日本語の効果的学習方法は日本語の環境に身を置くことにあった。
効果的に日本語を学ぶには、ゲームがおすすめ。
日本語の効果的学習方法は数多くあります。
その方法の一つとして一番最初に浮かぶのは日本語学校に通うことではないでしょうか。
しかし日本語学校は、漢字に親しみやすい中国人や韓国人との漢字理解の差があったり、授業について行けず、3、4カ月通ってやめてしまうといったことが多くあるようです。
そこで、おすすめなのは学校などではなく、「ゲームで日本語を覚える」ことです。
日本のゲームは世界的にも大人気で、ゲームが好きな外国人の方への日本語の指導であれば、好きなゲームを繰り返しプレイしてもらうことで、自然にゲームの中から日本語を習得できます。
しかし、それには問題点もあり、どんなゲームを選ぶかによって、日本語理解が変わってしまうということです。
よって、このゲーム選びは外国人指導者のご担当者が一緒に見てあげるなどの工夫も必要ですね。
また、ゲーム学習は楽しんで学習できることから、圧倒的に学習時間は伸びます。
時間効率がたとえ悪かったとしても、圧倒的な時間というインプットによって学習成果は必ず上がります。
ゲームを1日3時間プレイしたとすると、年間で約1000時間です。
3年で3000時間という時間に日本語に触れるのはとてつもないインパクトがあります。
そのプレイ中に疑問に思った日本語、理解できなかった日本語を記録してもらい、それを一緒になってレクチャーすることで一緒に楽しんで学習できます。
効果的に日本語を学ぶには、ドラマやアニメがおすすめ。
先程、ご紹介したゲームであれば日本語を読んだり、聞いたりはできます。
しかし、スピーキングはできません。
そこで、おすすめなのは「日本のドラマや映画、そしてアニメを観ること」です。
ここで学べるのは日本語特有の発音です。
日本語のアクセント、イントネーション、プロミネンスなどの韻律レベルでの発音を学習するには、最適な教材となります。
更には、好きなドラマや映画であれば何より楽しんで取り組めるため、継続するができます。
日本ドラマを活用した日本語の勉強法の最大なメリットとは、何と言っても「リアルの日本語」を学習できる点です。
友人との会話や、ビジネスでの会話、異性との会話など、日本人が日常生活の中で話すリアルな日本語表現を、ドラマやアニメを通して勉強することができます。
また、日本の映画を活用するという方法でも同じ効果を得られますが、映画の場合、約2時間と長い為、習慣化しにくいというデメリットもあります。
しかし、ドラマであれば約1時間程度なので、日々のルーティンにすることができますよね。
日本語発音の勉強方法として最適と言えるでしょう。
ただし、ドラマを活用した日本語勉強法は、数回見ただけですぐ効果が出る勉強法ではありません。
他の日本語の勉強法に比較すると、何より「継続性」が必要です。
根気よくやり続けていけば、日常会話に必要な日本語語彙を増やすことができ、日本語聴解力も自然と伸ばすことができるので、諦めずに続けることが何より大切です。
効果的に日本語を学ぶには、日本の音楽を聞くことがおすすめ。
更に日本の音楽を聞くこともおすすめです。
日本人も洋楽を聴く際に、全ての歌詞の意味をわかっているという方は少ないと思います。
それでも好きな洋楽って誰しも一曲くらいはあるのではないでしょうか。
つまり勉強のためでなく、好きな日本語の音楽を見つけることで、その歌詞の意味を知りたいという欲求から学習意欲へと変えていくのです。
通勤中や休日に好きな音楽を探してもらい、その歌詞を一緒になって辞書やネットで調べることで、単なる意味合いだけでなく、その背景なども教えてあげればより楽しんで学べるのではないでしょうか。
これは新しい単語に最も良い方法です。
また、もう一つの方法として、日本の曲を聴くときに歌詞を見ながら一緒に歌うことです。最初は歌詞を追いかけられなくても、何回か繰り返しやってるうちに自然に日本語に慣れてきますし、曲なしで歌詞を見ながら自分で歌えるようになることは嬉しいものです。
日本の文字を記憶するより、メロディーを覚える方が圧倒的に早く習得できます。
効果的に日本語を学ぶには、習字がおすすめ。
最後は習字です。
普段の言語習得中心の授業から離れて日本の文化を知るという観点から習字がおすすめです。
更には、漢字に関心が湧いたり、書き順やハネやトメなどの意味を知ることで学習意欲が高まります。
初めて筆を持つ外国人に教えるのは大変でしたが、時間をかけて練習すればするほど、日本に文化に慣れ、こころがこもった仕上がりになります。
習字や書道とは以外にも、百人一首を使ってみたりなど、日本の文化に触れる時間を多くすることでもっと学びたいという気持ちなってもらうことが大切ですね。
日本語の学び方のまとめ
日本語上達に近道というものはありません。
なぜなら日本語を学びたいという「共通の目的」があったとしても、国民性やそれぞれの価値観、バックボーンによって興味を持つポイントが違うからです。
ここを理解してあげずに、こちら側のマニュアル通りに教えようとするから継続できず、上手く進めていけないのです。
これまで挙げてきました方法の本質には、外国人ご本人が「楽しんでできるかどうか」ということを中心にしてお伝えしました。
つまり、人は楽しいと感じるものにしか、興味も持てませんし、継続もできないのです。
だからこそ、それぞれの生活に密着した行動に付随して、日本語の環境を取り入れることが日本語習得の最短ルートです。
まずは、これから日本語を学ばれようとされている外国人の方の趣味や生活、夢などをたくさん聞き入れてあげて、一人ひとりに合った日本語習得法を一緒に考えてあげることが何より大切です。
外国人に教えるということでなく、日本の子供達に教えるような心構えで進めていくことが何より重要です。