日本語を学び始めた外国人の皆さん、「日本語は文字の種類が多くて、どこから手を付けたらいいかわからない!」と感じていませんか?
実は、効率よく日本語の読み書きをマスターするには、ひらがなの習得が最初の重要なステップなのです。
このガイドでは、ひらがなの重要性や効果的な学習方法について詳しく解説していきます。
はじめに
ひらがなは、日本語の文字体系の一つで、46文字から成り立っています。
通常、50音と呼ばれるこれらの文字は、それぞれ一つの音を表す表音文字です。
日本語の基本的な発音を理解するために、まずひらがなを覚えることが非常に有効です。
また、文法の要素や構造を表現する際にも、多くの場合ひらがなが使用されるため、文法理解のためにもひらがなのマスターは欠かせません。
それでは、ひらがなの重要性や学習方法について、順を追って解説していきましょう。
ひらがなの重要性
日本語におけるひらがなの役割
ひらがなは、日本語の文法要素や和語(日本固有の言葉)を表現するために使用されます。
例えば、「私は学生です」という文では、「は」や「です」といった助詞や動詞の活用形がひらがなで表記されています。
このように、ひらがなは日本語の文章構成において非常に重要な役割を果たしています。
文章全体をひらがなだけで表記することは比較的少ないですが、逆にひらがなが全く使用されていない文章も珍しいものです。
また、漢字の読み方を示すふりがなとしても頻繁に使用されるため、ひらがなの読み書きができると、文章理解の手がかりを得やすくなります。
ひらがなの主な役割をまとめると、以下のようになります。
- 文法的要素の表現:助詞(『は、が、を』など)や動詞の活用語尾を表します。
- 漢字の読み方の表示:漢字の上や横に小さく書く「ふりがな」として使用します。
- 和語の表記:昔からある日本固有の言葉を表します。
- 外来語の表記:カタカナと共に、外国から入ってきた言葉を表すこともあります。
ひらがな・カタカナ・漢字の関係
日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字という三つの文字体系があります。
それぞれが異なる役割を持ち、相互に補完し合うことで、繊細で豊かな日本語表現を可能にしています。
これら3種類の文字の役割を理解すると、それぞれの使用場面がより明確になります。
- ひらがな:主に文法的要素や和語(日本固有の言葉)を表します。
- カタカナ:外来語や擬音語などを表します。
- 漢字:一つの文字がそれぞれ意味を持ち、日本語の文章を読みやすくします。
これらの文字を適切に組み合わせることで、日本語の表現がより豊かになります。
ひらがなは曲線で表現されているため、直線的なカタカナと比べると覚えやすい傾向があります。
また、ひらがなだけで文章を作ることも可能なため、3種類の中では最も基本的で重要な文字体系と言えるでしょう。
効果的な学習ツールとリソース
オンライン教材とアプリ
オンラインやアプリの教材は、自分のペースで無理なく続けられるため、忙しい方にも適しています。
例えば、日本語カフェのeラーニング教材では、日本語と英語の解説を選択でき、さらに12言語による字幕が付いているので、外国人にとって学びやすい教材となっています。
クイズなどの楽しい要素も含まれているため、初めて学習する人でも飽きずに学習を続けられます。
また、仕事で検定合格が必要な場合にも、検定対応の講座が用意されているので安心です。
大人が言語を習得する場合、すでに習得している言語で理解することが、内容や意味の定着を助けます。
働く人にも対応できる使いやすい教材ですので、一度試してみることをおすすめします。
プリントアウト可能なワークシート
ひらがな学習は手書きで練習することも重要です。
オンライン教材で紹介した日本語カフェのひらがな学習教材では、ダウンロードして使えるワークシートを用意しています。
印刷して使用できるので、まずはなぞり書きからスタートし、ひらがなを書く時の形や筆順を覚えることをおすすめします。
実際に手で書くことで記憶にも定着しやすくなります。
地味な方法に思えるかもしれませんが、おすすめの方法です。
① | ② |
①②は、日本語カフェのワークシートです。 プリントアウトして使えます。 なぞり書きで練習して、形や筆順を覚えたら、自力で書くスタイルです。 ①の右上にある学習した日付・時間の記入欄だけでなく、②下の「まなんだこと」「かいぜん」の欄があり、学習の成果と次の目標を記入できます。 この欄があることで、継続して練習した時に成果を確認しやすいと言えます。 |
カルタ
日本伝統のカルタも楽しい学習方法です。
友人や家族と一緒に遊びながら学ぶことで、記憶にも残りやすくなります。
学習ステップとテクニック
ツールの選択が済んだら、いよいよ学習を始めましょう。
ここでは、実際にひらがなを学習し、「読み書き」ができるようになるまでのステップを解説します。
ステップ1:基本50音から始める
まずは、基本となる50音から始めましょう。
「あ行」から「わ行」まで、一つずつ丁寧に覚えていきます。
この段階で、発音にも注意しながら練習することが大切です。
似た形の文字も多いため、それぞれの特徴をしっかり理解することが重要です。
また、書き順を意識して練習すると、正しい形で書けるようになります。
なぞり書きに書き順が付記されている教材を使用すると、より効果的に学習できるでしょう。
(HIRAGANA01-ひらがな一覧表) | ||||||||||
W | R | Y | M | H | N | T | S | K | 子音 | 母音 |
わ (wa) | ら (ra) | や (ya) | ま (ma) | は (ha) | な (na) | た (ta) | さ (sa) | か (ka) | (a) | あa |
り (ri) | み (mi) | ひ (hi) | に (ni) | ち (chi) | し (shi) | き (ki) | (i) | いi | ||
を (wo) | る (ru) | ゆ (yu) | む (mu) | ふ (fu) | ぬ (nu) | つ (tsu) | す (su) | く (ku) | (u) | うu |
れ (re) | め (me) | へ (he) | ね (ne) | て (te) | せ (se) | け (ke) | (e) | えe | ||
ん (n) | ろ (ro) | よ (yo) | も (mo) | ほ (ho) | の (no) | と (to) | そ (so) | こ (ko) | (o) | おo |
ステップ2:濁音・半濁音・拗音の理解
基本50音をマスターした後は、濁音(例:がぎぐげご)、半濁音(例:ぱぴぷぺぽ)、拗音(例:きゃきゅきょ)へ進みます。
これらも日常会話で頻繁に使われるため、しっかりと理解しておく必要があります。
発音練習では、実際に声に出して確認することがおすすめです。
正しい発音を身につけることで、自信を持って会話できるようになります。
(HIRAGANA02-ひらがな濁音・半濁音・拗音一覧表) | |||||
半濁音 | 濁音 | ||||
P | B | D | Z | G | 母音 |
ぱ (pa) | ば (ba) | だ (da) | ざ (za) | が (ga) | a |
ぴ (pi) | び (bi) | ぢ (zi)(ji) | じ (zi)(ji) | ぎ (gi) | i |
ぷ (pu) | ぶ (bu) | づ (zu) | ず (zu) | ぐ (gu) | u |
ぺ (pe) | べ (be) | で (de) | ぜ (ze) | げ (ge) | e |
ぽ (po) | ぼ (bo) | ど (do) | ぞ (zo) | ご (go) | o |
拗音 | |||||||||||
RY | MY | PY | BY | HY | NY | TY (CH) | (J) | ZYSY (SH) | GY | KY | 母音 |
りゃ (rya) | みゃ (mya) | ぴゃ (pya) | びゃ (bya) | ひゃ (hya) | にゃ (nya) | ちゃ (tya) (cha) | じゃ (zya)(ja) | しゃ (sya) (sha) | ぎゃ (gya) | きゃ (kya) | a |
りゅ (ryu) | みゅ (myu) | ぴゅ (pyu) | びゅ (byu) | ひゅ (hyu) | にゅ (nyu) | ちゅ (tyu) (chu) | じゅ (zyu) (ju) | しゅ (syu) (shu) | ぎゅ (gyu) | きゅ (kyu) | u |
りょ (ryo) | みょ (myo) | ぴょ (pyo) | びょ (byo) | ひょ (hyo) | にょ (nyo) | ちょ (tyo) (cho) | じょ (zyo) (jo) | しょ (syo) (sho) | ぎょ (gyo) | きょ (kyo) | o |
ステップ3:ひらがなを書く練習
ステップ1・2と並行して、実際にひらがなを書く練習をしましょう。
文字の形を確認し、少しずつ継続して練習しましょう。
やはり、繰り返し練習することで効果的に文字を覚えられます。
ひらがなを書くポイントは以下の三つです。
【正しい筆順で書きましょう】
ひらがなは正しい筆順で書くことが重要です。
筆順を守ることで、文字が美しく整った形になります。
【ゆっくり丁寧に書きましょう】
最初はゆっくり丁寧に書くことを心がけましょう。
急いで書くと、文字の形が崩れてしまいます。
【繰り返し練習しましょう】
なぞり書きシートを何度も使って、繰り返し練習しましょう。
繰り返すことで、文字の形が自然に身につきます。
ステップ4:簡単な単語とフレーズの練習
次は簡単な単語やフレーズを書いてみましょう。
「ねこ」(猫)や「いぬ」(犬)など身近な言葉から始めると良いでしょう。
また、「おはよう」(Good morning)や「ありがとう」(Thank you)など日常会話で使えるフレーズも覚えておくと便利です。
日本語カフェのeラーニングでは、「あい」や「みみ」など、学習した直後のひらがなを使った単語を紹介しています。
これらもわかりやすく記憶に残りやすいですね。
ステップ5:文章の練習
最後は文章の練習です。
子供向けの絵本や初級者向け教材を使って短い文章を読むことから始めましょう。
また、自分の日常を書いた簡単な日記もおすすめです。
- きょうはてんきがよかった
- ごごともだちとあそんだ
といった一行日記からスタートすると良いでしょう。
以下のルールで書くのがおすすめです。
一度試してみてください。
- 毎日書きます。
- 1行だけ書きます。(10文字~30文字)
- その日一番印象に残ったできごと+感想を書きます。
ともだちとあそんだ+たのしかった→ともだちとあそんでたのしかった。
え、たったそれだけ?と物足りなく思うかもしれません。
簡単だからこそ続けやすいのです。
一日一行、手帳やカレンダーに書くことを習慣にすれば、常に文字を書くことを意識するようになります。
このように、実際に書いたり読んだりすることで、ひらがなを使うコツを掴むことができます。
日本語カフェのeラーニングおすすめポイント
さて、おすすめしている日本語カフェのeラーニング「ひらがな」学習を実際に試してみました。
結論から言うと内容がわかりやすく、大人が続けやすい学習教材です。
日本人の私が試しても、十分に楽しめる内容でした。
また、この教材は特に働く大人の外国人の方々におすすめしたい教材だと感じました。
以下、簡単におすすめポイントを挙げますので、参考にしてくださいね。
- 解説は日本語と英語から選べます
日本語の会話はわかるけど、文字が苦手な人には日本語で、全くの初心者には英語でという風に選択ができます。
- 字幕は12の言語から選べます
解説の言語は2言語ですが、字幕はなんと12の言葉から選べるのもうれしい点です。
自国の言葉が字幕にあれば、とても安心感があるのではないでしょうか。
- ひとつの動画が5~6分程度だから、スキマ時間を活用できます
大人は、限られた時間で学習することが多いものです。
ですから、5~6分の動画は大人の学習にピッタリです。
スキマ時間に解説を見て、後から実際に手を動かすという学習方法をとることができます。
- 筆順を動画で見られてわかりやすいです
筆順は最初が肝心な学習項目です。
それを動画で何度も見られるので、正しい筆順で、正しい形を覚えられます。
- クイズがたくさん用意されているので、飽きずに学習できます
勉強はどうしても飽きてくることがあります。
けれども、多くのクイズ(小テスト)が用意されているので、実力の把握と息抜きが一緒にできて楽しく学習できる仕組みになっています。
よくある質問(FAQ)
どれくらいの期間でひらがながマスターできますか?
-
個人差がありますが、毎日30分程度練習すれば1〜2ヶ月で基本的な読み書きはできるようになるでしょう。
ただし、その後も継続して復習することが重要です。
カタカナはいつ学ぶといいのですか?
-
ひらがなの基本をマスターしてからカタカナへ進むと良いでしょう。
ひらがながある程度読めるようになった後でカタカナを学ぶと、同じところや違うところが鮮明になり、より覚えやすくなります。
効果的な復習の方法はありますか?
-
日常生活で日本語を見る機会を増やすことがおすすめです。
看板やメニューなど、日本語環境に触れることで自然に復習ができます。
また、日本語の歌やアニメを見ることも効果的です。
まとめ
ひらがなを効果的に学ぶには、適切な教材と練習方法を選ぶことが重要です。
この記事で紹介した「日本語カフェ」など有益なリソースを活用して、楽しく学習を進めましょう。
ひらがなをマスターすることで、日本語の読み書きが格段に楽になります。
継続して練習すると、必ず少しずつ上達します。
さあ、あなたが求める未来に向けて、その第一歩であるひらがなの学習を始めましょう!