読む力と書く力

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第二言語を習得するときには、読む能力を高めることと書く能力を高めることを行います。読めるだけでも、書けるだけでも第二言語を習得したとは言えず、話すよりも以前に習得を考える能力です。そのため、学習方法に対する悩みも絶えません。多くの人が考える読む力と書く力について考え、習得するための方法をまとめました。

目次

第二言語における読む力

単に読む力と言えども、単語を読むことから始まり文法を含めた文や文章を読むことがあります。第二言語を習得するときには、ほとんどの場合は読むことがスタートになるでしょう。

意味が分からない単語や文を、母国語の訳を見ながら知っていく作業です。暗記と言っても差支えが無いほど、単純作業の繰り返しにより読むことができるようになります。しかし、単語を知り意味が理解できるようになるまでには時間が必要で、単語を直訳するだけでは意味がわからないということも少なくはありません。

文法を含めて深く理解できるようになったとき、読めると言えるようになります。また、母国語でも文章を読む場合には、何度も読むことで文章の本質的な意味が理解できることがあります。第二言語でも同様に深く文章が読むことができるようになるには、反復するだけでは難しいものがあります。

 第二言語における書く力

書く力は文章を書くことができる力です。母国語でも文章を書くのは難しく、深い文章は脳を使わなければ書くことができません。しかし、日常で使用する筆記能力は単語や文法を知っていることにより記述できるようになります。

書く能力は真似をすることがスタートとなります。例文などを真似し、意味を理解できることにより言語を使用することができます。しかし、オリジナルの文を書くことができる能力になるためには、例文を覚えておくだけでは足りず、単語力と文法力を合わせながらイメージを膨らませることができるようにならなければいけません。

言語を道具に例えると、日本人は箸を使用します。箸の使い方を見たり聞いたりするだけでは、使用できるようになったとは言えません。実際に使うことで、食事を食べられるようになります。食事が食べられるようになったとき、箸が使えるようになったと言えます。

箸が使えないときには、鉛筆を持つように1本ずつ箸を持ってみるなどの練習を行います。1本から2本を同時に使えるようになることを目標にします。

第二言語の学習では、1本の箸を握るように単語を覚えましょう。次に2本目の箸を持つように文法を理解してください。単語を暗記したうえでの文法の理解は、深く理解することができるためライティング能力を向上させることができます。

 読む力と書く力はどちらが重要か

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第二言語習得には読む力と書く力の両面を磨く必要があります。しかし、どちらが重要かという問いには、読む力であるという考え方があります。

理由は、読む能力は書くことよりも先行するためです。読む能力がなければ書くことができないと言っても過言ではありません。例文を暗記するときにも文自体を読むことができる必要があります。読んだ後に理解し、理解を含めて暗記します。暗記した文を思い出すことにより書くことができるようになるのです。

前述の箸の例えで言うなれば、箸を使うよりも箸というものがあることを知るのが先であるということです。

 読むことから書くことへ

第二言語を習得するには、読むことを中心に進めましょう。読むことから書くことへ、そして話すことへ繋げるのです。読むことは理論を固め、書くことは理解を促します。話すことは理論と理解が合わさることで、瞬時に会話することができるのです。

言語を習得するには時間がかかりますが、主に読む力を伸ばすことで反復数を伸ばすことができ、インプット中心の学習ができるようになります。

インプット中心の学習方法は、記憶を思い出すために必ず必要になるもので、主な学習方法ではアウトプットを中心に考えられています。しかし、アウトプットをするにはインプットが必要である事実は変わらず、インプットがしっかりとしていることが前提なのです。

アウトプット中心の学習方法は、土台の無い建物と同じで、崩れやすいものです。知識が崩れやすいというのは、忘れやすいということです。会話の最中に思い出すことができない場合、書いたものを読み返すことで思い出す可能性が上がります。知識は読むことが基礎となることを忘れないようにしましょう。

誰もが経験する習得までの困難

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第二言語を習得するために学習していると、誰もが陥る落とし穴があります。学習しても思っていたよりも成果が伸びないというものです。成果が出ない努力ほど、後悔したくなるものはありません。

どのような言語を学習していたとしても、母国語が頭から離れることが無い限り、第二言語を母国語で考えてしまいます。第二言語を習得したと言えるようになるには、母国語を忘れたかのごとく振り返る瞬間が無くならなければいけません。

読み書きを練習することは、母国語と第二言語の距離を埋める働きがあります。読んだ内容を書くことができる速度が速くなれば、瞬間的に第二言語を思い出すことができるようになります。

一般的に、母国語よりも第二言語が先に頭に浮かんでくるようになれば、読むことも書くことも、会話する能力も向上します。ただ、そのレベルに達するためには時間が必要なのです。

読んで書くことが近道

第二言語を習得するには、時間が必要です。多くの人が第二言語の習得が難しいのは、急ぎすぎてしまうからです。人は、何かを学ぼうとするときには即効性を求めてしまいます。

覚えたことをすぐに使い、使いこなせるまでに数日かからないと考えます。場合によっては数分、数秒でマスターできると考えてしまうほどです。しかし、言語の習得は濁った水を透明にするのと同様です。濁った水をきれいな水に変化させるには、薬品を使用したとしても時間が必要です。

言語の習得も同じように、時間が必ず必要になるのです。そのため、数多くの文を読みましょう。読んだ内容を書けるようになるまで反復し、瞬間的に思い出すことができるようになるまで時間をかけてください。

理想的には、一つの文を読んだときに複数のイメージを思い出せ、複数のイメージを全て文に書き表せるようになれば良いでしょう。最終の理想形になるまでには、数えきれない文を読む必要があります。地道に読んで、しっかりと書くことが何よりも近道になるのです。

読めることは書けること

単語を学習し、文法を学ぶことにより文が読めるようになります。読めるようになると、書くための練習ができるようになります。例文を読むことができなければ、書くことはできないのです。

第二言語の習得のための学習は、読むことに始まります。会話できるようになることが最終段階とすると、書くことは中間地点と言えます。ですが、スタート地点も中間地点も、欠かすことができない大切なものです。読めなければ書けません。

書けなければ話すことはできないと考えましょう。多くの人が読むことさえできれば、会話ができると考えます。しかし、書くことは理解を深めるのです。深い理解が会話するための言語学習には不可欠です。遠回りしているように見えることを、コツコツ行ってください。

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