リスニング能力の上げ方

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第二言語習得のために、リスニングを行うことがあります。耳から入ってくる情報を、聴くだけでなく意味を理解できるようになることが重要です。音声だけでなく、意味まで理解できるようになるには、時間が必要になります。リスニング能力の上げ方について、まとめました。

目次

リスニングとは聴く力

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リスニング能力というと、聞く力であることは誰もが知っています。しかし、第二言語を習得する上でのリスニングとは、相手の話している意味を理解できる能力です。

単に単語や文を聞くだけでなく、相手が何を話そうとしているかを想像できる能力になります。母国語を使用しているときでも、会話の中で文をそのまま聞いている人はいません。

文と文を繋げたり、相手の表情などを総合して会話の意図を理解します。例えば、女性に可愛いねと声をかけた場合でも、相手が若い人であれば喜びます。しかし、高齢の女性には印象が悪いこともあるのです。

深い意味で、リスニングとは言語だけを理解するのではなく相手の心を理解する手段だと理解しておきましょう。

耳が悪いと考えるのはやめよう

リスニング練習をするときには、多くの音声を聞くことになります。CDやラジオなどを使用し、多くの音声を聞いてください。できる限り多くの音声を聞くことは、とても重要なことです。

しかし、学習の初期段階ではほとんど聞き取ることができません。何を言っているか理解できないという感覚になります。DVDなどを使用し、映画を活用すると映像とともに言語を学習することが可能です。聴力だけに意識を向けるのではなく映像とともに音声を聞きましょう。イメージが広がりやすく容易に覚えられます。

第二言語を習得するときに、言語が聞き取れないのはあなたの耳が悪いのではありません。単純に慣れていないだけです。人間にとって最大の長所であり、短所であるのが慣れです。

あなたの脳は、母国語を使用することに慣れています。そのため、第二言語に慣れていないのです。慣れるまで聞くというのが、リスニング練習のスタートになります。

基本例文の徹底が重要

聴力だけに頼るリスニング練習は、時間がかかります。聞いた音声を理解するために、単語を調べたり文法を調べる時間を要するからです。リスニングを行う前に基本例文を徹底的に暗記しておくことをおすすめします。

知っている文は聞き取りやすくなり、脳が認識しやすくなるのです。基本例文を200文程度暗記することで、ラジオや映画などでも知っている言い回しが増えます。聞いただけでもおおよその意味が理解できるようになるのです。

さらに、単語力を伸ばすことで完全に理解できるようになります。リスニング能力を上げるためには、言語学習の基礎に立ち返り例文を徹底的に学習するのが重要なのです。

シャドーイングは有効か

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リスニング能力を伸ばすために、シャドーイングが有効と言われます。シャドーイングとは、音声で聞いた音をご自身の口で反復してみるという練習法です。もちろんシャドーイングは有効です。

しかし、欠点があることを知っておきましょう。シャドーイングの欠点とは、始めて聞く音声を聞きとることができないため、繰り返せないという点です。

多くの人は、聞き取れる分だけをシャドーイングするようになります。覚えている音はさらに聞き取りやすくなり、聞こえない文はいつまでたっても聞こえないのです。

例えば、英語ではLの音とRの音が聞き取りづらいものです。ネイティブの人は明確に区別できますが、他国の人が学習するときにはとても難しいです。

多くの文の音声が聞こえる段階になれば、シャドーイングはとても有効です。しかし、リスニングの初期段階では例文を暗記することに集中した方が、効率は上がるのです。

言葉を聴くのではなくイメージ

リスニングは、言語そのものを聞き取る能力ではありません。相手の意図を読み取る力です。おと聞いたときにイメージが浮かび、相手のイメージと一致した時に初めて聞き取れたということができます。

極端に言えば、イメージさえ一致すれば言語そのものはあまり意味がないとも言えます。例えば、日常会話で水が飲みたい場合に、親しい相手なら「水」と言えば水が飲みたいことが伝わるようなものです。

最初から最後まで、文法的に正確に伝える必要はありません。また、逆に相手から正確な文法を伝えられることは少なく、イメージを捉えなければいけないのです。

言語を最初から最後まで完全に聞き取ることができなくても、何を言おうとしているかというイメージを理解する意識が大切だと意識しておきましょう。

想像力を磨くのが一番重要

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会話を聞き取るには、イメージする必要があることを述べました。そもそも言語を聞き取るためには想像力が必要です。相手の意図を知るだけでなく、どんな文なのかを聞き取るには想像力が必要なのです。

リスニング練習をしながら想像力を磨く練習も怠るべきではありません。ただ、想像力を磨くのは未来の展望をイメージするようなものではなく、相手が話すことをイメージできる力だと認識しましょう。

日常の生活を多く知る必要があるのです。母国の生活ではなく、第二言語を使用する場所での生活を知る必要があるのです。

想像力を伸ばすには文化を知る

想像力を伸ばすためには、生活を知る必要があります。生活とは、その国の文化を知るという意味にもなります。日本語には、百聞は一見に如かずという言葉があります。100回聞いたことよりも、1度見たことのほうが忘れにくいという意味です。

言語学習でもできる限り実際に目で見ることが重要です。リスニング練習で音声を聞くだけでなく、映像や実際の場面と出会う必要があるのです。つまり、経験を多く積むべきであるということです。

実際、母国語をマスターしているあなたは、どのように母国語を定着させたでしょうか。おそらく、幼いころに多くの知らない言葉を人から聞き、質問することで実際に見て覚えてきたでしょう。第二言語を聞き取るためには、母国語の時と同様に実生活の中での経験が豊富になる必要があるのです。

いろんなものを見て知ろう

単語や文法を知ることで、ある程度の文を聞き取ることができるようになります。その後、シャドーイングを行い、あなたの口から第二言語を発することができるようになります。

さらに、対人で会話をすることでリスニング能力は向上し、実際に第二言語を使用しながら生活をすることで完成形となります。

練習は必要ですが、何よりも大切なのは想像力を膨らませて実際に人が話す言語を聴く努力をすることです。CDやラジオだけでなく、人と話すことができるようになれば、あなたのリスニング能力は飛躍的に向上します。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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