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日本語はインターネット学習だけで話せるようになる?オンライン研修の現実と成功パターン

インターネット 学習

外国人社員の日本語教育を検討する際、多くの企業がまず候補に挙げるのが、インターネットを活用したオンライン学習です。時間や場所を選ばず受講でき、コストも抑えやすいことから、導入しやすい方法といえるでしょう。

しかし、本当にそれだけで「話せる」レベルまで到達するのでしょうか。結論から言えば、インターネット学習は語彙や文法の理解、聴解力の向上には非常に効果的です。基礎力の構築という点では、大きな可能性があります。

一方で、「話す力」や「現場で使える日本語力」については、オンライン学習だけでは不足する部分があります。理解と運用は異なる能力であり、実践の機会をどう設計するかが重要になります。

では、インターネット学習でどこまで可能なのか。そして企業が成果を出すためには、どのような学習設計が必要なのでしょうか。本記事では、オンライン日本語学習の可能性と限界を整理し、企業が現実的に取るべき選択肢を解説します

目次

日本語のインターネット学習でできることは?

オンライン学習に必要なタブレットとパソコンを抱えている外国人男女

 「インターネットで日本語を学習させるのは本当に効果があるのか?」と不安に感じる企業担当者も多いかもしれません。しかし結論から言えば、インターネット学習は基礎力の構築において非常に優れた手段です。まずは、オンラインで実際にどこまで可能なのかを整理していきましょう。

語彙・文法の体系的学習は十分可能

日本語の基礎となる語彙や文法の理解は、インターネット学習と非常に相性が良い分野です。

現在は、動画教材・eラーニング・アプリ型教材など、多様なオンラインコンテンツが提供されています。特にN5〜N3レベルの基礎日本語であれば、段階的に整理された教材を使うことで、独学でも体系的に学ぶことが可能です。

例えば、

  • 基本文型の反復練習
  • 動詞活用の理解
  • 日常会話で使う語彙の定着
  • JLPT対策問題の演習

これらはオンライン教材でも十分にカバーできます。

また、動画形式の授業は視覚と聴覚を同時に使うため、理解しやすいという特徴があります。対面授業と違い、分からなかった部分を何度も見直せる点は、インターネット学習ならではの強みです。

企業研修として導入する場合でも、基礎文法や語彙習得のフェーズではオンライン学習は非常に効率的だと言えます。

聴解力の向上にも効果がある

日本語の「聞く力」も、インターネット学習で伸ばしやすい分野です。

動画コンテンツや音声教材を活用することで、

  • 日本語の自然なスピードに慣れる
  • 発音やイントネーションを理解する
  • 会話の流れを把握する

といった能力を育てることが可能です。

特に、繰り返し再生できるという点は大きなメリットです。対面授業では一度聞き逃すと終わりですが、オンライン教材であれば何度でも確認できます。

外国人社員が日本語の音に慣れる段階では、インターネット環境を活用した学習は非常に効果的です。

反復学習がしやすく、定着を促しやすい

語学学習において最も重要なのは「反復」です

オンライン学習は、

  • 好きな時間に受講できる
  • 通勤時間や休憩時間にも学習できる
  • 何度でも復習可能

という点で、反復に適しています。

企業の状況によっては、シフト制や多国籍スタッフの混在など、全員が同じ時間に授業を受けるのが難しいケースもあります。そのような場合でも、インターネット学習であれば柔軟に対応できます。

コストを抑えながら導入できる

日本語教育を外部委託すると、対面研修はコストが高くなりがちです。

一方、インターネット学習は、

  • 無料教材の活用
  • サブスクリプション型サービス
  • グループ受講型のオンライン授業

など、比較的低コストで始められる選択肢が多く存在します。

特に、初期段階で基礎力をつけるフェーズでは、オンライン教材を活用することで企業の予算を最適化できます。「まずは学習環境を整える」という意味でも、インターネットを活用した日本語学習は導入しやすい方法です。

学習データの管理がしやすい

もう一つ見逃せないのが、学習状況の可視化です。

オンラインサービスの多くは、

  • 受講履歴
  • 正答率
  • 学習時間
  • 進捗状況

をデータとして管理できます。

企業が外国人社員の学習状況を把握することは、研修の成功に直結します。インターネット学習は、管理者側にとっても運用しやすい仕組みが整っています

インターネット学習だけで話せるようになるのは難しい?

キッチンのテーブルでノートPCを前に、指を頬に当てて考え込む女性

オンライン学習で文法も語彙も理解しているはずなのに、なぜ現場では話せないのか。

この疑問は、多くの企業担当者が抱える悩みです。インターネット学習には確かな効果がありますが、「話す力」に関しては課題があります。

インプットとアウトプットは別の能力

日本語を「理解する力」と「話す力」は、実はまったく別の能力です。

インターネット学習では、動画を視聴し、文法を理解し、問題を解くことで知識を増やしていきます。このプロセスは非常に重要で、基礎を固める段階では大きな効果を発揮します。

しかし、会話となると話は変わります。実際のやり取りでは、相手の言葉を瞬時に理解し、その場で文章を組み立て、適切な表現を選びながら発話しなければなりません。この一連の流れは、単なる理解とは異なり、反復されたアウトプットによって鍛えられる技能です

つまり、理解できることと、使えることは同じではないのです。

発話回数の不足が致命的になる

オンライン教材の多くは、動画視聴や選択式問題が中心です。頭の中では理解が進みますが、実際に声に出す機会は極端に少なくなります。その結果、知識は増えているのに、いざ話そうとすると言葉が出てこないという状況が起こります。

企業の現場では、特にこの差が大きく表れます。上司からの指示やお客様からの質問に、数秒以内に返答しなければならない場面は少なくありません。準備された文章を読むのではなく、その場で組み立てる力が求められます。

この“瞬発力”は、発話経験の量に比例します。オンライン学習だけでは、この経験値が不足しやすいのです。

フィードバックがなければ修正できない

もう一つ重要なのが、フィードバックの有無です。

間違った日本語を使っても、それがそのまま放置されれば、誤りが定着してしまいます。一度間違った日本語が身につくと、後から修正するのが難しくなります。

オンライン学習では、自分の発音や言い回しが自然かどうかを客観的に判断する機会が少ない場合があります。対話型の授業や会話トレーニングでは、その場で修正が入り、より適切な表現へと導かれます

この差は、短期的には見えにくいものの、長期的には大きな違いとなって現れます。

「意味のあるやり取り」が不足している

会話とは、相手との相互作用です。ただ音読するだけでは、会話力は育ちません。

実際のやり取りの中では、相手の表情や反応を見ながら言葉を選び直したり、説明を補足したりします。こうした調整能力こそが「話せる力」の本質です

インターネット学習は基礎知識を学ぶには効果的ですが、意味のあるやり取りの経験までは十分に補えない場合があります。だからこそ、実際に声に出し、相手とやり取りする環境が必要になります。

企業が成功している日本語学習モデル

両手でスマートフォンを持ち、動画アプリを再生しようとしている手元

インターネット学習には限界があると聞くと不安になるかもしれません。しかし実際に成果を出している企業は少なくありません。違いは「やり方」にあります。オンライン学習を単体で終わらせず、うまく組み合わせているのです。

パターン① 動画学習+週1オンライン授業

最も多い成功パターンは、「自主学習」と「対話機会」を分けて設計する方法です。

まず、語彙や文法の基礎は動画教材やeラーニングで学びます。ここはインターネット学習の得意分野です。理解を深める段階では、繰り返し視聴できるオンライン教材は非常に効率的です。

そのうえで、週に1回のオンライン授業を設けます。この時間は、新しい知識を教えるのではなく、実際に“使う”ことに集中します。学んだ表現を声に出し、講師とやり取りを行い、間違いを修正してもらう。このプロセスが加わることで、知識が技能へと変わります。

企業にとっても運用しやすく、コストと効果のバランスが取れたモデルと言えるでしょう。

パターン② eラーニング+会話トレーニング特化型

もう一つの成功例は、役割を明確に分ける方法です。

eラーニングでは「理解」に集中します。文法や語彙、表現のインプットを徹底的に行います。そして別枠で、会話トレーニングの時間を設けます。

このモデルの特徴は、会話の時間を“練習の場”として割り切ることです。説明よりも発話量を重視し、とにかく声に出す回数を増やします。講師はその場でフィードバックを行い、誤用を修正します。

この方法は特に、現場での即応力を求められる企業に適しています。製造業や介護、接客業など、瞬時のコミュニケーションが必要な業種では効果が高い傾向があります。

パターン③ 自主学習+強制アウトプット型

意外に成果を出しているのが、「仕組み」で動かすモデルです。

オンライン学習は自主性に任せると継続が難しくなります。そこで、企業側が進捗を管理し、一定のアウトプット機会を義務化します。

たとえば、

  • 毎週のミニ発表
  • ロールプレイの実施
  • 簡単な報告を日本語で行う

といった仕組みを設けます。

重要なのは、「学んだら必ず使う」環境を作ることです。インターネット学習で得た知識を、その週のうちに使う。この循環ができると、定着率は大きく向上します。

成功している企業に共通していること

成功している企業に共通しているのは、オンライン学習を万能だと考えていない点です。

・インターネット学習は基礎づくり
・話す力は設計して育てる

という前提で、日本語研修を組み立てています。

オンライン教材は効率的ですが、それだけでは不十分です。アウトプットの場、修正の機会、継続の仕組み。この3つを組み合わせるのが効果的です。

では、具体的にどのように設計すれば最適なのでしょうか。次の章では、インターネット学習を最大化する“組み合わせ設計”の考え方を解説します。

効果のあるインターネット学習の組み合わせ方は?

ピンクの背景に白い吹き出し型のメッセージカードが並んでいる

ここまで見てきた通り、インターネット学習は決して万能ではありません。しかし、正しく設計すれば非常に強力な武器になります。

自主学習だけにしない

多くの企業が陥りがちなのは、「オンライン教材を導入したから大丈夫」と考えてしまうことです。

確かに、動画やeラーニングは基礎力を高めるには最適です。しかし、それだけでは“使える日本語”にはなりません。理解した内容を実際に使う機会がなければ、知識は頭の中にとどまったままになります。

自主学習を“準備段階”と位置づけ、オンラインでインプットを行い、その内容を別の場でアウトプットする。この流れを設計することで、日本語が話せるようになっていきます。

声に出す時間を必ず組み込む

日本語学習において最も不足しやすいのは、発話の時間です。

だからこそ、意識的に「声に出す時間」を組み込む必要があります。週に一度でも、学んだ表現を実際に使う機会を設けることで、定着率は大きく変わります。

会話練習の場では、正確さよりも“使うこと”を優先します。間違いを恐れずに発話し、その場で修正を受ける。この経験の積み重ねが、現場での瞬発力につながります。

クイズや確認テストで理解を定着させる

理解したつもりでも、時間が経つと忘れてしまうのが語学です。

そのため、学習内容を確認する仕組みも重要になります。短時間で復習できるクイズやチェックテストを取り入れることで、記憶の定着が促されます

特に企業研修では、忙しい業務の合間に学習を進めることが多いため、短時間で復習できる設計が効果的です。2〜3分の確認テストでも、継続すれば大きな差になります。

企業側が進捗を管理する

オンライン学習は自由度が高い反面、放置すると形だけになってしまう可能性があります。

成果を出している企業は、学習状況を把握し、必要に応じてフォローを行っています。進捗を可視化し、「学んで終わり」にならない仕組みを整えています

学習環境を提供するだけでは不十分です。企業側が伴走する姿勢を持つことで、継続率と成果は大きく変わります。

日本語カフェ「会話トレーニングコース」なら実践的な会話も学べる

日本語カフェ 会話トレーニングコースのページ画面

インターネット学習の限界は、「話す機会」と「修正の機会」が不足することにあります。もしその弱点を補う仕組みがあれば、オンライン学習は一気に“使える研修”へと変わります。そこで有効なのが、実践型の会話トレーニングです。

覚えた日本語を“使える形”に変える実践講義

多くのオンライン教材は、「理解」までをゴールに設計されています。しかし企業現場で必要なのは、「使えること」です。

日本語カフェの会話トレーニングコースでは、覚えた文法や語彙をそのまま終わらせません。実際のシチュエーションを想定し、発音しながら繰り返し練習します

たとえば、

  • 上司への報告
  • お客様への対応
  • 現場での確認作業

といった、日常的な会話場面を想定した練習を行います。

単に文章を読むのではなく、「どういう場面で使うのか」を理解しながら発話するため、知識と実践が結びつきやすくなります。これが、オンライン学習だけでは得にくい部分を補完します。

クイズ形式で理解を定着させる仕組み

語学学習では、「分かったつもり」が最大の落とし穴です。

各セクションの講義後には、短時間で取り組めるクイズが用意されています。楽しみながら理解度を確認できる設計になっており、復習を負担に感じにくいのが特徴です

企業研修では、長時間の復習は継続しづらい傾向があります。しかし、2〜3分で確認できる仕組みがあれば、日常業務の合間でも無理なく続けられます。

小さな確認を積み重ねることで、記憶の定着率は大きく変わります。

声に出す設計で“話せる力”を育てる

会話トレーニングコースでは、複数パターンの問題を通じて、実際に声に出す回数を増やします。本番と同じ形式で何度も練習できるため、言葉が自然に出てくる状態を目指せます。

インターネット学習を無駄にしないために

オンライン教材で学んだ内容は、決して無駄ではありません。しかし、それを使う場がなければ、知識は眠ったままになります。

日本語カフェの会話トレーニングコースは、インターネット学習で得た知識を実践へとつなげる役割を担います。基礎はオンラインで効率よく学び、会話トレーニングで“使える日本語”に変える。この組み合わせによって、企業研修としての完成度が高まります。

外国人社員の日本語を、単なる理解レベルで終わらせず、現場で通用する力へと伸ばしたいとお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

\詳しくはこちら/

日本語のインターネット学習でよくある質問(FAQ)

手に持ったスマートフォン画面に大きな疑問符のアイコンが表示されている

インターネットを活用した日本語学習や会話トレーニングの導入について、企業様からよくいただく質問をまとめました。導入前に気になるポイントを、具体的にお答えします。

インターネット環境はどの程度必要ですか?

安定した通信環境があれば問題ありません。動画教材の視聴やオンライン授業が可能なWi-Fi環境があれば十分です。

特別な機材や高度なシステムは不要で、一般的なパソコンやタブレット、スマートフォンでも受講可能です。すでに社内にインターネット環境が整っている企業であれば、追加コストをほとんどかけずに導入できます。

英語が話せない社員でも受講できますか?

はい、可能です。講義は日本語中心で進められ、N5〜N3レベルに対応した設計になっています。基礎から段階的に学べるため、日本語の理解に自信がない方でも安心して受講できます。

英語に依存せず、日本語で理解を積み重ねていくため、実践的な日本語力の向上につながります

何人から導入できますか?

1名から導入可能です。

少人数の企業様や、まずは一部の外国人社員から始めたいというケースにも対応できます。人数に応じた柔軟な運用が可能なため、無理なくスタートできます

忙しい現場でも継続できますか?

短時間で取り組める設計のため、業務の合間でも継続しやすい仕組みです

自主学習はスキマ時間で進められ、会話トレーニングも計画的にスケジュールを組むことで無理なく実施できます。企業側で進捗を把握し、定期的にフォローすることで、継続率はさらに高まります。

オンライン学習だけでは不安なのですが、それでも効果はありますか?

オンライン学習は基礎力の向上には非常に効果的です。ただし、話す力を伸ばすにはアウトプットの設計が重要です。

オンライン学習と会話トレーニングを組み合わせることで、理解と実践が結びつき、現場で使える日本語へとつながります

まとめ|企業が押さえるべきオンライン日本語学習の考え方

ヘッドセットを着け、ノートPCでオンライン授業を受けながら笑顔で手を挙げる女性

インターネットを活用した日本語学習は、企業にとって導入しやすく、効率的な教育手段です。語彙や文法の理解、聴解力の向上、反復学習のしやすさといった点では、非常に高い効果を発揮します。特にN5〜N3レベルの基礎固めにおいては、オンライン教材は有効な選択肢と言えるでしょう。

一方で、話す力や現場対応力の向上については、オンライン学習だけでは限界があります。理解と運用は異なる能力であり、実際に声に出し、フィードバックを受けながら使う経験が必要です

そのため、企業が外国人社員の日本語力を本格的に向上させたい場合は、

  • インターネット学習で基礎を固める
  • 会話の機会を設計する
  • 継続できる仕組みを整える

といった「組み合わせ設計」が重要になります。

自社の状況や目的に合わせて、最適な学習環境を設計することが、成功への第一歩と言えるでしょう。

\外国人スタッフの会話力を向上させる/

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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