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外国人介護職の採用・育成を成功させる!介護福祉士の資格を目指す方法も紹介

介護職 資格

日本の介護業界は今、深刻な人材不足に直面しています。超高齢社会の到来により介護ニーズが拡大する一方で、介護を担う人材の確保は喫緊の課題です。こうした状況において、外国人介護人材の活用は、現場の労働力不足を解消するだけでなく、職場に新たな活力をもたらす大きな可能性を秘めています。

しかし、「外国人材の採用を考えているが、何から始めればよいかわからない」「すでに雇用しているが、定着や育成に課題がある」といったお悩みを抱えている企業も少なくありません。

本記事では、外国人介護人材の採用から育成、そして定着までを成功させるための実践的な情報を解説します

目次

知っておきたい!外国人介護人材を受け入れる主要な3つの制度

介護施設で働く作業療法士の男女介護職員

外国人介護人材を受け入れるには、主に以下の3つの制度があります。最適な制度を選ぶために、それぞれの特徴を知っておきましょう。

特定技能

特定産業分野(介護を含む)での即戦力となる外国人の受け入れを目的とした在留資格です。

  • 最長5年間日本に滞在可能
  • 一定の技能水準(技能評価試験)と日本語能力(日本語能力試験N4相当)が求められる
  • 比較的短期間で人材を受け入れやすいのが特徴です
技能実習

開発途上国への技能移転と国際貢献を目的とした制度です。

  • 最長5年間日本に滞在し、日本の技術や知識を習得
  • 日本語能力は必須ではありませんが、実習中の学習が奨励される
  • 国際貢献の側面が強く、人手不足解消を主目的とはしていない
EPA(経済連携協定)

日本と経済連携協定を結んだ国(インドネシア、フィリピン、ベトナム)から、介護分野の専門人材を受け入れる制度です。

  • 来日時点で比較的高い日本語能力が求められ、介護福祉士候補者として就労
  • 介護福祉士の国家資格取得を目指すことが前提
  • 滞在期間は最長4年間で、その間に国家試験に合格すれば、介護福祉士として永続的に就労できます

採用計画や人材育成方針に合わせて、最適な制度を選択することが重要です。例えば、即戦力として人材を確保したい場合は特定技能制度が適しており、一定の日本語能力を持つ外国人材を迅速に受け入れることができます。特定技能から介護福祉士を目指すことも可能です。

また、長期的な視点で人材育成に取り組み、国際貢献も重視する企業であれば技能実習制度を選択することで、実習生の成長を支援しながら組織の国際化を図ることが可能です。

将来的に介護福祉士として専門性の高い人材を育成したい場合は、EPA制度を活用することで、すでに一定の日本語能力を持ち、明確に介護福祉士を目指す意欲のある候補者を受け入れることができます。

それぞれの制度には異なる特徴や要件があるため、企業の事業規模、将来計画、人材育成にかけられるリソース、求める人材のスキルレベルなどを総合的に検討し、自社の方針に最も合致する制度を慎重に選択することが、外国人材の受け入れを成功させる重要な第一歩となります

外国人介護人材受け入れ成功のためのポイント

ポイントを示した人差し指

外国人介護人材の採用はゴールではなく、スタートラインです。介護事業を成功に導くためのポイントをご紹介します。

1. 失敗しない採用計画の立て方

失敗しない採用計画を立てるためには、まず自社がどのような人材を必要としているのかを明確にすることが重要です。必要なスキル、日本語能力のレベル、さらには適切な在留資格の種類について具体的に洗い出しておくことで、採用の方向性が定まります。

次に、そのニーズに最も適した受け入れ制度を選定することが求められます。企業の業務内容や将来的な雇用計画に合致するものを選びましょう。

そして、信頼できる人材紹介会社の選定も重要となります。外国人材の紹介実績が豊富であることに加え、入国後の生活支援や定着支援といったフォロー体制が整っているかどうかも、選定時の重要な判断基準となります。

2. 面接で確認すべきポイント

面接の際に確認すべき重要なポイントは、まず候補者の日本語能力です。業務上必要となるコミュニケーションが円滑に取れるかどうかを見極めるために、簡単な日本語でいくつか質問を投げかけ、理解力や受け答えの様子を確認しましょう

また、介護の仕事に対する意欲も大切な評価ポイントです。なぜ日本で介護に従事したいのか、その動機や将来のキャリアプランを尋ねることで、仕事に対する熱意や真剣さを把握できます。

日本の文化や職場環境に適応できる柔軟性も欠かせません。異文化への理解度や、新しい環境に対する姿勢などを質問することで、適応力や協調性の有無を見極めることができます。

雇用条件については、誤解を防ぐためにも明確に伝える必要があります。給与や勤務時間、休日、福利厚生といった重要な条件は口頭だけでなく書面でも提示し、双方の認識にずれがないよう配慮しましょう。

3. 入社後のスムーズな受け入れ体制構築

外国人材が安心して働き、定着するためには、入社後のきめ細やかなサポートが不可欠です。

生活支援

入国時の空港送迎、住居の手配、携帯電話や銀行口座の開設、役所での手続きなど、初期段階の手厚いサポートが信頼関係を築く第一歩です。地域の生活情報(病院、スーパー、交通機関など)も提供しましょう。

日本語学習機会の提供

業務で必要な専門用語だけでなく、日常生活で使う日本語の習得もサポートすることで、生活の質が向上し、定着につながります。

相談しやすい環境

先輩社員をメンターとして配置し、業務の指導だけでなく、日本の文化や職場のルール、人間関係の悩みなど、気軽に相談できる環境を整えましょう。

定期的な面談と相談窓口の設置

定期的に面談を行い、外国人材の意見や悩みに耳を傾け、必要に応じて改善策を講じます。多言語対応の相談窓口を設けるのも効果的です。

外国人介護人材のキャリアアップ戦略

車椅子のシニアの女性と介護士

外国人介護人材が日本で長期的に活躍し、継続的に就労を目指すなら、段階的なスキルアップが重要です。特に介護福祉士の国家資格取得には高い日本語力が必要です。

介護福祉士とは?

介護福祉士は、介護に関する専門知識と技術を持ち、身体介護や生活援助、利用者やその家族への指導などを行う国家資格を持った専門職です。日本の介護現場における中心的な役割を担います。

外国人材にとって介護福祉士資格が重要な理由

在留資格の安定化とキャリアパスの拡大

介護福祉士の資格を取得すると、在留期間の制限がなくなるため、長期的な就労と永住の道が開けます。また、サービス提供責任者やケアマネジャーなど、より専門的な職務へのキャリアアップも視野に入ります。

給与・待遇の向上

国家資格を持つことで、専門職としての評価が高まり、給与や待遇の向上につながりやすくなります。

専門性の向上と自信

資格取得を通じて専門知識と技術が向上し、利用者へのより質の高い介護サービス提供が可能になります。専門職としての自信にもつながります。

定着率の向上

日本での長期的なキャリア形成が見通せる、定着率の向上に貢献します。

企業が資格取得を支援するメリット

優秀な人材の確保と定着

段階的な資格取得支援は、外国人材にとって大きなインセンティブとなり、入社や長期的な定着につながります。

サービスの質の向上と利用者からの信頼獲得

日本語力と専門知識を兼ね備えた介護福祉士が増えることで、提供する介護サービスの質が向上し、利用者やその家族からの信頼獲得につながります。

介護福祉士合格に必要な日本語力とは?

介護福祉士の国家試験は、専門的な介護用語や複雑な文章問題が多く出題されるため、日本語能力試験N2レベル以上の日本語力が必要とされています。実際に、多くの合格者はN2レベルの日本語力を身につけてから本格的な試験対策に取り組んでいます。

効率的な学習ステップ:N2合格→介護福祉士合格

外国人介護人材の確実な資格取得のため、以下の段階的な学習ルートをおすすめします。

STEP
【第1段階】日本語能力試験N2合格を目指す
  • まずは日本語の基礎力をN2レベルまで向上させる
  • 介護現場で必要な日常会話力も同時に身につける
  • 日本語での読解力を磨く
STEP
【第2段階】介護福祉士の試験対策
  • N2合格後、介護福祉士の専門知識学習を開始
  • 介護専門用語や法制度を日本語で理解する
  • 過去問題や模擬試験で実践力を養う

このような段階的なアプローチにより、日本語の理解不足による学習のつまずきを防ぎ、確実な合格への道筋を作ることができます。

介護福祉士の試験対策は「日本語カフェ」がおすすめ

日本語カフェ

「外国人スタッフの日本語教育、どうすればよいか分からない」
「介護福祉士を目指したいが、まず日本語力が心配…」

そんなお悩みはありませんか?

介護福祉士合格への第一歩として、まずは日本語能力試験N2レベルの学習が必要です。企業が現場で業務を行いながら体系的な日本語教育を行うのは、時間、コスト、専門知識の面で非常に困難です。そこで、効率よく日本語能力を向上させる「オンライン講座」の導入をおすすめします

ステップ1:まずは日本語能力試験N2レベルを目指して学習

「日本語カフェ」は、外国人材が最短でN2レベルの日本語力を身につけられるオンライン講座です

「日本語カフェ JLPT合格コース」の特徴
日本人講師監修の動画カリキュラム

厳しい審査をパスした一流の日本語教師が監修した、合格に特化した動画カリキュラムを使い放題。

レベル別に最適化された完全カリキュラム

N5〜N1の各レベルごとに語彙・文法・読解・聴解のバランスを最適化し、「何を、どの順番で学べば合格できるか」がすべて整理された学習プランを提供します。特にN2合格に向けた充実したカリキュラムで、介護福祉士試験への基礎を固めます。

高品質な動画+ドリルで「わかる→使える」

プロ講師によるわかりやすい動画講義に加え、反復練習できる演習問題・ドリルも充実。理解と実践をセットで進めるため、インプットだけでなくアウトプット力も同時に身につきます。

いつでもどこでも学習可能

スマートフォン・パソコン・タブレットに対応しており、1回10分からのスキマ学習も可能。通勤時間や休憩時間など、忙しい外国人材でも無理なく、毎日少しずつでも確実に日本語力を向上できます。

管理の手間を大幅削減

利用者一人ひとりの学習状況を一目で確認できる管理画面があるため、企業側の管理にかかっていた時間を大幅に短縮できます。

実績

日本語カフェのJLPT合格コースなら、全くの初心者から2ヶ月でN4に合格、3ヶ月でN3レベル、さらにN2レベルまで着実にステップアップした実績があります。

ステップ2:N2に合格したら介護福祉士の受験対策を進める

日本語能力試験に合格したら、介護福祉士の受験対策を始めましょう。「日本語カフェ」では「介護福祉士 合格対策集中講座」を開講しています

「日本語カフェ 介護福祉士 合格対策集中講座」の特徴
知識豊富な講師が徹底サポート

介護福祉士の講師によるきめ細かいサポートのもと、試験合格に必要な内容を動画と演習で学習します。

圧倒的な模擬試験&過去問数

豊富な過去問を一緒に解きながら解説する講義もあり、試験対策は万全です。本番さながらのシミュレーションで実力を養えます。

介護専門用語を重点的にフォロー

介護現場で必要な専門用語や法制度用語を重点的に学習できます。

24時間いつでもどこでも学習可能

オンライン動画形式のため、業務の合間や自宅で、自分のペースで繰り返し学習できます。

学習継続サポート

必要に応じて日本語カフェのJLPTコースも併用可能。さらに高度な日本語力も目指せます。

“これさえやれば合格間違いなし!”のカリキュラムで、外国人材の介護福祉士合格を強力に支援します。

外国人材の日本語教育・介護福祉士の受験支援はぜひ「日本語カフェ」にご相談ください!

\お問い合わせはこちらから/

外国人介護人材と長く良い関係を築くために

車椅子の高齢者に話しかける笑顔の介護士

外国人介護人材の受け入れは、人材不足の解消だけでなく、現場に多様な価値をもたらす取り組みです。まずは、自社の方針や目的に合った制度(特定技能・技能実習・EPA)を選ぶことから始まります。

採用後は、職場や地域で安心して生活し、力を発揮してもらえるような環境づくりが重要です。特に日本語学習の支援は、業務の理解やコミュニケーションを円滑にし、働く人の不安を減らすうえでも大きな意味があります。

また、介護福祉士の資格取得を目指せるような体制を整えることで、働く人の意欲や専門性を高めることにもつながります

外国人介護人材が現場に根づき、互いに信頼し合える関係を築いていくためには、制度の理解とともに、継続的な日本語学習支援や生活面での配慮が求められます。丁寧な対応と育成に取り組むことで、長期的な人材の活躍を実現していきましょう。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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