JLPT N1の概要|問題例や対策を解説 2025 1/15 全てのコラム 日本語能力試験 2023年10月2日2025年1月15日 日本語能力試験(JLPT)は、日本語の能力を証明する国際的な試験として知られています。 特に最上位レベルのN1は、多くの学習者が目指す最難関の試験です。 この記事では、N1の難易度や受験のメリット、試験内容、試験対策の方法などについてくわしく解説します。 目次日本語能力試験 JLPTとは? 日本語能力試験、通称JLPTは、日本語を母語としない人の日本語能力を測定するための試験です。 1984年に始まったこの試験は日本国内外で広く認知されており、日本だけでなく多くの国と地域で実施されています。 多くの学生や社会人が日本語のスキルを証明するために受験します。 日本の大学や企業への入学・就職を希望する外国人にとって、JLPTのスコアは非常に重要な指標となります。 日本語能力試験 JLPTのレベルと難易度 JLPTは、N1からN5までの5つのレベルに分かれています。 N5は初級レベルで、基本的な日常会話ができる能力があることを示します。 一方、N1は最も高度なレベルで、専門的な内容の文書を読解したり、ビジネスの場での高度なコミュニケーションが可能であることを示しています。 N1 上級レベル ・専門的な内容の文書の読解や、ビジネスの場での高度なコミュニケーションが可能。 ・難解な新聞記事や専門書、映画やニュースの内容を理解できる。 N2 中上級レベル ・一般的な内容の文書の読解や、日常生活・学習・仕事上の会話がスムーズに行える。 ・複雑な内容や抽象的なテーマに関する文章の理解が可能。 N3 中級レベル ・日常的なシーンでの会話や、一般的な内容の文書の読解ができる。 ・N2とN4の中間的な難易度。 N4 中初級レベル ・日常生活の中での基本的な会話や、簡単な文章の読解ができる。 ・基本的な文法や語彙、日常的な会話の理解が求められる。 N5 初級レベル ・シンプルな日常会話や、非常に簡単な文章の読解ができる。 ・日本語の基礎的な文法や語彙の理解が求められる。 日本語能力試験 N1を取得するメリット N1の取得は、日本語の高度な能力を持っていることの証となります。これは、日本の大学への入学や、日本企業での就職の際の大きなアドバンテージとなります。 また、N1を持っていることで、ビジネスの場での信頼性も高まります。 さらに、日本文化や歴史に深い興味を持つ人々にとって、N1はその知識の深さを示すものとしても価値があります。 N1の試験問題の特徴 N1の問題は、他のレベルと比べても難易度が高く、多様な文型や語彙が出題されます。 文字・語彙 N1の試験では、日常的に使用される基本的な漢字だけでなく、専門的な文書や新聞などで使用される比較的難しい漢字も出題されます。 また、文脈の読解能力や語彙知識も試されます。 したがって、N1を目指す際には、漢字の読みや書きだけでなく、それを使った文章での使用法や意味、ニュアンスにも注意を払う必要があります。 【文字・語彙の過去問】 引用:日本語能力試験 公式サイト 文法 N1の文法のセクションでは、高度な文法構造の理解が求められます。 このセクションで合格点をとるためには、日常的な会話だけでなく、専門的な文献やニュース記事などもスムーズに読める能力が必要です。 【文法の過去問】 引用:日本語能力試験 公式サイト 読解 読解のセクションでは、長文を読んでその内容を正確に理解する能力が試されます。 特に、複雑な内容や抽象的なテーマに関する文章が出題されるため、深い読解力が求められます。 文章の背景や登場人物の心情、文章の主旨など、さまざまな角度からの理解が求められます。 聴解 聴解のセクションでは、日常的な会話からビジネスシーンでの会話まで、さまざまなシチュエーションで日本語の理解力が試されます。 様々な情報を含む内容が出題され、会話のスピードも速いため、集中力と高度な聴解力が必要です。 このセクションでは、会話の背景や登場人物の関係性、会話の目的など、多角的な視点からの理解が求められます。 関連記事:日本語能力試験(JLPT)おすすめ対策本・学習の流れを解説 日本語能力試験N1の合格点 日本語能力試験N1に合格するためには、総合得点と各得点区分の基準点の両方をクリアする必要があります。 総合得点が高くても、1つでも基準点に満たない得点区分があると不合格になります。 N1の試験科目と時間、合格点は以下の通りです。 試験科目と時間 言語知識(文字・語彙・文法) 110分 読解 110分 聴解 55分 合格点 総合得点 100点/180点 得点区分別の基準点 言語知識 19点/60点 読解 19点/60点 聴解 基準点19点/60点 関連記事:日本語能力試験 (JLPT) 合格率推移と合格点 日本語能力試験の申し込み方法 JLPTを日本で受験する場合は、オンラインで申し込みをします。申し込みの手順はこちらです。 1 日程を確認 日本国際教育支援協会のウェブサイトで実施日程を確認する 2 アカウント登録 MyJLPTのアカウントを登録する 3 申し込み 必要な情報(氏名、住所、連絡先など)を入力して受験希望の地域や会場を選択し、受験料を支払う JLPT N1の試験対策 JLPTのN1の試験対策におすすめの方法をご紹介します。 過去問を活用する 日本語能力試験N1の過去問を解くことで、実際の試験の雰囲気や出題傾向を掴むことができます。また、自分の弱点を明確にし、効果的な学習を進めるための指針にもなります。 まずは過去問を多く解くことをおすすめします。これにより、試験の傾向や出題内容を把握することができます。 日本のニュースやドラマを見る 日本のニュースやドラマを見ることで、実際の会話のスピードや表現に慣れることができます。 さらに、日本語の読書も効果的です。特に、専門的な内容の本や雑誌を読むことで、高度な語彙や文法を身につけることができます。 市販の問題集を活用する 市販されているN1の問題集は数多く、それぞれの特徴や対象者が異なります。 初めてN1を受験する方は基本的な問題集、再受験を目指す方は実践的な問題集など、自分のレベルに合わせて選ぶことが大切です。 eラーニングやアプリを利用する オンラインで学べるeラーニングやアプリもあり、通学の必要がないので、自分のペースで学習を進めることができます。 「日本語カフェ」では、通常の半分の時間で日本語をマスターできる新しい学習システムを提供しています。 スマホ対応なので自宅やカフェなどどこでも学習でき、ミッションを達成するとストーリーが少しずつ進むので、無理なく楽しみながら続けられるのが魅力です。 日本語カフェのeラーニングは、外国人にN1合格のための日本語を教える方法にお悩みの事業者様にもおすすめです。ぜひこちらのページをチェックしてみてください。 関連記事 ・日本語能力試験(JLPT)N2の難易度と合格の目安を解説 ・日本語能力試験(JLPT)N3の難易度は?学習方法を解説 ・日本語能力試験 (JLPT) N4とは? 合格点は? ・日本語能力試験 JLPT N5とは?合格への学習方法 全てのコラム 日本語能力試験 日本語能力試験 よかったらシェアしてね! URLをコピーしました! URLをコピーしました! 人材定着率向上ノウハウ 1 日本語能力試験(JLPT)N2の難易度と合格の目安を解説 この記事を書いた人 三木 雅史 三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長 1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒 ・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発 ・web通販事業を手掛ける ・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化 ・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため 日本語eラーニングシステムを開発、1万人超の外国人が日々学習中 日本語教育でお困りの方に役立つ資料をこちらからダウンロード下さい。 無料トライアルで実際のシステムをお試し頂く事も可能です。 日本語カフェが分かる資料3点セットをご案内します 資料を請求する 実際に日本語カフェの機能がどのようなものか、お試し下さい 試してみる 関連記事 飲食料品製造業の特定技能2号とは?申請要件から試験情報までくわしく解説 2025年4月22日 日本語教師になるには?4つの資格の違いとキャリアの始め方 2025年4月21日 製造業の特定技能2号とは?取得要件・試験・申込み方法を徹底解説 2025年4月18日 ビルクリーニングの特定技能2号とは?取得要件・試験・申請方法を解説 2025年4月15日 外国人労働者の脱退一時金とは?支給条件・申請方法・注意点をわかりやすく解説 2025年4月14日 外国人労働者の日本語教育の現状と課題|職場でできる実践的なアプローチ 2025年4月11日 日本語のオンラインレッスンを受けるメリット・デメリットと選び方 2025年4月9日 特定技能外国人を採用するメリット・デメリットを詳しく解説 2025年4月8日