人材定着率向上ノウハウ 1

臨時賞与授与式

外国人人材(に限らないが)を採用したものの、当初はやる気が

ある感じだったのに、いつの頃からか愚痴が多く聞かれるようになり

また、要望がとても多くなった。その悪い雰囲気が他にも影響している。

このようなお悩みはないでしょうか?

こういった場合、ついついその人材の性格が悪い、なんて人を

採用してしまったんだと、原因が全て人材側にあるように思いがち

ではないかと思います。

確かに、人材側の問題といった側面もあると思いますが、

会社側の対応で、ある程度はこの問題を解決することが

可能です。

とある食品製造の会社さまで、以前はよく残業に協力してくれて

いたし、休むといったことも無かったが、半年ほど経過して気づくと

残業を嫌がるようになって、また毎月必ず欠勤の日がある。

何か改善策はないものだろうかと相談を頂きました。

ちょうど、臨時賞与を出される予定があると伺いましたので、

次のように提案させて頂きました。

================

1.1週間前に臨時賞与が出る方向で進めているお知らせを
従業員に対して行い
2.ついては、その賞与授与式を執り行う旨をお知らせする
3.賞与授与式において、主催者側(社長)から従業員にねぎらい
の言葉がある
4.続いて、従業員は各自、今季はどこで頑張ったのか
アピールしていただき、また下期に向けて何をどう頑張るか
を数字など客観的に判断出来るような目標と共に発表
して頂く。
発表後に、臨時賞与の入った封筒を授与される
5.出来れば、授与式で発表する原稿は3日前までに現場
担当者に見せて内容に関してアドバイスを受けるようにする
「残業頑張ります」→「残業時間80時間は頑張るようにします」
のように数字を入れるといいよなどとアドバイス
6.読み上げた原稿はそのまま工場の壁に貼って宣言された
目標を常にリマインドして頂くようにしてもいいと思います。
下期でも目標達成してまた賞与をもらえるよう頑張ろうということで。

こういったイベント的にご自身の前向きな目標を
コミットして頂くように持っていくのはいかがでしょうか?
言われてやらされるのは嫌ですが、自分で「下期は
欠勤を0にします」など宣言していただくように出来れば
出勤率や残業協力は改善されると思います。

賞与をもらうための下期決意表明といった理由であれば
自らいいことを書いて発表されることになると思います。

================

この提案に対し、実際に実施頂いたとの報告を写真付きで

頂きました。

そのメールはこちらになります。

================

三木社長様

いつも大変お世話になっております

○○フーズ㈱○○と申します。

今週、臨時賞与授与式を行いましたので写真にて共有させて頂きます

アドバイス頂きましたように

3名へは事前に授与式について報告。

事前に支給される3名より簡単ではありますが決意表明書を頂きまして、

代表 ○○から一言 添える形で決意表明書を本人たちへお戻ししております

支給となる労働者が集まる中、本人たちからも授与される際には

『ありがとうございます。これからの仕事を頑張ります!』などとお言葉があり、

終始 笑顔が絶えませんでした。

引き続き、仕事へのモチベーションアップへ繋がる毎月の評価書など

進めさせて頂きますので、ご対応頂けます様 宜しくお願い致します

またご報告致します

{※お送り頂いた写真}

===================

会社 →→ ←←従業員

このような構図が一般化してしまうと、常に対立構造

になってしまい、「これをやってください」「こんな

給料じゃ出来ません」といった水の掛け合いになって

しまいます。

そうではなく、今回意識したのは、

目標、夢←←従業員 ←←会社(応援) この構造に

持っていきたいと考えました。

そのため、自ら目標を設定し、それを応援する形で会社は関与し

自分で考えた目標に対して、会社は称賛を与え、臨時賞与と

いう形で応援することになりました。

このように記載してしまうと、なんだという感じがするかもしれませんが、

こういった工夫を行わずに、ただ無言で臨時賞与を振込した場合

どうなっていたでしょうか?

臨時賞与が振込された際はもちろん嬉しいと感じると思いますが、

それくらいは会社が払って当たり前といった感じになってしまったのでは

ないかと思います。

もし、人材定着でお悩みの場合は、賞与や給与の支給タイミングに

合わせて、従業員自らに目標発表をして頂く会の実施など

取り入れて見てください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
 日本語eラーニングシステムを開発、1万人超の外国人が日々学習中

日本語教育でお困りの方に役立つ資料をこちらからダウンロード下さい。

無料トライアルで実際のシステムをお試し頂く事も可能です。

日本語カフェが分かる資料3点セットを
ご案内します

実際に日本語カフェの機能が
どのようなものか、お試し下さい

コメント

コメントする

目次