「単語を書いて覚える」はNG!? 日本語学習で効率的に単語・文法が身につく方法とは

「単語を書いて覚える」はNG! 日本語学習で効率的に単語・文法が身につく方法とは
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単語は「50個ずつ学ぶ」と覚えやすい

――単語を効率的に学習する方法を教えてください。

まず、よくある学習方法として、「単語をノートにひたすら書いて覚える」という方法がありますよね。
学習効率に関する最近の研究等では、その方法は、あまり意味がないという結果が出ています。
「書くことで記憶の定着が深まるわけではない」ということなので、書いて覚えるのは非効率な方法と言えるんです。

――たくさん書けば、すごく勉強した気にはなりますが。では、どのような勉強をすればいいですか?

まず、単語を50個とか100個ほどで一つのブロックにします。
そして、そのブロックの単語を繰り返し見て、つぶやきながら覚えるのが一番いいと言われてます。

また、勉強する際は単語のイメージも一緒に学ぶようにすると、記憶定着が早くなるという研究結果もあります。
なので、単語帳などで文字だけで勉強するより、その単語のイラストや写真を見ながら学べば、学習効率が良くなるんです。

――ブロックごとに学習したり絵などと一緒に学んだりすれば、単語を覚えやすくなるんですね。

そうですね。ただそういった方法で単語をインプットして覚えきった気になるのではなく、次はきちんとアウトプットすることが重要です。
日本語能力試験では単語の意味が単独で問われることはなく、文章の中での使い方が聞かれます。
本試験の語彙のところで合格点を取ることが最終ゴールですから、早い段階で本試験の問題に取り組んで、出題のパターンに慣れることが大事ですね。

学習効率を追求した日本語カフェの教材

――御社の日本語カフェの教材では、どのような単語学習ができますか?

日本語カフェの動画教材では、イラスト等がついた単語を50個単位で学習できるようになっています。
また、動画には日本人が読み上げた音声も収録しているので、単語を学びながら正しい発音を聴くことができます。

Screenshot

さらに、解説動画は3パターンを用意しています。
一つ目は「りんご、 Apple」と、日本語と英語が両方表示されているもの。
二つ目は「りんご」と日本語だけが表示されて、英語が隠されているもの。
三つ目が「Apple」だけが表示されて、日本語が隠された動画ですね。

――その動画はどのように活用すればいいですか?

最初に、りんごとAppleを対応させるために、日本語と英語の両方が表示された動画を繰り返し見てもらいます。
赤いリンゴのイラストを見ながら、「りんご、Apple」と声に出して学ぶと記憶に定着しやすいです。
そのあと、英語のAppleだけが表記された動画を見て、「何だったかな、りんごだ!」というふうに日本語を思い出す練習をします。
それが練習できたら、日本語のりんごだけが表記された動画で「りんごってなんだった? そうだ、Appleだ」といった練習をするといいですね。

こちらはベトナム語やインドネシア語など各国語で動画を用意しているので、学習する方の取り組みやすい言語で練習することができます。
動画を10回くらい繰り返し見ていただくと、全部の単語を記憶できるかなと思います。

――毎日少しずつ勉強しても、学習効果はありますか?

毎日ちょっとずつ勉強する場合は、前日に学んだ単語を見直して、忘れている単語がないかチェックしましょう。
思い出す練習を繰り返すと、「記憶定着がより深まる」という研究結果があります。
なので、一度にたくさん勉強するより、浅く学ぶのを繰り返して、接する単語の範囲を広げていくような学習方法が一番いいですね。

文法は頭より感覚でつかむ

――文法の学習を効率よく進めるためには何が大事ですか?

文法の学習では、細かいルールにとらわれないことが重要です。
“何形”とかを気にしすぎるとひと通り勉強するのに時間がかかって、なかなかマスターできません。

最低限のルールを学んだら、その文法を使った例文に触れて、日本語での表現の仕方をまずは知ることですね。
そして、「昨日、あの橋の上に立ちました」という例文なら、“何とかの上に”といったところをなんとなく感覚でつかめるようになること。
多くの例文を通じて、そういった日本語としての「勘を養う」ことが一番大事ですね。

――勉強はどのように進めればいいですか?

まず、日本語講師が解説した動画等でざっとアウトラインをつかみます。
そして全体をある程度理解できれば、日本語能力試験の問題等に取り組んでいただくといいです。
実際の試験では、何形かをきく問題はなく、「文のカッコに入る適切なものはどれか」といった感じで出題されます。そのため文法を使った例文で日本語の感覚を育みながら、多くの問題を解いて、様々な問題に対応できる力をつけておくことが大事ですね。

――文法の知識は断片的になりやすいですよね。

日本語カフェの場合、体系だったカリキュラムに沿って、日本語の講師が解説動画を作成しています。

また、英語だけでなく各国の言語で字幕を用意しているので、動画の中で日本語がわからなくても、字幕をきちんと確認すればよく理解できるようになっています。

スキマ時間を学習時間に

――学習する内容のレベルが上がっても、お話しいただいた方法で勉強を進めればいいですか?

そうですね。レベルが変わっても、若干のルールを学んだあとはとにかく多くの演習問題を解いて、そのなかで日本語の使い方を感覚でつかんでいくことが大事です。

――最後に、日本語学習をされる方にメッセージをお願いします。

じっと机に向かって勉強を続けるのは難しいと思います。
なので、10分とか15分のスキマ時間をうまく活用していただくといいですね。
電車などの移動中に解説動画を見たり、演習問題に取り組んだり。

日本語カフェを使えば、そういった勉強がスマホのアプリ一つでどこでもできますので、非常に効率よく学習していただけるかなと思います。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
 日本語eラーニングシステムを開発、1万人超の外国人が日々学習中

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