JLPTの語彙をマスター!初心者から上級者まで使える勉強法ガイド

JLPTの語彙をマスター!初心者から上級者まで使える勉強法ガイド
  • JLPTに合格したいけれど語彙が覚えられない…。
  • JLPT合格のために語彙力を上げたい!
  • 語彙力を上げる良い勉強法はない?

日本語の語彙学習で苦労していませんか?

こちらの記事では、日本語能力試験(JLPT)合格に向けた効果的な語彙の学習法をご紹介します。

N5受験者からN1受験者まで、すべての受験者に役立つ学習法です。

語彙力アップを目指している方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

JLPTでの語彙の重要性

JLPTでの語彙の重要性

日本語能力試験(以下、JLPT)では、語彙力があるかどうかで合格が決まります。

語彙力を高める理由

JLPTにおいて語彙力は、「言語知識(文字・語彙・文法)」「読解」「聴解」の3分野すべての基礎となります。

語彙力がないと、問題文を理解して解答できません。

知らない語彙を無くすことが、JLPTの試験分野すべてにおいて点数アップにつながります。

また、語彙力を高めて幅広い語彙知識を得られると、日常生活や仕事で日本語を話すときに役立ちます。

各レベル(N5~N1)の合格に必要な語彙力

JLPTの各レベルで求められる語彙数の目安は、次の通りです。

  • N5:約800語
  • N4:約1,500語
  • N3:約3,000語
  • N2:約6,000語
  • N1:約10,000語以上

語彙数の目安は、あくまでJLPTの旧試験で示されていたものです。

2024年時点では、各レベルの認定の目安は次のようになっています。

スクロールできます
レベル認定の目安具体例
N5日常生活の中でよく使う基本的な日本語がそれなりにわかる・ひらがな、カタカナ
・簡単な漢字
・ゆっくり話す短い会話
N4日常生活で身近な日本語がほぼわかる・基本的な漢字や言葉
・日常生活で身近な話題
・ゆっくりと話される会話
・「特定技能1号」の在留資格取得可能レベル
N3日常で使われる日本語がほぼわかる・難しい文章の大まかな内容
・日常的な話題
・少し自然に近いスピードの会話
N2日常で使われる日本語がわかり幅広い日本の知識がある・新聞の概要、雑誌の記事
・一般的な話題のニュースやドラマ
・自然に近いスピードの会話
・就職・進学可能レベル
N1日本語母語話者とほぼ同じ日本語力と日本の知識がある・日本語母語話者と同じ語彙力
・ニュース、新聞、論表、小説
・日本語母語話者と同じスピードの会話
・看護師、准看護師国家試験の受験可能レベル
参考:旧試験 新試験 認定の目安 認定基準

語彙力アップは目標設定と学習計画がポイント

JLPTの語彙力を高めるためには、「明確な目標設定」と「細かい学習計画」が重要です。

何のためにどう学習するかの方向性が明確になり、試験までの限られた時間を最大限に活用できるからです。

まず、自分のレベルと目指すレベルを把握し、具体的な目標を決めましょう。

たとえば、「1ヶ月で300語習得する」といった明確な目標です。

次に、目標に向けた学習計画を立てましょう。

  1. 試験日から逆算して学習スケジュールを立てる
  2. 毎日の学習時間を確保する(例:平日30分、休日1時間)
  3. 週単位、月単位での目標を設定する
  4. 定期的に進捗を確認し、必要に応じて計画を調整する

計画的な語学学習のメリットは、次の4つです。

  • 無駄のない時間管理
  • モチベーションの維持
  • 学習の進捗状況の確認が可能
  • 苦手分野の特定と集中的な対策が可能

継続的な学習と効率の良い復習で、確実に語彙力アップが実現できます。

語彙を覚えるテクニック

語彙を覚えるテクニック

人間の脳の特徴を活かした、語彙暗記のコツを3つご紹介します。

絵や写真のイメージと一緒に覚える

人間の脳には「画像優位性効果」といって、絵や写真のイメージが認識されやすい傾向があります。

語彙を覚えるときは、文字と視覚情報をセットにすると効果的です。

組織化して覚える

人間の脳は、関連のあることをグループ化して覚えることが得意です。

語彙を意味やテーマ、語源ごとに分類すると記憶力が上がります。

間隔反復学習(SRS)で覚える

人間の脳は、覚えたての語彙を1時間後に半分、1日後に7割忘れるようにできています。

覚えた語彙を記憶に定着させるためには、一定の期間を空けて復習する「間隔反復学習(Spaced Repetition System)」が効果的です。

語彙対策アプリを使うと、自動的に間隔を空けて復習できるのでおすすめです。

JLPTに効果的な語彙の学習法

JLPTに効果的な語彙の学習法

JLPTの語彙力を高める効果的な学習方法は、4つあります。

  1. 単語帳を利用した学習法
  2. 問題集や漫画などを使った学習法
  3. アプリを活用した学習法
  4. オンラインツールを利用した学習法

それぞれ解説していきます。

単語帳を利用した学習法

JLPT専用の市販の単語帳や自作の単語帳を活用します。

覚えるべき語彙が網羅されているので、無駄なく必要な語彙を覚えられるのが特徴です。

市販の単語帳選びのポイントは、次の3つです。

  • 自分のレベルに合っているか
  • 例文が豊富か
  • 音声教材が付属しているか

また、自作の単語帳は、個人の弱点に合わせた学習ができるのでおすすめです。

単語帳を作成するときの、”書く”行為も記憶の定着に役立ちます

自作単語帳の作り方
  1. 例文や関連語を追加
  2. イラストや図を使って視覚的に記憶
  3. 新しい単語を記録

問題集や漫画などを使った学習法

JLPTの過去問や練習問題集だけでなく、漫画やブログなども活用します。

語彙を文脈の中で学ぶと、より深く理解でき、記憶が定着しやすくなるからです。

JLPTの読解教材にある文章から語彙を覚えると、出題傾向が把握でき、試験に必要な語彙を覚えられます。

ここでさらに漫画やブログ、雑誌記事などの日本語素材を活用すると、語彙を一気に増やせます。

興味のある内容だと記憶に残りやすいからです。

日本語素材を使った具体的な学習は次のように行います。

  • こども向けニュースサイトの記事を読む
  • 好きな小説や漫画を読む
  • ブログや雑誌記事を定期的に読む

アプリを活用した学習法

JLPT対策のアプリを使って語彙を学ぶと、効率的に楽しく学習できます。

アプリを活用したJLPTの語彙学習のメリットは、4つあります。

  • 隙間時間を有効活用できる
  • 学習習慣をつけられる
  • 進捗状況を目で確認できる
  • ゲーム感覚で楽しく学べる

アプリを活用して語彙力を高めるには、複数のアプリを併用しましょう。

オンラインツールを利用した学習法

オンラインツールを利用して耳から情報を入れる学習法も、語彙力強化に効果的です。

オンラインツールを利用した具体的な学習例をご紹介します。

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オンラインツール活用例
ポッドキャスト日本語ニュースや学習者向けポッドキャストを聴く
YouTube日本語学習チャンネルや興味のある分野の動画を日本語で視聴する
ドラマ・映画やラジオ聞こえたセリフや会話を少し遅れて声に出して繰り返す(シャドーイング)

JLPT試験対策としての語彙学習

JLPT試験対策としての語彙学習

JLPT合格のための語彙学習には、過去問や模擬試験が欠かせません。

過去問の重要性

JLPTの過去問を解くことで、実際の出題傾向や自分の弱点を把握できます。

具体的なメリットは次の4つです。

  • 出題傾向の把握
  • 時間配分の練習
  • 自身の弱点の発見
  • 実際の試験形式に慣れる

JLPTの過去問を解いたあとは、間違えた問題の語彙を重点的に復習することが重要です。

問題に慣れてきたら、時間を計って解くようにしましょう。

JLPTの過去問は、公式問題集や一般書籍を使って何度も演習することをおすすめします。

模擬試験で実践力を鍛える

JLPTの模擬試験を解くと、実際の試験のシミュレーションができます。

定期的に模擬試験を受けるメリットは、次の6つです。

  • 現時点での実力の把握
  • 弱点の発見と対策
  • 時間管理能力の向上
  • テストに対するストレス耐性
  • マークシート記入の練習
  • 学習モチベーションの向上

模擬試験を受けることで、消去法を身につけたり、自分に合った問題を解く順番を考えたりすることもできます。

これらの問題を解くコツは、プラスαの得点につながります。

JLPTの模擬試験はオンラインや日本語学校で受験できるので、積極的に挑戦して実力を身につけましょう。

JLPTの合格点を目指すための7つの対策

JLPTの合格点を目指すための7つの対策

JLPTの合格のための7つの対策を、やり方とともにまとめました。

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対策やり方
①配点の把握と自己分析3分野(言語知識、読解、聴解)それぞれの配点を把握し、点数が取れる分野と取れない分野を分析する
②弱点分野の集中的な学習過去問や問題集を何度も解く
③試験時間管理の習得模擬試験を定期的に受ける
④出題傾向の把握過去問や模擬試験の問題を解く
⑤語彙力強化単語帳やアプリなどを活用して覚える
⑥実践的な日本語の使用日本語のメディアなどに多く触れるようにする
⑦健康管理十分な睡眠と適度な運動で体調を崩さない

日本語学習の質を高めるために

日本語学習の質を高めるために

日本語学習の質を高めるためにできることは次の3つです。

  1. 例文作成の習慣化
  2. 日本の文化と語彙の関係を理解する
  3. 日本で体験学習をする

それぞれ解説していきます。

例文作成の習慣化

学んだ語彙を使って例文を作ることで、日本語がスムーズに頭に浮かぶようになります。

語彙を学ぶインプットに、学んだ語彙を実際に使うアウトプットを加えることで記憶を強化ができるからです。

具体的には、「毎日3つの新出単語で例文を作る」「日記やブログで新しい語彙を積極的に使う」などが効果的です。

日本の文化と語彙の関係を理解する

日本語の語彙は、日本文化と深く関係しています。

  • 季節に関する語彙
  • 敬語や謙譲語
  • 擬音語・擬態語

これらの語彙を文化的背景とともに学ぶことで、語彙を増やせるだけでなく記憶に残りやすくなります

日本で体験学習をする

日本での短期留学や旅行を通じて、実際の場面で語彙を使う機会を作ることもおすすめです。

実際のコミュニケーションを通じて、語彙を使うメリットは3つあります。

  • 語彙の実用的な使い方の理解
  • 生きた日本語に触れる機会
  • 学習モチベーションの向上

短期留学や旅行から帰国後は、SNSや言語交換アプリ(HelloTalk、Tandemなど)の利用で日本語に触れる機会を積極的に作りましょう。

まとめ

まとめ|JLPTの語彙をマスター!

JLPTに合格するためには、語彙力を高めることが重要です。

こちらの記事では、JLPT合格に向けた効果的な語彙の学習法をご紹介しました。

明確な目標設定と計画に沿って、さまざまな学習教材を自分に合った学習スタイルで取り入れていくことが語彙力アップのカギです。

また、生きた日本語に触れることも、語彙力向上につながるので積極的に行っていきましょう。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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