日本語能力試験(JLPT)の学習や模試がオンラインで出来る!メリットやデメリットも徹底解説

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JLPTは「Japanese Language Proficiency Test」の略で、主に外国人向けの日本語能力検定試験です。JLPTの需要は年々高くなっており、現在ではライフスタイルに合わせて勉強ができるオンライン学習が人気を集めています。

そこで、この記事ではJLPTのオンライン学習のメリットやデメリット、注意点について詳しく解説します。また、オンラインで受けられる模擬試験についてもご紹介します。

JLPTの勉強を続けている方や、オンライン学習の方法について知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

目次

JLPTのオンライン学習が普及している背景

JLPTのオンライン学習が普及している背景

JLPTのオンライン学習が注目を浴びていますが、その理由として、在留外国人の増加で日本語学習のニーズが高まっていることが考えられます。

また、自分の都合のいい時間に学習できるのも人気の理由の一つです。

近年のデータによると、日本での外国人留学生や技能実習生、特定技能の増加が著しい傾向にあります。特に留学生が多く、1984年に「留学生10万人計画」、2008年に「留学生30万人計画」が実施された背景があります。

日本政府の考えとして、日本人の少子高齢化が進むなかで、外国人の留学生を高度人材として就業してくれることを期待しての新しい計画の立案でした。

また、さまざまな業種において「技能実習生」や「特定技能外国人」を受け入れる法律が整備され、JLPTは外国人が日本で生活や仕事をしていく上で必要不可欠なものになってきています。

その結果、日本語教育に興味を持つ外国人や、高度な日本語を使って専門的分野で仕事をする人が増えてきている現状があります。

JLPTのオンライン学習のメリット

JLPTのオンライン学習のメリット

次に、JLPTの勉強をオンラインで受けることのメリットやデメリット、注意点についてもお伝えします。

JLPTの学習をオンラインで行うことには、次のようなメリットがあります。

  • 授業料の負担が減る
  • 自分に合った講師が見つけられる
  • 自由に授業の選択が可能
  • いつでもどこでも授業が受けられる

それぞれの内容について、詳しく説明していきます。

授業料の負担が減る

オンライン学習のメリットのなかでも上位に挙げられるのが、授業料の負担が減ることです。

対面式の学習と比べて、オンライン学習は授業料を安く設定しているスクールが多くあります

また、対面式学習では授業料以外にも通学などのコストがかかります。

その上、学習に必要な教材費なども含めて考えると、オンライン学習の方が、経済的にJLPTの勉強が進められて好都合です。

自分に合った講師が見つけられる

オンライン学習では、基本的に授業を受ける前に講師を確認した上で、自分に一番合った先生を選ぶことができます

対面授業のように決められた先生の授業ではないため、万が一相性が合わないときも、通学が嫌になることはありません。

また、対面式のスクールではクラス人数が多いところもあり、講師は一人ひとりの生徒に対して細かい指導まで行き届かないことがあります。その結果、授業の細かいところが分からないまま進んでしまうケースも考えられます。

さらに、講師とのコミュニケーションがうまく取れていないと、なかなか質問する機会を失ってしまうかも知れません。

オンライン学習なら、基本的に講師とマンツーマンでレッスンが進んでいくため、個々のペースに合わせて、分からないことがあってもすぐに聞くことができて安心です。

なお、オンライン学習のなかでも講師が決められている場合や、グループレッスンのコースもあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

自由に授業の選択が可能

オンライン学習の多くはJLPTの資格である基礎級のN5から上級のN1のレベルまで、自分のレベルに合わせて、自由に受講コースを選ぶことができます

また、オンライン学習のなかではインタラクティブなツールや言語アプリの選択など数多くのリソースや教材が充実しているところがあります。

豊富なリソースや教材があることは、JLPTの勉強のモチベーションを上げてくれるのと同時に、学習を通じて日本の文化や風習を幅広く吸収することが可能です。

いつでもどこでも授業が受けられる

JLPTのオンライン学習の大きなメリットの一つに挙げられるのが、いつでも授業が受けられる点です。

毎週学習していく習慣を身につけたい方は、開講日が火曜日と木曜日など曜日を決めてレッスンが受けられるオンラインスクールがあります。

また、フレキシブルに授業を進めたい方は、早朝や夜遅くでもレッスン予約ができるため、学校へ行く前や会社帰りでも気軽に日本語レッスンが受けられます。

通信機器もパソコンがなければいけないと言うわけではなく、スマホやタブレットでも受講可能なため、場所を選ばずに学習が続けられて大変便利です。

JLPTのオンライン学習のデメリットや注意点

LPTのオンライン学習のデメリットや注意点

JLPTのオンライン学習は多くのメリットがありますが、一方で次のようなデメリットもあります。

  • 講師にレベルの違いがでやすい
  • 対面会話で味わえる雰囲気が感じられない

また、以下のような注意点についても確認しておきましょう。

  • 学習継続の管理能力が試される
  • インターネット回線が必要
  • アプリの操作に慣れることが必要

それぞれのデメリットや注意点について、詳しく見ていきましょう。

講師にレベルの違いがでやすい

オンラインでは、自由に講師が選択できることがある一方、講師のレベルにばらつきがある場合があります

また、オンライン学習を提供しているスクールの中では、採用率の低さをアピールしているところもあります。

しかし、採用率が低いと言うことは、質よりも数を意識する傾向にあるため、なかにはプロ意識が低い講師が存在する可能性も否定できません。

対面会話で味わえる雰囲気が感じられない

オンライン学習は、講師が近くにいるわけではないため、相手を目の前にして会話することができません。

そのため、対面式ならではの雰囲気を画面越しでは味わえないことで、物足りなさを感じることがあるかも知れません

また、ネット環境の影響で微妙なニュアンスの違いや違和感に気づかずに授業を進めていく懸念も考えられます。

学習継続の管理能力が試される

対面式のスクールでは、事前に組まれているカリキュラムに沿って通学を続けていきますが、オンライン学習ではそうはいきません。

オンラインでは、自分の都合に合わせて勉強を進めていくことが、継続学習への大切な要素になります。

そのため、自己管理がしっかりできないと、勉強の継続が難しくなる場合があります

また、勉強のモチベーションをうまく維持する力がないと、挫折してしまうことになるため、注意が必要です。

インターネット回線が必要

オンライン学習では、安定したインターネット接続と適切なデバイスに依存して行います。そのため、インターネット通信が必要になります。

もし、インターネット環境が自宅に無い場合は、新たに契約する必要があるため、コストがかかってしまいます

また、外部のWi-Fiを利用することも可能ですが、通信環境が悪い場合があります。その場合、動画が途中で切れる可能性もあるため、ネット環境は自宅で整えておくほうが良いでしょう。

アプリの操作に慣れる必要がある

オンラインの学習は、サービスによってはアプリを利用することがあります。その場合、どのような操作が必要なのかを理解してレッスンを進めていかなければいけません。

実際に、アプリの操作自体は難しいものではありませんが、スマホで行う場合は画面が小さいため、押し間違えてしまうなど不具合がでることも考えられます。

なお、アプリの操作に慣れてしまえば、それほど苦になることはありませんが、特に学習初期の場合は、少し面倒に感じる可能性があることを想定しておいた方が良いでしょう。

オンラインでJLPT学習サービスを選ぶ基準

オンラインでJLPT学習サービスを選ぶ基準

オンラインでJLPT学習のサービスを始める際には、次のようなことを参考にしながら、あなたに一番合ったスクールを選びましょう。

  • 試験対策がしっかりしている
  • 実用的に使えるレッスン内容
  • 予算に合わせた費用で受講できる

それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。

試験対策がしっかりしている

JLPTの学習は試験合格が目標になります。そのため、試験合格に向けてコースやサービスが自分にふさわしいかどうかを確認しておくことが必要です。

特に、試験対策のコースがしっかりしているところは良いスクールと言えるでしょう。

また、学習者の実力に合わせたコンテンツ機能が充実しているところも良いでしょう。例えば、定期的な実力テストを実施しているところはおすすめです。

試験対策の学習は、JLPTの試験合格に向けて学習能力を高めていくことやモチベーションを継続していくためにも、大きなプラスになるでしょう。

実用的に使えるレッスン内容

JLPTの試験合格はもちろんのこと、日本語を日常生活に生かせる技術を手に入れることも大切です。

そのため、単に日本語を学習するのではなく、試験合格のその先を見据えた学習プログラムが充実しているスクールはおすすめです。

例えば、日本の文化や日常で使える語彙力や文法力をより多く取り入れながら学習を進めていけるところは良いでしょう。

また、就業を目指す場合は業種によって異なる学習コンテンツがあるスクールは、働くときに役立ちます。さらに、コース修了後に受講証明書の発行が可能なスクールも日本語を実用化するときに助かります。

予算に合わせた費用で受講できる

オンライン学習を検討する上で、できるだけ安くJLPTの勉強をしていきたいと考える方もいるでしょう。

しかし、安いだけが良いとは限りません。安くても学習の内容や日本語教育サービスの目的が自分に合わないと、時間とお金を無駄にしてしまいます。

そのため、事前に予算を立てておきながら、自分の希望に合わせて、コースなど優先順位を絞っておくことも大切です。

また、歴史や実績があるスクールは、勉強メソッドが確立していたり、コースも充実していたりすることが多いため、比較的予算に合った受講が見つけやすいでしょう。

JLPTオンライン学習の進め方

次に、実際にJLPT学習をオンラインで始める際の進め方についてご説明します。

JLPTの本試験は基本的に年2回、第1回目は7月、第2回目は12月に実施されます。そのため、スクールの入学を検討する場合は、本試験に合わせて学習の予定を立てていきましょう

一般的に、オンライン学習は以下のような流れになります。

①レベルチェックを行う
②専用テキストを印刷する
③動画講義を視聴する
④問題集を解く
⑤模擬試験を受ける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

レベルチェックを行う

まず学習を開始する前に、カウンセリングを受けましょう。カウンセリングは無料で実施しているところがあります。

その後、レベルチェックで自分の現在地を正確に把握していきます。現在のレベルを把握することは、目標値を定める上でも重要な要素です。

なお、JLPTにはN1、N2、N3、N4、N5の5つのレベルがあります。一番易しいのがレベルN5、一番難しいのがN1です。

また、N1とN2は、日常生活やビジネスなど幅広い場面で日本語を使えるレベルになります。

学習スピードは無理することなく、段階的に進めていきましょう。

専用テキストを印刷する

通常オンラインの学習は読解や文法など複数のコースで構成されており、専用のPDFなどのテキストを使って授業を進めていきます。

また、教材によっては単語リストや文法リストがあることもあります。

テキストはダウンロードした後に印刷して使用することが可能です。そのため、授業だけではなく予習や復習にも活用できます。

なお、テキストがない場合でもレッスン動画を見ることができますが、テキストを見ながら講義動画を進める方が理解度を深めることができて良いでしょう。

動画講義を視聴する

動画講義は、実際の会話場面や語彙、文法や文字の読みなど細かく分かれています。

そのため、一つずつテキストを見ながら段階的にレッスンを進めていきましょう

問題集を解く

オンライン学習のなかには問題集が付いている場合があります。問題集は、すぐに採点ができて何度も解きなおすことが可能です。

また、文法や漢字など日本語学習において弱点となりやすい分野の克服練習に向けて役立ちます。

模擬試験を受ける

JLPTの学習で学んだ成果を試すときに役立つのが模擬試験です。模擬試験はオンラインでも受けられます。

オンライン模試は本試験と同様の形式で行われるため、現在の自分の理解度が確認できます。

気軽に実力を試すならJLPTオンラインハーフ模試がおすすめ!

JLPTの模擬試験を、本試験の半分の時間や問題数で受験することができる「JLPTオンラインハーフ模試」がおすすめです。

問題数と試験時間が半分のため、年2回の本試験に向けて気軽に模擬試験が体験できます。

試験はN5〜N1のレベル別で、科目別や得点区分別、項目別に正誤状況を分析することが可能です。

レベルによって時間配分が異なりますが、例えばN4では文字・語彙は15分、文法・読解で30分、聴解19分の約1時間ほどで完了するため時間がかかりません。

そのため、気軽に自分の成果や弱点をその場で把握できるオンラインハーフ模試は、試験の直前対策や定期的な実力テストなどにも活用できます。

まとめ

JLPTのオンライン学習や模擬試験は、ライフスタイルに合わせて自分のペースで勉強をしたい方におすすめの方法です。

ぜひ、今回お伝えした情報を参考にしていただき、JLPTの試験合格を目指してオンライン学習を始めてみましょう。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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