込み期間は8月〜9月ごろが目安です。
必ず最新の情報を、受験を予定している地域のJLPT実施機関の公式サイトで確認するようにしてください。

海外からのJLPT受験申込手続き

海外からのJLPT受験申込は、以下のステップで進めるのが一般的です。
- まずは、あなたが居住している国・地域のJLPT実施機関を特定します。日本語能力試験公式サイトの「海外の実施都市・実施機関一覧」で確認できます。
- 実施機関のウェブサイトにアクセスし、最新の試験情報、申込期間、受験料、支払い方法、必要書類などを確認します。国によってはオンライン申込のみの場合や、郵送・窓口申込が必要な場合もあります。
- 実施機関の指示に従い、オンラインまたは所定の申込用紙に、氏名、生年月日、国籍、住所、連絡先などの個人情報を正確に登録・記入します。
- 特に、氏名はパスポートなどの身分証明書と同じ表記にする必要があります。
- 受験したいレベル(N1~N5)を選びます。
- 指定された方法(クレジットカード、銀行振込、窓口支払いなど)で受験料を支払います。支払い方法も実施機関によって異なるため、必ず確認しましょう。
- 申込と支払いが完了すると、後日、登録した住所へ郵送されるか、オンラインでダウンロード可能な受験票が発行されます。
- 受験票には、氏名、受験番号、試験会場の場所、試験日時などが記載されています。記載内容に誤りがないか必ず確認し、試験当日まで大切に保管してください。

日本語能力試験の問題のレベルは?

日本語能力試験(JLPT)は、N5からN1までの5つのレベルがあり、N5が最も基礎的なレベル、N1が最も高度なレベルとなります。
各レベルは、語彙、文法、読解、聴解の各側面において、日本語をどれくらい理解し、使いこなせるかを測ることを目的としています。
日本語学習の進捗度合いや、日本語を使ってどのような場面でコミュニケーションを取りたいかに応じて、レベルを選択するのがおすすめです。
N5:ごく基本的な日本語を理解できるレベル
N5は、JLPTで最も易しいレベルであり、日本語学習の最初の段階で目指す目標です。
- 語彙・文法
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- ひらがな、カタカナ、ごく基本的な漢字(例:日、月、人など)を読み書きできます。
- 「こんにちは」「ありがとう」などのあいさつや、「〜です」「〜ます」といった基本的な文型を理解し、簡単な自己紹介や日常の短い会話で使われる語彙や文法を使用できます。
- 読解
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- 掲示や標識、簡単な手紙など、短くて平易な文章に書かれている情報を理解できます。
- 主にひらがなとカタカナで書かれた文章を読むことができます。
- 聴解
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教室や日常生活で、ゆっくりと話される短い会話を聴き取り、その会話の基本的な情報(例:時間、場所、物の名前など)を把握できます。
- 活用場面
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- 日本語学習を始めたばかりの方が、基礎を固めるための最初のステップとして最適です。
- 日本への短期滞在や旅行の際に、ごく簡単なコミュニケーションを取るのに役立ちます。

N4:基本的な日本語を理解できるレベル
N4は、N5よりも一歩進んだレベルで、日常生活における基本的な日本語を理解し、使用できる能力が求められます。
- 語彙・文法
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- 日常会話でよく使われる基本的な語彙(約1500語程度)や、N5よりも少し複雑な文型を理解し、使いこなせます。
- 基本的な漢字(約300字程度)を読み書きできます。
- 読解
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- 日常生活に身近な話題の文章(例:簡単な手紙、ブログ、商品説明など)を読み、内容を理解できます。
- 少し長い文章でも、文のつながりや内容を追いながら読めます。
- 聴解
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- 日常的な場面で、やや速度が速くても、話される短い会話やニュースの基本的な情報を聴き取り、その会話の具体的な内容を把握できます。
- 活用場面
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- 日本での短期留学や、日常会話が可能なレベルを目指す方に適しています。
- 簡単な日常会話が必要なアルバイトなどにも挑戦できるようになります。

N3:日常的な日本語をある程度理解できるレベル
N3は、N4とN2の間に位置し、よりスムーズな日常会話や、やや複雑な内容を理解できるようになるための重要なステップです。
- 語彙・文法
-
- 日常会話でよく使う語彙に加え、少しフォーマルな場面や、一般的な話題で使われる語彙や文法を理解し、使用できます。
- より複雑な表現や、接続詞を適切に使いこなせるようになります。
- 読解
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- 日常生活の具体的な話題に関する文章や、少し複雑な内容でも平易な言葉で書かれた文章を、大まかに理解できる能力が必要です。
- 新聞の見出しや、ブログ記事など、短い文章から必要な情報を読み取れます。
- 聴解
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- 日常的な場面で、自然な速度で話される会話を聴き取り、その会話の具体的な内容や話者の意図をある程度把握できます。
- ラジオの短いニュースや、公共のアナウンスなども理解できるようになります。
- 活用場面
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- 日本での生活において、より多くの場面で自立してコミュニケーションが取れるようになります。
- N2へのステップアップを目指す学習者が自信をつけるための目標として非常に適しています。

N2:日常生活に加え、幅広い場面で使えるレベル
N2は、日本語を使って幅広い場面でコミュニケーションが取れるようになる、実用性の高いレベルです。
- 語彙・文法
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- 日常生活だけでなく、ビジネスシーンやニュース、雑誌などでよく使われる語彙や、N3よりもさらに複雑な文法構造を理解し、適切に使いこなせます。
- 敬語の基本的な使い方なども理解できるようになります。
- 読解
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- 新聞や雑誌の記事、一般的な解説文、ビジネス文書など、比較的まとまった文章を読み、内容や筆者の意図を理解できます。
- 複数の情報源から必要な情報を抜き出すことも可能です。
- 聴解
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- 日常的な会話に加え、ニュースやビジネスシーン、意見交換など、自然な速度で話されるまとまった会話を聴き取り、話の内容や状況、話者の意図を理解できる能力が求められます。
- 活用場面
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- 日本企業での一般事務職やサービス業など、ある程度の日本語力が必要とされる職種での就職活動において有利なレベルです。
- 日本の大学や専門学校への留学を目指す場合にも、授業についていくための基礎的な日本語能力として認められることが多いです。

N1:高度な日本語力を証明するレベル
N1は、JLPTの最高レベルであり、極めて高い日本語能力を証明するものです。
- 語彙・文法
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- 新聞の社説や専門的な雑誌記事、学術論文などで使われる高度な語彙や複雑な文法構造を理解し、適切に使いこなせます。
- 比喩表現や慣用句、専門用語なども理解できます。
- 読解
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- 抽象度の高い文章や論理が複雑な文章、専門分野の文章などを読み、内容や筆者の意図、背景にある文化的な文脈などを深く理解できる能力が必要です。
- 複数の文章から情報を統合し、論理的に思考できる力が求められます。
- 聴解
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- 講義やニュース、討論、複雑なビジネス会議など、自然な速度で話される複雑な会話や長文の聴き取りができ、話の内容、話者の意図、微妙なニュアンスまで正確に把握できる能力が求められます。
- 速いスピードでの会話や、複数人の議論も理解できます。
- 活用場面
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- 日本の大学院での専門分野の研究、高度なビジネスシーン(企画、営業、管理職など)、専門職での就職など、日本語を流暢に使いこなすことが求められる場面で通用する日本語能力の証明となります。
- 日本社会や文化に深く関わる活動を行う上でも、非常に役立つレベルです。

海外受験でよくあるQ&A

「こんな時どうすればいいの?」海外受験でよく聞かれる疑問とその解決策、さらに注意すべきポイントをまとめました。

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JLPTの海外受験 まとめ

今回は、試験の基本的な情報から、実施国・地域、申込手続き、そして海外受験ならではのよくある質問について紹介しました。
日本語能力試験の海外受験は、正しい情報を得て適切な準備をすれば、決して難しいことではありません。
世界中の多くの場所で受験のチャンスがあります。
まずは、あなたが住んでいる国のJLPT実施機関の公式サイトを調べて、最新の試験日程や申込要項を確認することから始めましょう。



