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【導入事例インタビュー】顧客満足と人材育成を両立する現場主導の取り組み ― K社様(匿名希望)× 日本語カフェ ―

【導入事例インタビュー】顧客満足と人材育成を両立する現場主導の取り組み ― K社様(匿名希望)× 日本語カフェ ―

外国人材の受け入れが当たり前になりつつあり、単なる人手ではなくチームの一員として活躍できるようサポートする体制が企業に求められています。

実際に日本語教育を現場に取り入れ、成果に結びついているのが、特定技能人材の採用・支援を手がけるK社様です。

K社様は、外国人スタッフの定着支援の一環として日本語カフェを導入し、6カ月間活用されてきました。今回はK社様がどのように外国人材の育成と活躍を支え、企業価値の強化に取り組んでいるのか、日本語教育を通じた具体的な施策とその成果についてお話を伺いました

目次

現場で使える日本語力が顧客満足と人材定着率のカギになる

モチベーションをあげている男女

K社様は、大阪府を拠点とし、清掃事業を起点に発展してきた企業です。多様な人材がともに働く社会の実現を目指し、障がい者・高齢者・海外人材の雇用に積極的に取り組んでいます。

現在は特定技能人材の紹介・支援に加えて、登録支援機関として日本語教育を中心とした支援など、幅広い事業を展開しています。

K社担当者様

日本語力は、顧客満足やスタッフの長期勤務に欠かせません。現場でのコミュニケーションがうまくいかないと、指示が伝わらずトラブルが起きます。その結果、お客様の満足度が下がり、スタッフの離職も増えてしまうのです。

こうした問題を解決するため、K社様では単に言葉を教えるだけでなく、職場で実際に使えるコミュニケーション力を伸ばす支援を行っています。

K社担当者様

指示が通じないのは本人だけの責任じゃないんです。教える側、環境づくりの責任も大きい。言葉が通じないことで、孤立したりストレスを感じて辞めてしまう人も結構いますから、そういう面での支援は欠かせません。

職場の意思疎通が円滑になると、職場の雰囲気も良くなって、スタッフも安心して働けるようになるので離職率の低下にもつながると言います

K社担当者様

伝えたいことが伝わらないまま、ずっと怒られ続けたら、誰だって辞めたくなりますよね。

K社様は、採用後も責任を持って日本語支援を続け、外国人スタッフが安心して長く働ける職場づくりを目指しています。

現場に合った学習環境を整備:教材配布だけでは続かなかった

日本語教材

以前は冊子教材を配布していましたが、忙しい現場で学習時間を確保するのは難しかったようです。

K社担当者様

どう取り組めばいいのか分からなくて、そのまま放置されてしまうことが多かったんですよね。やる気がないわけじゃなくて、学習のやり方が分からずに挫折しちゃう人が結構いたんです。それに、現場で教えられる人も限られていたので、なかなかフォローできなくて。

こうした課題を踏まえ、K社様では外国人材の力を最大限に活かすために、自主的に学べて進捗も把握できる新しい学習ツールの導入を検討していたようです。そこで偶然目にしたのが、動画教材と多言語対応を備えた日本語カフェでした。

K社担当者様

スマホで気軽に学べて、管理画面で学習状況も見られるのが決め手でした。自社でも日本語サービスを検討していたタイミングだったので、細かな比較はせずに導入を決めました。

実際、現場からも少しずつ変化の兆しが見え始めており、成果につながりつつあります。冊子教材だけでは限界があったものの、動画教材と管理機能を備えた新システムの導入により、自主的な学習の定着と効果が期待できるようになりました

入国前後の継続的な学習支援で「日本語のレベルが上がった」

日本語カフェのロゴ

K社様では、外国人材が入国前から現場に定着するまで、一貫した日本語学習支援をしています。目的は、日本語力の早期定着と即戦力化です。入国前の学習体制づくりでは特に日本語カフェを活用しているといいます。

K社担当者様

送り出し機関と連携して、入国前に特定のコースを修了してもらう仕組みをつくっています。これで、来日後すぐに現場でスムーズに活躍できる人が増えてきました。

導入している日本語カフェは動画や音声、多言語字幕などを取り入れており、視覚・聴覚で楽しく学べる学習教材になっています。スマートフォンでも手軽に学べることから、継続学習の後押しにもつながっているそうです

K社担当者様

アンケートを取ってみたら、“音声と映像でわかりやすい”“続けて使いたい”といった前向きな声が多かったですね。マネージャーからも、“現場でスマホを使って自主的に学習している様子を見かける”と聞いています。

また、現場のマネージャーからは「簡単な受け答えができるようになった」「日本語が上手になった」と日本語力向上を実感する声があったようです。

K社担当者様

多機能すぎて正直まだ使いこなせていない部分もありますが、日本語カフェが、現場で必要な日本語力を身につける土台となっています。進捗状況やテスト結果を一覧で見られるシステムのおかげで、現場で活躍できる人材として、育成できるのが大きいですね。

実際に、入国前にどの教材を修了しておくべきかを指示できるため、初期研修の効率化につながっています。このように、K社様の取り組みは、日本語学習の継続支援と現場定着の両立を可能にし、外国人材の即戦力化とサービス品質のさらなる向上に貢献しています。

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入国後の継続的な学びを支える管理と支援のバランスが次のテーマ

進捗状況を確認している社員

日本語教育が軌道に乗りつつある一方で、K社様が次に取り組もうとしているのが入国後の日本語学習の継続支援です。特に、配属後の学習継続やモチベーション維持、進捗管理の方法が課題となっています

K社担当者様

入国後の継続って、想像以上に難しいんですよ。現場に配属されるとどうしても業務が忙しくなって、学習が後回しになりがちで…。今は”自由に使ってください”と案内しているんですが、進捗管理をちゃんとできていないので、どうしても人によって取り組みに差が出てしまいます。

意欲的に自主学習を進める人もいる一方で、全体の進捗状況を見てみると、継続できていないケースもあるようです。また、ログインだけでポイントが付く仕様が、実際の理解度や学習の実施状況を正確に把握しにくくしているという意見もありました。

K社担当者様

正直、学習していなくてもやっている風に見えてしまうことがあるんですよ。だから声かけのタイミングや評価の仕方が難しくて…。

こうした課題を受けて、管理者がリアルタイムに状況を把握し、適切な声かけや評価につなげられる運用体制の構築を進めています。現場スタッフがツールを十分に使いこなせていないケースもあることから、管理者・スタッフ双方への教育サポート体制の強化にも取り組んでいく方針です。

K社担当者様

送り出し機関ではしっかり管理されているので、決められたカリキュラムをきちんと終えてくれるんです。それと比べて、日本に来た後は本人の自主性に任せがちだったなと。管理と支援のバランスが大事だなと実感しました。

送り出し機関での経験を通じて得た気づきは、今後の体制づくりにも活かされていく予定です。K社様は、入国後の学習継続と成果を評価する仕組みの確立を次のステップと位置づけ、より効果的な支援体制の構築に取り組んでいます。

育成の型をつくり展開していきたい

資格を目指して勉強している女性

K社様では、日本語カフェを活用した学習支援を通じて、外国人材の安定的な育成を目指しています。誰が担当しても同じように学習効果が得られるよう、わかりやすい仕組みづくりに取り組んでいます。

K社担当者様

今後は、個人の学習目標や企業の育成ゴールに合わせ、効果的な活用方法を模索していきたいです。将来的には、介護分野の協力企業様にも日本語カフェを導入し、介護福祉士など専門職の育成にも役立てていきたいと考えています。

介護現場では、日本語による報告・連絡・相談や利用者との会話など、言語能力がサービスの品質につながります。そのため、成果につながる教育モデルが必要とされています。

K社担当者様

最近ではスタッフから”自然な日本語が話せるようになってきた”といった声も上がっています。日本語力の底上げは、スタッフ一人ひとりの自信にも確実につながっていると感じています。

現場を見据えた学習カリキュラムと進捗管理までトータルで対応するK社様の支援体制は、人材のポテンシャルを最大限に引き出し、現場ですぐに活躍できるレベルまで導いてくれます

K社様のような現場密着型の支援体制は、外国人材の採用・育成に課題を感じる企業にとって応用可能な外国人材育成のベースモデルになるでしょう。

「言葉が通じるか不安」「きちんと仕事をしてくれるか心配」といった外国人材に対する不安があるかもしれませんが、K社様なら安心して任せることができます。外国人材の受け入れを検討されている方は、ぜひK社様の取り組みを参考にしてみてください。

K社担当者様

私たちもまだ模索中の段階ではありますが、効果的な仕組みを築いていきたいと考えています。人材育成とサービスの質向上、その両立を目指して今後も取り組んでいきます。

【編集後記】

K社様は、人が安心して働き、力を発揮するための環境づくりに取り組まれているのだと感じました。現場に合った支援の積み重ねが、外国人材の定着や顧客満足へとつながっていく様子は、同様の課題を抱える多くの企業にとってヒントになるでしょう。

今後も、K社様が目指す育成の型がさらに進化し、他業種にも広がっていくことを期待しています。

〈文:谷口(インタビュアー/ライター)〉

※本記事は「日本語カフェ」導入企業への取材をもとに構成しています。

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