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特定技能2号移行を目指す企業向け|練習問題に取り組む意味と学習支援のポイント

特定技能 練習問題

特定技能1号の外国人スタッフが、さらなるキャリアアップを目指す際、そのサポートは企業の成長に直結します。特に、長期的な活躍を見据えた特定技能2号への移行は、優秀な人材の定着を考える上で欠かせません。

しかし、多くの企業のご担当者様が「何から始めたらいいかわからない」「どのように学習をサポートすればいいか」といった悩みを抱えているのではないでしょうか。

この記事では、試験対策の核となる練習問題に取り組むことの重要性、そして企業が実行できる具体的な学習支援のポイントについて深く掘り下げていきます。単なる試験対策の情報にとどまらず、外国人材の成長を支援するための実践的なヒントを提示します。

目次

特定技能2号試験とは?1号との違い

AとBの文字が書かれた2つの扉の前で腕組をして考えているビジネスマン

特定技能2号とは、特定の産業分野における熟練した技能を持つ外国人材を対象とした在留資格です。これは、単に与えられた指示をこなす1号とは異なり、高い専門性と実務経験を兼ね備えていることを証明するものです。

2号試験は、その分野において熟練した技能を証明するために実施されます。これは、1号試験で求められる「相当程度の知識」よりも高い水準を指します。

2025年8月現在、特定技能2号の対象分野は建設、造船・舶用工業に加え、ビルクリーニング、工業製品製造業、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業へと大幅に拡大されています。

これにより、外国人スタッフのキャリアパスを広げる重要なステップとなっています。

1号と2号の大きな違い

項目特定技能1号特定技能2号
在留期間最長5年上限なし(更新可能)
家族の帯同不可一定の条件で可能
求められる技能水準指示された作業を正確に行う知識業務全体を管理・指導する熟練技能

特定技能2号を取得すると、在留期間の上限がなくなるため、長期的な雇用が可能になります。これは、企業にとって安定した人材確保につながります。

さらに、技能の高いスタッフがチームのリーダーとして活躍し、他の外国人スタッフの指導役となることで、組織全体のレベルアップにも寄与します。

参考:在留資格「特定技能」 | 出入国在留管理庁

なぜ練習問題が大切?単なる暗記ではない、3つの理由

練習問題の解答用紙にA+のを赤ペンで書き加えている男性

試験対策と聞くと、「教科書を読んで覚える」ことを想像しがちですが、合格への最短ルートは「練習問題を解くこと」にあります。これは単なる反復練習ではなく、外国人スタッフの学習プロセス全体を大きく左右する重要なステップです。

理由1:試験の出題傾向を正確に把握する

多くの特定技能試験では、過去問が公開されています。過去問などの練習問題を繰り返し解くことで、「頻繁に出題される専門用語」「実技試験で特に注意すべき動作」「日本語の表現でつまずきやすい箇所」といった出題の傾向が見えてきます

これにより、効率よく学習の焦点を絞ることができ、学習時間を無駄にしません。

理由2:自己の現状を知り、学習計画を立てる

練習問題は、外国人スタッフ自身の現在の実力を正確に把握するための「診断ツール」です。ただ解いて終わりではなく、なぜ間違えたのかを分析することが大切です。 

たとえば、「この分野の専門用語が理解できていない」「この計算問題の解き方を忘れてしまった」といった具体的な課題が明確になります。

そうすることで、漠然と全体を学習するのではなく、自分の弱点に焦点を当てた、より効率的な学習計画を立てることができます。

理由3:試験本番のシミュレーション

試験当日のパフォーマンスは、知識の量だけで決まるものではありません。当日の緊張や時間配分も大きく影響します。 練習問題を本番を想定して時間を計りながら解くことで、試験の雰囲気に慣れることができます。

また、時間内に問題を解き切る訓練をすることで、当日焦ることなく、実力を最大限に発揮できるようになります。これにより、外国人スタッフは、自信を持って本番に臨むことができます。

特定技能2号評価試験 主要な分野の傾向

評価試験のマークシート用紙に解答を記入している外国人受験生

ここでは、特定技能2号評価試験の主要な分野の傾向と対策を紹介します。

建設分野

この分野は、技能検定1級相当の知識と実務が求められます。

傾向
  • 学科試験では、専門用語、安全衛生管理、施工計画、図面の読み取りなど、広範な知識が問われます。
  • 実技試験では、現場での指示や作業を自ら判断し、指導できるレベルの技能が評価されます。
  • 単に作業手順を知っているだけでなく、なぜその手順が必要なのか、どのような危険が潜んでいるのかといった背景知識も問われます。
対策
専門用語の理解

「CCUS(建設キャリアアップシステム)」や「KY(危険予知)」など、現場で使われる略語や専門用語を正確に理解する必要があります。

実践的な学習

テキストで学んだ知識を、実際の業務と関連付けて復習することが重要です。たとえば、安全衛生の項目を読んだら、職場の安全確認を改めて行うといった実践的な学習が効果的です。

宿泊分野

宿泊分野では、フロント、企画・広報、接客、レストランサービスなど、幅広い業務を自力で遂行できる能力が求められます。

傾向
  • 試験は、非定型的な内容も含めた実務スキルを認定するものです。単にマニュアル通りに動くのではなく、顧客の状況に応じて臨機応変に対応する力が問われます。
  • 特に、接客における日本語でのコミュニケーション能力が非常に重要です。
対策
日本語能力の向上

日本語能力試験(JLPT)N3レベル以上の日本語力が目安とされています。特に、敬語や丁寧語、顧客の要望を正確に聞き取る能力を磨くことが大切です。

ロールプレイング

実際の接客場面を想定したロールプレイング練習を行うことが、実践力の向上につながります。

飲食料品製造業分野

この分野は、飲食料品の製造に関わる一連の作業と管理業務の熟練度が問われます。

傾向
  • 学科試験では、食品衛生管理、安全衛生管理、品質管理、原材料管理など、マネジメント業務に必要な知識が出題されます。
  • 実技試験では、生産工程全体を理解し、作業を指導できるレベルの技能が評価されます。
対策
衛生管理の徹底理解

HACCPなどの衛生管理基準や、食品安全に関する知識を深める必要があります。

応用問題への対応

マニュアル通りの作業だけでなく、トラブル発生時の対処法や、効率的な生産ラインの組み方など、応用力を養うための学習が効果的です。

工業製品製造業分野

この分野は、旧制度の素形材、産業機械、電気・電子情報関連製造業を統合したものです。広範囲な知識が求められます。

傾向
  • 学科試験では、機械や電子機器の基礎知識、品質管理、安全管理などが出題されます。
  • 実技試験では、機械の操作、点検、簡単なトラブルシューティングなど、応用的な技能が評価されます。
  • 異なる工程間の連携や、生産ライン全体の流れを理解していることが重要です。
対策
多岐にわたる知識の整理

製造工程の各段階における専門用語や安全基準を体系的に学習する必要があります。

実践力の向上

普段の業務で「なぜこの作業をするのか」「この機械の仕組みはどうなっているのか」を意識することで、応用力が身につきます。

農業分野

農業分野では、作物の栽培管理や畜産の管理など、より広範囲な業務の指導・監督ができる能力が問われます。

傾向
  • 2号試験では、農業機械の保守点検、病害虫の防除、収穫物の品質管理など、より専門的な知識が評価されます。
  • 季節や天候の変化に応じた柔軟な対応力も問われます。
対策
マニュアル外の対応力

 現場で発生しうる様々なトラブル(例:急な病害の発生)を想定し、どのように対処すべきかを学習することが効果的です。

生産管理の知識

生産計画の立て方や、効率的な作業方法など、マネジメント視点での知識を身につける必要があります。

外食業分野

外食業分野では、調理や接客だけでなく、店舗運営全般に関わる知識が求められます。

傾向
  • 学科試験では、食品衛生、顧客対応、在庫管理、売上管理など、店舗管理に必要な知識が出題されます。
  • 実技試験では、調理技術に加え、接客における臨機応変な対応力、チームメンバーへの指示・指導能力などが評価されます。
対策
包括的な学習

調理技術だけでなく、衛生管理や経営の基礎も学ぶ必要があります。

コミュニケーションスキルの向上

複雑な顧客の要望を正確に理解し、適切な対応をするための日本語能力が特に重要です。敬語や専門用語を練習し、実践に備えることが大切です。

全分野に共通する合格への対策

特定技能2号試験は、どの分野でも単なる知識の暗記だけでは合格できません。熟練した技能を証明するには、実践的な応用力が求められます。合格を確実にするために、すべての分野で共通して大切な3つの対策があります。

1. 実践と学習を結びつける

試験勉強で得た知識は、現場での実務と結びつけることで初めて活かされます。テキストで学んだ内容を実際の業務で意識して確認したり、逆に現場で得た経験をテキストで振り返ったりしましょう。この学習サイクルを繰り返すことで、知識の定着度は飛躍的に高まります。

2. 日本語能力の向上

特定技能2号試験は、すべての分野で日本語で実施されます。専門用語を覚えるだけでなく、試験問題の意図や複雑な指示を正確に理解するための読解力が求められます。日頃から専門的な内容を日本語で読み解く練習を積み重ねることが、合格には不可欠です。

3. 模擬試験の有効活用

試験形式や時間配分に慣れることは、本番でのパフォーマンスを大きく左右します。模擬試験を受けることで、試験全体の流れをつかみ、どの問題にどれくらいの時間をかけるべきか把握できます。また、自分の苦手な分野を客観的に見つけ出し、効率的な学習に役立てることができます。

外国人スタッフのモチベーションを保つには?企業ができるサポート

学習サポートをしている受け入れ企業の社員が円陣を組んで応援している場面

学習を継続する上で、最も重要なのは外国人スタッフ自身のモチベーションです。企業ができるのは、教材提供や学習時間の確保だけではありません。心理的なサポートが、合格への道を後押しします。

定期的な面談・キャリアパスの共有

外国人スタッフに「なぜ2号資格を目指すのか」を定期的に問いかけ、その目標を共有します。

合格後のキャリア(例:リーダー候補、他の外国人スタッフの指導者)を具体的に示すことで、学習が単なる義務ではなく、自分の未来につながる投資だと感じてもらうことが大切です

成功事例の共有

すでに特定技能2号を取得した外国人スタッフがいる場合、その成功体験を共有してもらう機会を設けるのも有効です。実際に目標を達成した人の話は、学習への大きな励みになります

成果の可視化

練習問題の正答率が少し上がった、新しい日本語の単語を覚えたなど、小さな進歩にも目を向け、積極的に褒める機会を作りましょう

こうしたポジティブなフィードバックが、学習への取り組みを続けさせる力になります。

特定技能試験に関するよくある質問

QandA/?と書かれた木のブロック

ここでは、特定技能試験についてのよくある疑問と回答を紹介します。

2号試験は日本語での受験が必須ですか?

はい、特定技能2号試験はすべて日本語で実施されます

試験問題は、学科・実技を問わず日本語で出題されるため、専門知識そのものだけでなく、日本語で理解・解答できる力が必要です。特に専門用語や業務に関連する表現が多く出題されるため、単なる日常会話レベルでは不十分です。

少なくとも日本語能力試験(JLPT)N3程度以上の読解力・語彙力があると安心ですが、業務用語や業界特有の言葉も多いため、普段から日本語のテキストやマニュアルに触れ、慣れておくことが合格への大きな鍵となります。

1号の在留期間中に2号に移行できない場合はどうなりますか?

特定技能1号の在留は最大5年間までと定められているため、その間に2号資格を取得できない場合、原則として帰国する必要があります

ただし、他の在留資格に切り替えられる可能性もゼロではありません。しかし、多くの外国人スタッフにとって現実的な選択肢は「5年以内に特定技能2号に移行すること」であり、企業もその前提でサポートを計画することが望まれます。

移行に失敗した場合、せっかく育てた人材を失うリスクがあるため、早い段階から学習をスタートし、2号取得に向けたロードマップを描くことが欠かせません。

試験はどのくらいの頻度で実施されますか?

試験の実施頻度は分野や地域によって異なりますが、多くの場合は年に数回実施されています

ただし、試験日程や会場は定期的に変わる可能性があるため、常に最新情報を確認しておくことが大切です。試験実施団体(例:各業界団体や指定試験機関)が公式サイトや公表資料で発表しているスケジュールを参照する必要があります。

また、人気の会場や時期は受験申込が早く埋まってしまうこともあるため、余裕を持って準備・申込を行うことが安心です。企業としては、スタッフが受験できる時期を早めに確認し、計画的に受験機会を確保するサポートをしておくとよいでしょう。

日本語カフェ「特定技能1号・2号合格コース」のご案内

日本語カフェで日本語学習速度を4倍に

外国人スタッフの成長を支援したいものの、「教材を探す時間がない」「学習状況の管理が難しい」「教育コストを抑えたい」といった課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか。

もし、外国人スタッフの特定技能の習得をもっとシンプルで簡単に、それでいて大幅なコスト削減を実現したいなら、『特定技能1号・2号合格コース』の利用をおすすめします

このコースは、学科試験と実技試験の合格に特化した動画カリキュラムです。利用者一人ひとりの学習状況を一目で確認できる管理機能も備えているため、管理にかかっていた時間も短縮できます。

また、厳しい審査を通過した一流の日本語教師が監修した、日本語能力試験(N5〜N1)の合格コースも併せてご利用いただけます。

充実のコンテンツと独自の学習法

日本語カフェでは、1本あたり15分程度のオリジナル解説動画をご用意しており、すべての出題範囲をカバーしています。専門用語や専門知識を必要とする内容でも、母語のスライドと音声による解説で、体系的に理解できます。

また、複数パターンのオリジナル問題を大量に用意しているため、本番同様の形式で何度でも練習できます。どんな問題が出ても正解できる実力と自信を育てます。

日本語カフェでは、オリジナルの教材を用いた「3ステップ学習法」で学習を進めます

3ステップ学習法
STEP
解説動画を視聴する

まずは会員サイト内の解説動画を視聴します。日本語だけでなく、各国語のスライドと音声をご用意しています。

STEP
ワークシートに記入する

解説動画を視聴したあとは、ワークシート(穴埋め問題)を使って実際に手を動かしていきます。解説動画と連動しているため、覚えたことの復習ができ、より理解度が高まります。

STEP
演習問題を解く

最後に、実際に演習問題を解いていきます。日本語カフェが独自に制作した問題で、何度でも繰り返し学習できる点も受講生に好評です。

\ お問い合わせはこちらから /

外国人材の活躍をサポートしよう

評価試験に向けて社内での学習サポートをしている社員

特定技能2号への移行は、外国人スタッフにとってキャリアアップのチャンスであり、企業にとっても長く安心して働ける人材を確保できる大切な取り組みです。

試験に向けた練習問題は、ただ暗記するためではなく、

  • 出題の傾向をつかむ
  • 自分の弱点を知る
  • 本番を想定して慣れる

といった学習の土台になります。これを繰り返すことで、合格にぐっと近づくことができます。

また、企業のサポートは「教材を渡す」だけでは不十分です。キャリアの見通しを一緒に考えたり、少しの成長でも褒めてあげたりすることで、学習を続ける力につながります

特定技能2号を目指す取り組みは、スタッフ個人の未来だけでなく、企業の成長にも直結します。ぜひ「学習のサポート=人材育成」と考え、前向きに取り組んでいきましょう。

\ ご相談はお気軽に /

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
 日本語eラーニングシステムを開発、1万人超の外国人が日々学習中

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