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日本語能力試験(JLPT)レベル別に必要な漢字数まとめ

jlpt 漢字数

「JLPT(日本語能力試験)に挑戦したいけど、漢字はどれくらい必要なんだろう?」 「N1に合格するには、一体いくつ漢字を覚えればいいの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、JLPTの各レベル(N5~N1)で合格するために必要とされる漢字数の目安を解説します。また、効率的な漢字の学習方法などの情報も紹介します

この記事を読めば、あなたの目標レベルに向けた具体的な学習計画が立てられるようになり、自信を持ってJLPT対策に取り組めるようになるでしょう。

目次

JLPTの各レベルで求められる日本語能力とは?

日本語が書かれた教材

日本語能力試験では、単に漢字や語彙の知識だけでなく、どれだけ「日本語が使えるか」が評価されます

ここでは、各レベルで具体的にどのような日本語能力が求められるのかを見ていきましょう。

N5:基本的な日本語が理解できるレベル

ひらがな・カタカナ、そして基本的な漢字を理解し、典型的な場面で使われる決まった短い文を聞いて理解することができます。

挨拶や簡単な自己紹介など、ゆっくりと話される会話であれば、大まかな内容が理解できるレベルです。

N4:基本的な日本語がある程度理解できるレベル

日常生活でよく使われる身近な話題の文章が読め、基本的な語彙や漢字、文法を使った簡単な文章であれば内容を理解できます。

また、日常の場面で、少しゆっくりと話される会話であれば、その内容がほぼ理解できるレベルです。

N3:日常的な日本語がある程度理解できるレベル

日常生活で目にする、やや難易度の高い文章や新聞記事の簡単な見出しの文字などを読んで内容を理解できます。

また、日常的な場面で、自然に近いスピードで話される会話を、内容や登場人物の関係性なども含めて理解できるようになります。

N2:幅広い場面で使われる日本語が理解できるレベル

新聞記事や解説、平易な評論など、幅広い分野の文章を読んで内容を理解できます。

また、自然なスピードで話される会話を、内容のまとまりや話者の意図、ニュアンスなども含めて理解できるようになります。

N1:幅広い場面で使われる日本語を十分に理解できるレベル

複雑な文章や抽象度の高い文章、専門分野のニュース、講義内容など、高度な日本語を読んで理解できます。

また、自然なスピードで話される、まとまりのある会話やニュース、講義などを、詳細な内容や複雑なニュアンスまで含めて完全に理解できる、最も高いレベルです。

JLPT各レベルで必要な漢字数

赤丸で採点された漢字の練習

日本語能力試験のレベル別に、必要な漢字数や合格するための学習ポイントを紹介します。

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レベル漢字数難易度学年で比較
N5約100字基礎小学校1〜2年生程度
N4約300字初級〜中級小学校3〜4年生程度
N3約650字中級小学校5〜6年生程度
N2約1,000字中上級小学校全課程修了程度
N1約2,000字上級中学校修了程度

JLPT N5:漢字約100字

漢字数と難易度
  • JLPT N5漢字:約100字
  • 小学校1〜2年生の漢字
  • 難易度:基礎

N5は最も初歩的なレベルで、ひらがな・カタカナの習得に加え、基本的な漢字の読み書きができることが求められます。

使用される漢字は約100字程度で、日本の小学校1〜2年生で学ぶ漢字(例:「山」「川」「水」「人」「日」など)に相当します

学習のポイント
  • 日常生活に関連した語彙や表現を中心に学習することが重要です。
  • フラッシュカードや絵カードを使い、視覚的に漢字を覚えると効果的です。
  • 読み方の習得を最優先にし、書く練習は補助的に行いましょう。

JLPT N4:漢字約300字

漢字数と難易度
  • JLPT N4漢字:約300字
  • 小学校3〜4年生の漢字
  • 難易度:初級〜中級

N4では、身の回りのことをある程度日本語で理解・表現できることが求められます。

使用される漢字は約300字で、日本の小学校3〜4年生の漢字(例:「海」「店」「家」「車」「旅」など)とほぼ一致します

学習のポイント
  • 動詞の活用や基本的な助詞の使い方と組み合わせて覚えましょう。
  • 漢字の読みだけでなく、簡単な語彙との組み合わせ(例:「旅行」「電車」)を学ぶことで定着率が上がります。
  • 基本文型の文章を読みながら、漢字の文中での使われ方に慣れましょう。

JLPT N3:漢字約650字

漢字数と難易度
  • JLPT N3漢字:約650字
  • 小学校5〜6年生の漢字
  • 難易度:中級

N3は中級者向けのレベルで、日常的な会話や読み物の理解が求められます。

漢字数は約650字と一気に増え、小学校5〜6年生で学ぶ漢字(例:「警」「速」「試」「館」「放」など)と重なる範囲が広くなります

学習のポイント
  • 語彙の幅が広がるため、漢字の意味と使い方のセット学習が必須です。
  • 音読み・訓読みの両方を意識しながら学習を進めると、語彙力の強化にもつながります。

JLPT N2:漢字約1,000字

漢字数と難易度
  • JLPT N2漢字:約1,000字
  • 常用漢字:約2,136字
  • 難易度:中上級

N2では、新聞や雑誌などの一般的な文書を理解し、仕事や学校で必要な日本語を使えるレベルが求められます。

使われる漢字は約1,000字で、日本の小学校全体で習う漢字(1,026字)にほぼ相当し、常用漢字の約半分をカバーしています

学習のポイント
  • 新聞記事や評論文を使って、実用的な文脈で漢字を学ぶのが効果的です。
  • 意味が似ている漢字(例:「感」と「情」、「熱」と「暑」)を比較して覚えると記憶が定着しやすい。
  • 読み書きだけでなく、口頭・筆記のアウトプット機会を増やすことで、運用能力が上がります。

JLPT N1:漢字約2,000字

漢字数と難易度
  • JLPT N1漢字:約2,000字
  • 常用漢字:2,136字
  • 難易度:上級

N1は最上級レベルで、高度な抽象的内容や専門的なトピックを含む文章を理解し、適切に対応できる力が求められます。

漢字数は約2,000字に達し、常用漢字のほぼ全てを網羅しています

日本の中学校修了程度の漢字習得が必要です。

学習のポイント
  • 専門書やニュース解説など、難易度の高い読解素材を通して漢字に触れましょう。
  • 抽象語彙・四字熟語・漢字の成り立ちや熟語パターンを体系的に学ぶことが効果的です。
  • 覚える漢字が多いため、漢字帳やアプリ、作文練習などで定期的に復習することが欠かせません。

JLPT漢字学習の3つの鉄則:効率的に漢字を習得する方法

漢字を練習するための用紙と鉛筆

JLPTの漢字を効率よく覚えるためには、正しい学習法を取り入れることが重要です。

ここでは、学習の質と継続性を高めるための3つの鉄則を紹介し、初心者から上級者まで役立つ実践的な方法を解説します。

鉄則1:「読み・意味・使い方」をセットで覚える

漢字を単に記号として覚えるのではなく、読み方・意味・使い方を一緒に学ぶことで記憶が深まりやすくなります

たとえば、「学」という漢字は「がく(音読み)」や「まなぶ(訓読み)」という読み方に加え、「学校」「学ぶ」などの使い方をセットで覚えるのが効果的です。

  • 部首や構成を理解することで、類似漢字との違いが明確になります。
  • 例文やフレーズの中で学ぶと、文脈によるニュアンスが身につきます。
  • 覚えた漢字を声に出して読む習慣も、定着に効果的です。

鉄則2:アウトプットを取り入れ、定着度を高める

インプット(読む・書く)だけでなく、アウトプット(話す・書き写す)を意識的に行うことで、記憶に残りやすくなります

以下のような方法を取り入れると効果的です。

  • フラッシュカードを使い、意味・読みを思い出すトレーニング。
  • アプリを使って学習する。
  • 作文や日記で新しい漢字を使ってみる。
  • 会話中に新しい語彙を意識して使う。

アウトプットは記憶の定着に不可欠なプロセスであり、JLPT対策だけでなく実生活でも役立つスキルとなります。

鉄則3:継続は力なり!隙間時間を有効活用する

漢字学習は長期的な積み重ねが重要です。毎日少しずつでも続けることが、最終的な成果につながります。

  • 朝の通勤時間や昼休みなど、スマホアプリを使って5分だけ学習。
  • 寝る前にその日の復習を10分間だけ行う。
  • 定期的に復習するタイミングを設ける。

短時間でも毎日の積み重ねが、確実な漢字力の向上を実現します

学習を習慣化するために、自分に合った学習スタイルを見つけて継続していきましょう。

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JLPTレベル別に必要な漢字数まとめ

漢字の練習をしている様子

JLPT合格を目指すなら、まずは各レベルで必要な漢字数を正確に把握することが大切です

その上で、自分の現状レベルを分析し、最適な学習法や教材を活用しながら計画的に学習を進めることが合格への近道です。

自分に合った漢字学習プランを立てて、合格への一歩を踏み出しましょう。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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