外国人向け 歌で楽しく学ぶ日本語学習!初心者から上級者までレベル別におすすめの曲を紹介

歌で学ぶ日本語学習

日本語を学ぶ方法はさまざまですが、楽しく続けるためには、自分に合った学習法を見つけることが重要です。

その中でも「歌を活用する学習法」は、リズムに乗って自然と日本語を覚えられるため、多くの学習者に人気があります。

歌を通じて学ぶことで、日本語の発音やイントネーションを正しく身につけることができるだけでなく、語彙力やリスニング力の向上にもつながります。

また、歌詞には日常会話で使われる表現が多く含まれており、日本の文化や価値観を学ぶ良い機会にもなります。

本記事では、日本語学習に歌を取り入れるメリットや、おすすめの曲をレベル別に紹介するとともに、歌を使った具体的な学習方法について解説します。

楽しみながら日本語を身につけたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

日本語学習に歌を使うメリットとは?

歌で日本語を練習している女性

日本語を学ぶ方法にはさまざまなものがありますが、歌を活用することで、楽しく効率的に言語を習得できます。

ここでは、日本語学習に歌を取り入れるメリットを紹介します。

日本語の発音やリズムを自然に覚えられる

日本語の発音は、母国語によっては習得が難しい場合があります。

しかし、歌を通じて学ぶことで、自然なアクセントやイントネーションを身につけやすくなります

特に、童謡やポップソングはリズムがはっきりしており、発音の練習に適しています。

また、日本語には「拍(はく)」と呼ばれる独特のリズムがあります。

例えば、「さくら(さ・く・ら)」のように、一音ずつ区切って発音する特徴があります。

歌を聴くことで、この日本語特有のリズム感を身につけることができるため、スムーズな発音の基礎作りにも役立ちます。

語彙力をアップできる

歌の歌詞には、日常会話でよく使われる単語や表現が多く含まれています。

歌詞の意味を考えながら聴くことで、新しい語彙やフレーズを自然と覚えられます。

さらに、歌には繰り返し使われるフレーズが多く含まれるため、リスニングやスピーキングの練習にも効果的です。

何度も聴くことで、覚えた単語やフレーズを無意識のうちに使えるようになります。

音楽を通じて文化や表現を学べる

日本の歌には、日本の文化や価値観が反映されています。歌詞を通じて、日本独自の表現や考え方を知ることができるのも大きな魅力です。

例えば、日本の童謡「ふるさと」には、故郷を懐かしむ気持ちが込められています。こうした歌を聴くことで、日本人の感性や文化的背景を理解しやすくなります。

また、J-POPや演歌の歌詞には、比喩やことわざが多く使われています。これらの表現を学ぶことで、日本語の豊かな表現力を身につけることができます。

さらに、アニメソングを通じて、日本のポップカルチャーに親しむことも可能です。

このように、歌を活用することで、日本語の発音や語彙力だけでなく、日本の文化や表現方法まで幅広く学ぶことができます。

楽しく学習を続けるためにも、ぜひ日本語の歌を積極的に取り入れてみてください。

日本語学習におすすめの歌の選び方

歌で日本語を学んでいる女性

日本語の歌を学習に取り入れる際は、自分のレベルや目的に合った曲を選ぶことが大切です。

難しすぎる曲を選んでしまうと、歌の意味が理解できずに学習が続かなくなることもあります。

ここでは、日本語学習に適した歌の選び方を紹介します。

初心者向けのシンプルな歌詞の曲

日本語を学び始めたばかりの方には、童謡や子ども向けの歌がおすすめです。

短いフレーズで構成されており、文法や語彙がシンプルなので理解しやすい特徴があります。

例えば、「さくらさくら」「きらきら星」「ももたろう」などの童謡は、繰り返しのフレーズが多いため、歌いながら自然に言葉を覚えられます。

また、子ども向けのアニメソングも初心者に適しています。

例えば、「となりのトトロ」の主題歌は簡単な単語が多く、親しみやすいメロディーで覚えやすいです。

初級者のうちは、意味を理解しながら歌える曲を選ぶことで、語彙や表現を無理なく身につけることができます。

発音がはっきりしていて聞き取りやすい歌

日本語の発音やイントネーションを正しく学ぶには、歌詞が聞き取りやすい曲を選ぶことが重要です。

特に、歌手がはっきりと発音している曲や、ゆっくりとしたテンポの曲は学習に適しています。

一方で、テンポが速すぎる曲や、スラングが多く含まれる曲は初心者には難しい場合があります。

そのため、最初は聞き取りやすい曲を選び、日本語のリズムに慣れることをおすすめします。

【レベル別】日本語学習におすすめの歌を紹介

日本語の歌を聴くためのスマホとイヤホン

ここでは、レベル別におすすめの曲を紹介します。

初級者向け

さくらさくら

日本の伝統的な童謡で、美しい桜の風景を歌った曲です。

歌詞が短く、シンプルな言葉が繰り返されるため、初心者でもすぐに覚えられます。

発音がはっきりしており、日本語の基本的なリズムを学ぶのにも最適です。

きらきら星

「Twinkle, Twinkle, Little Star」の日本語版で、世界的に知られる童謡です。

短いフレーズと親しみやすいメロディーが特徴で、日本語の発音練習にも適しています。

歌詞が分かりやすく、初心者でも簡単に理解できるのが魅力です。

ももたろう

日本の昔話をもとにした童謡で、物語の要素が含まれているため、ストーリーの流れを理解しながら日本語を学ぶことができます。

「おじいさん」「おばあさん」など、基本的な日本語の単語も学べる点がメリットです。

どんぐりころころ

どんぐりが転がっていく様子を描いた楽しい童謡です。

リズムが軽快で、日本語の音の流れをつかみやすいのが特徴です。

また、擬態語や擬音語が多く含まれており、日本語特有の表現を学ぶのにも役立ちます。

うさぎとかめ

有名な寓話「ウサギとカメ」の物語をもとにした童謡で、ゆっくりしたテンポのため初心者にも歌いやすい曲です。

「まけるな まけるな」などの繰り返しフレーズが多いため、覚えやすく、日本語のリズム感を養うのに適しています

中級者向け

となりのトトロ

ジブリ映画『となりのトトロ』の主題歌で、シンプルな単語と繰り返しの多い歌詞が特徴です。

発音がはっきりしており、初心者から中級者まで幅広く学習に活用できます。

また、日本の田舎の風景や文化を感じられる内容になっています。

ドラえもん

国民的アニメ『ドラえもん』の主題歌で、明るく楽しいメロディーが特徴です。

歌詞には、「未来」「夢」などポジティブな単語が多く含まれ、日常会話に役立つ表現も学べます。

発音がクリアで聞き取りやすいため、日本語学習者におすすめです。

世界に一つだけの花(SMAP)

日本語学習者にも人気のJ-POPの名曲で、「ナンバーワンにならなくてもいい」「もともと特別なオンリーワン」など、日常会話で使われるフレーズが多く含まれています。

リズムがわかりやすく、発音の練習にも適しています

上を向いて歩こう(坂本九)

世界的に有名な日本の名曲で、「SUKIYAKI SONG」として海外でも親しまれています。

歌詞はシンプルで、「涙がこぼれないように」など感情を表現する表現を学ぶのに役立ちます

ゆっくりとしたテンポで、日本語の発音を正しく習得できる曲です。

勇気100%(光GENJI)

アニメ『忍たま乱太郎』の主題歌で、前向きなメッセージが込められた歌詞が特徴です。

「そうさ100%勇気」「僕たちの夢は終わらない」などの簡単なフレーズが多く、楽しく学びながら日本語を覚えられます。

上級者向け

ひこうき雲(荒井由実)

『風立ちぬ』の主題歌としても知られる名曲で、若くして亡くなった友人への想いを描いた歌詞が特徴です。

詩的な表現が多く、リスニング力を向上させるだけでなく、日本語の美しさを学ぶことができます

糸(中島みゆき)

人とのつながりを「糸」に例えた詩的な表現が特徴の曲です。

比喩や抽象的な表現が多く、日常会話ではあまり使われない文学的な日本語を学ぶことができます。

ゆっくりとしたテンポのため、歌詞をじっくり理解しながら学ぶのに適しています。

涙そうそう(夏川りみ)

沖縄の言葉が混ざった美しいバラードで、家族や故郷への想いを描いた歌詞が特徴です。

情緒的な表現や比喩が多く、日本語の感情表現を深く理解するのに適しています

ゆったりとしたメロディーで、発音の練習にも向いています。

ハナミズキ(一青窈)

「君と好きな人が百年続きますように」という印象的なフレーズがあるバラードです。

戦争と平和をテーマにした深い内容の歌詞が特徴で、文語的な表現や抽象的な比喩を学ぶことができます。

未来へ(Kiroro)

母親への感謝の気持ちを込めた感動的なバラードで、温かい歌詞が魅力です。

日常会話ではあまり使われない丁寧な言葉や、文学的な表現を学ぶのに適しています。

感情を込めた日本語の表現を理解するのに最適な曲です。

日本語学習で歌を効果的に活用する方法

歌詞を見ながら日本語の勉強

歌は単に聴くだけでなく、歌詞を確認しながら学習することで、より深く言葉の意味や日本語の音を理解できるようになります。

ここでは、日本語学習に歌を活用する具体的な方法を紹介します。

歌詞を見ながら聴いて意味を考える

歌を学習に活用する際は、まず歌詞を見ながら聴いてみましょう

歌詞には日常会話で使われる表現や、日本語特有の言い回しが多く含まれています。

学習のポイントとしては、以下のステップで進めると効果的です。

STEP
歌詞を見ながら聴く

一度目は意味を考えずに聴き、日本語の音やリズムを感じる。

STEP
単語や表現を調べる

わからない単語や文法を調べて、意味を理解する。

STEP
歌詞の意味を考えながら聴く

ストーリー性のある歌詞なら、その背景を考えながら聴くと理解が深まる。

こうすることで、日本語の単語やフレーズを自然に覚えることができ、リスニング力も向上します。

実際に歌って発音を練習する

聴くだけではなく、実際に歌うことで発音やリズムの練習になります。

日本語の発音は難しいと感じることも多いかもしれませんが、歌を使うことで楽しく正しい発音を身につけることができます。

特に、次のポイントに注意すると効果的です。

POINT
母音を意識する

日本語は母音(あ・い・う・え・お)が明瞭な言語なので、一つひとつの音をしっかり発音する。

POINT
テンポをつかむ

日本語には独特のリズムがあるため、曲のテンポに合わせて発音を練習すると、より自然な日本語に近づく。

POINT
繰り返し練習する

一度歌っただけでは習得が難しいため、何度も繰り返して練習することが大切。

歌詞を見ながら音をまねることで、日本語の正しい発音を習得していきましょう。

カラオケで楽しみながら日本語のイントネーションを覚える

日本語のイントネーションやリズムを身につけるには、カラオケを活用するのもおすすめです。

カラオケでは、歌詞が画面に表示されるため、発音を確認しながら歌うことができます

また、カラオケに行かなくても、YouTubeやカラオケアプリを活用すれば、自宅でも簡単に練習できます。

日本語学習におすすめの曲|まとめ

カラオケで日本語の歌の練習

歌を活用した日本語学習は、発音や語彙力の向上だけでなく、日本の文化や感情表現を学ぶのにも役立ちます

初心者は童謡やアニメソングを通じて基本的な単語や発音に慣れ、中級者はJ-POPなどの日常会話に近い表現が含まれた曲を選ぶと良いでしょう。

また、歌詞を見ながら聴く、実際に歌って発音を練習する、カラオケでリズムをつかむといった方法を取り入れることで、より効果的に日本語を学ぶことができます。

日本語を学ぶ上で、楽しむことはとても大切です。自分の好きな曲を見つけ、音楽を通じて自然と日本語に触れながら、楽しく学習を続けていきましょう。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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