【分野別】特定技能協議会一覧|加入に必要な費用と加入時期も解説

特定技能 協議会

外国人材の受入れを円滑に進めるため、日本には「特定技能協議会」という制度が設けられています。

特定技能協議会は、分野ごとに設置され、外国人の適切な就労支援や人材育成、雇用環境の整備をサポートする役割を担っています。

介護や建設業、外食業など、特定技能外国人を受け入れる各分野には、それぞれ管轄する省庁と協議会があり、受入れ企業や外国人材を支える重要な存在です。

この記事では、特定技能協議会とはどのような組織なのかをわかりやすく解説し、分野別の協議会の情報を紹介します

目次

特定技能協議会とは

協議会で働く人々

特定技能協議会とは、特定技能制度を正しく運用するために設置された機関です。

主な役割としては、特定技能外国人の制度に関する周知や、適正な運用のための情報共有が挙げられます。

また、法令順守の啓発、人手不足の実態把握、経済情勢や就業構造の変化に対する分析なども重要な活動の一つです。

このような協議会が存在する背景には、分野によって異なる課題やニーズに柔軟に対応する必要があるという事情があります。

例えば、介護分野と建設分野では受け入れ体制や支援内容が大きく異なるため、それぞれに適した対応を行うために、分野別の協議会が必要とされています。

特定技能協議会への加入は必須

協議会への支払い

特定技能外国人を雇用する企業は、協議会への加入が必須となっています。

加入することで、企業が制度上の条件を満たしているかどうかの確認も行われます。

加入にかかる費用

特定技能協議会への加入にかかる費用は、分野によって異なります。

多くの分野では無料で加入できますが、建設分野では費用が発生します。

建設分野の加入にかかる費用

建設分野では、一般社団法人建設技能人材機構(JAC)への加入が必要で、以下の費用が発生します。

  1. 正会員:年会費36万円
  2. 賛助会員:年会費24万円
  3. 所属の団体が建設業者団体の正会員の場合

その団体が定めた会費を支払う必要があります。会費の金額は団体ごとに異なります。

加入はいつまでにすればいい?

協議会への加入期限をスケジュールに書き込む

特定技能協議会への加入は、在留資格の申請を行う前に済ませておく必要があります。

これを忘れると、受け入れ手続き全体が進められなくなってしまうため、注意が必要です。

加入タイミングの変更に注意

以前は、特定技能外国人を受け入れ後4カ月以内に協議会へ加入すればよいとされていました。

しかし、2024年6月15日以降はこのルールが変更され、受け入れ前に協議会への加入を完了し、その証明書を在留資格申請の際に提出することが必須となりました。

採用が決まってからの対応がポイント

まだ採用が決定していない段階では、協議会に加入する必要はありません。

しかし、外国人材の採用が決まり次第、速やかに加入手続きを進めるべきです。

特に初めて協議会に申し込む場合は、必要書類の不備などで手続きが長引くこともあります。

こうしたリスクを避けるためにも、余裕をもって申請準備を始めましょう。

加入の時期が遅れるとその後のスケジュール全体に影響が出るため、早めに行動するのがおすすめです。

分野別の協議会一覧

一覧表を書き込むノートブック
農業分野
漁業分野

参考:農林水産省|漁業特定技能協議会・養殖業分科会

林業分野

参考:林野庁|林業特定技能協議会

木材産業分野
宿泊分野
建設分野
鉄道分野

特定技能協議会|まとめ

協議会で働く人々

特定技能協議会は、特定技能外国人の円滑な受入れと就労環境の向上を目的に設置された、各分野における重要な支援機関です。

介護、建設、農業、製造業など、幅広い分野で協議会が組織されており、管轄省庁ごとに役割や支援内容も異なります。

特定技能協議会は、受入れ企業にとっても、外国人材にとっても心強い存在です。

適切な雇用管理やキャリアアップ支援、トラブル防止など、現場を支えるさまざまな取り組みを行っています。

今後、特定技能外国人を受け入れる、あるいは受け入れを検討している企業にとって、各協議会の支援内容を正しく理解し、活用することが非常に重要になります。

制度を正しく活用し、外国人材と企業の双方にとって安心できる就労環境を整えていきましょう。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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