介護の現場では、人材不足が年々深刻さを増すなか、外国人スタッフの存在がますます欠かせないものになっています。
とくに特定技能や技能実習などを活用し、初めて外国人を採用する事業者が増えていますが、「採用したあと、どのように育成すればよいのかわからない」という悩みは少なくありません。
この記事では、外国人スタッフを初めて受け入れる企業や、育成に課題を感じている管理者の方に向けて、外国人が取得すべき研修と資格をわかりやすく整理し、無理なく戦力化につなげるための育成ロードマップを紹介します。
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外国人スタッフが取得すべき研修・資格4つ

外国人スタッフを採用する企業にとって、「何を、どの順番で取得させればいいのか」は大きな悩みのひとつです。介護に関する研修や資格はたくさんありますが、外国人スタッフが現場で活躍し、長く働き続けるために必要なのは次の4つです。
| 分類 | 名称 | 対象 | 目的 |
|---|---|---|---|
| 研修 | 認知症介護基礎研修 | 無資格者全員 | 入職初期の基礎教育 |
| 初任者研修 | すべての外国人に推奨 | 身体介護が可能になる | |
| 実務者研修 | キャリアアップ希望者 | 医療的ケア+国家資格必須 | |
| 資格 | 介護福祉士 | 長期雇用する外国人全員が目標 | 在留資格「介護」、中核人材の育成 |
① 認知症介護基礎研修(無資格者は全員必須)
認知症介護基礎研修は、無資格で介護に従事するスタッフ全員が受けなければならない研修で、外国人スタッフも例外ではありません。介護業界では、認知症ケアは避けて通れない重要な業務です。だからこそ、入職後の早い段階で基礎知識を身につけることが求められています。
この研修では、以下のような内容を学びます。
- 認知症の症状と種類
- 認知症高齢者への接し方
- 安全に配慮した介助の基本
- トラブル時の対応方法
- 認知症の方の尊厳を守るケアの考え方
多くの自治体でeラーニング形式が導入されており、働きながらでも受講しやすい仕組みになっています。企業が行うべきことは、この研修を確実に受講させるためのスケジュール管理です。
外国人スタッフは日本語に不慣れな場合もあるため、研修内容のサポートを行うと理解が深まり、現場でも安心してケアができるようになります。
参考:認知症介護基礎研修eラーニングについて – 東京都福祉局
② 介護職員初任者研修(身体介護ができる入門研修)
初任者研修を修了することで、入浴介助・排泄介助・食事介助などの身体介護ができるようになり、一気に現場の中心業務を担当できるようになります。
研修内容は以下の通りです。
- 介護の基本知識
- 身体介護の具体的な技術
- 介護現場で必要なコミュニケーション
- 利用者の尊厳・倫理
- 介護予防の考え方
130時間のカリキュラムですが、通信学習と通学を組み合わせて受講するため、働きながらでも取得しやすいのが特徴です。
企業にとって初任者研修を支援するメリットは非常に大きいです。
- 現場の戦力化が早まる
- 自立して業務ができるスタッフが増える
- スタッフの意欲向上につながる
外国人スタッフにとって「できる業務が増える」というのは大きな成功体験になります。特に中小の介護事業者にとっては、スタッフの戦力化が現場の負担軽減につながるため、早めの受講が効果的です。
③ 介護福祉士実務者研修(国家資格への必須ステップ)
実務者研修は、介護の専門性を高める中級研修であり、国家資格「介護福祉士」を受験するために必須となる研修です。外国人スタッフを長期的に育成したい企業にとって、避けて通れないステップとなります。
研修では、以下のようなより高度な内容を学びます。
- 介護過程の展開方法
- 利用者ごとのケア計画の理解
- 医療的ケア(吸引・経管栄養)の基礎知識
- リスクマネジメント
- 他職種連携
初任者研修と比べると難易度が上がり、日本語の専門用語も増えるため、外国人スタッフは理解に苦労することがあります。そのため企業側のサポートが非常に重要です。
- 勉強時間を確保するシフト調整
- テキスト理解の補助
- 日本語教育の併用
- 同じ研修を受けた先輩職員のフォロー
このような支援があるだけで、学習の進み方が大きく変わります。
参考:介護福祉士実務者研修に関するよくあるご質問Q&A|近畿厚生局
④ 介護福祉士(国家資格|長期定着のための資格)
介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格であり、外国人スタッフが日本で長く働き続けるための「最重要資格」と言えます。
受験要件は次の通りです。
- 実務経験3年以上
- 従事日数540日以上
- 実務者研修の修了
介護福祉士を取得すると、外国人スタッフは 在留資格「介護」 を取得でき、特定技能や技能実習のような年数制限がなくなります。
企業にとってもメリットは大きく、
- 長期的に働いてくれる職員を確保できる
- リーダーや教育担当として育成できる
- サービス品質が安定する
- 職員のモチベーションが上がる
など、組織力の強化につながります。
また、介護福祉士は給与面でも優遇されることが多く、外国人スタッフの生活安定とキャリア形成にとっても非常に重要です。
参考:介護福祉士国家試験|公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

企業が資格取得を支援することで得られるメリット

外国人スタッフの資格取得を企業として支援することは、一見すると「費用や手間がかかる」と感じられるかもしれません。しかし実際には、資格取得支援は企業にとって “投資以上の価値を生む施策” であり、長期的に大きな効果をもたらします。ここでは、企業が得られる主要なメリットをご紹介します。
スタッフの定着率が大幅に向上する
介護業界で最大の課題の一つが「離職率」です。外国人スタッフは環境になじめなかったり、将来のキャリアが見えなかったりすると、早期に退職してしまう傾向があります。
しかし、「資格取得を応援してくれる企業」は外国人スタッフにとって非常に魅力的です。「この施設は自分の成長を支援してくれる」という安心感が生まれ、結果として定着率が大幅に向上します。
特に、初任者研修や実務者研修を受講するタイミングで企業がサポートを行うと、職員から「大切にされている」と感じてもらいやすくなります。
戦力化のスピードが上がり、現場の負担が軽減される
資格や研修は、できる業務範囲を直接広げるため、現場の戦力化に直結します。
例えば、
- 無資格 → 見守り中心
- 初任者研修 → 身体介護が可能
- 実務者研修 → 医療的ケアの補助が可能
といったように、業務内容が大きく変わります。
資格取得支援を行うことで、外国人スタッフの成長スピードが上がり、早い段階で現場の負担軽減につながります。
サービスの質が向上し、利用者や家族からの信頼が高まる
資格を取得したスタッフは、単に業務スキルが上がるだけではありません。利用者との関わり方、コミュニケーション、ケアの質など、サービス全体に良い影響を与えます。
外国人スタッフは研修や資格取得を通じて、日本の介護文化や倫理観を深く理解できるようになります。その結果として、利用者からも「丁寧で安心できるケア」と評価され、家族からの信頼も高まっていきます。
企業としても、サービス品質の向上は運営の安定化につながります。
「教育が整った施設」として採用力が強くなる
近年、求職者は「教育体制が整った施設かどうか」を重要な判断基準としています。これは外国人だけでなく、日本人スタッフに対しても同じです。
資格取得を積極的にサポートしている企業は、
- 応募者から魅力的に見える
- 他社との差別化ができる
- 採用コストを抑えられる
といったメリットが生まれます。
「資格取得支援があります」と求人に明記するだけで応募数が増えた、という企業も珍しくありません。

外国人スタッフの成長を加速させるには、日本語力と資格対策が重要

外国人スタッフが介護の現場で長く活躍するためには、研修や資格取得だけでなく、日本語力の向上と資格試験への対策が欠かせません。しかし、現場の管理者や先輩職員が一人ひとりに日本語指導や試験対策を行うのは、時間的にも負担が大きく、現実的ではありません。
とくに現場では、

・日常会話はできても、研修テキストになると理解が追いつかない
・専門用語が覚えられない
・介護福祉士試験の日本語が難しい
・日本語の読解・聴解でつまずく
・学習の進捗管理ができない
といった課題がよく見られます。
こうした課題をまとめて解決できるのが、日本語カフェの「JLPTコース」と「介護福祉士 受験対策講座」 です。
企業側で日本語講師を雇ったり、指導時間を確保する必要がなく、 “オンライン完結で、効果的な日本語学習と試験対策” を提供できます。
以下で、それぞれの講座の特徴を紹介します。
日本語カフェ「JLPT合格コース」


初心者から3ヶ月でN3合格も可能。企業の教育コストと負担を大幅削減
外国人スタッフが介護資格を取得して活躍するには、基礎的な日本語力が欠かせません。しかし、現場で働きながら日本語を教えたり、講師を雇ったりするのは大きな負担です。
日本語カフェの「JLPT合格コース」は、企業のそんな悩みを根本から解決するオンライン日本語教育サービスです。
▼ JLPT合格コースの主な特徴
- ① 迷わず学べる最短ルートのカリキュラム
-
「何を、どの順番で学べば合格できるのか」がすべて整理されており、外国人スタッフでも迷わず学習を進められます。
- ② 苦手を徹底克服できる反復演習
-
語彙・文法・読解・聴解のドリルが充実しており、弱点の克服がスムーズ。
- ③ 模擬試験が豊富で、試験当日も安心
-
本番形式の問題で実戦力を養成できます。
- ④ “ながら学習”で毎日日本語に触れられる
-
休憩時間・通勤時間などで動画を流すだけでも、日本語力が自然と伸びていきます。
- ⑤ 企業の教育負担をゼロにできる
-
必要なのは登録だけ。講師管理も教材準備も不要で、学習進捗も自動管理。
▼ こんな企業におすすめ
- 日本語指導にかける時間がない
- 日本語講師の確保が難しい
- 介護福祉士合格に向けて、日本語力を底上げしたい
- 特定技能試験の日本語部分で不合格が続いている
- コストを抑えながら教育品質を上げたい
ゼロから3ヶ月でJLPT N3に合格


「日本語カフェ」で学習したフィリピン人受講者4名は、日本語学習未経験からわずか3ヶ月の学習で、日本語能力試験(JLPT)N3に全員合格しました。2025年4月に学習を開始し、1日平均6時間の自主学習を継続した結果、6月にはN5・N4を突破。そして7月には、通常半年以上かかるといわれるN3レベルに到達しました。
実際の試験結果では、文字語彙・文法読解・聴解のすべての分野で合格点をクリアしており、「日本語カフェ」のカリキュラムが短期間で成果を出せることを証明しています。
一般的に学習効果のばらつきやモチベーション維持に課題がある日本語教育ですが、明確な合格目標と効率的な学習設計により、4人全員が同時にN3合格を果たしました。
\ 実績多数!/


日本語カフェ「介護福祉士 受験対策講座」


4ヶ月で合格を目指せる。外国人がつまずく“日本語の壁”も同時に解消
介護福祉士試験は、専門知識だけでなく 日本語読解力 が求められるため、外国人スタッフにとってハードルの高い試験です。
日本語カフェの「介護福祉士 合格対策集中講座」なら、4ヶ月で合格を目指せるカリキュラムで、働きながらでも無理なく学べるよう設計されています。
▼ この講座が外国人スタッフに最適な理由
- POINT1:介護福祉士講師が徹底サポート
-
試験に出るポイントを絞って教えるため、効率的に合格が狙えます。
- POINT2:圧倒的な量の過去問演習で実戦力UP
-
豊富な演習問題と模試で、本番を徹底シミュレーション。
- POINT3:日本語学習のサポートもセット
-
JLPTコースも使い放題。介護福祉士試験でつまずく「日本語の壁」も同時に解消。
- POINT4:24時間いつでも学習できる
-
忙しい外国人スタッフでも、自分のペースで学べる。
▼ 特にこのような企業におすすめ
- 外国人スタッフを介護福祉士に育てたい
- 受験勉強を現場でサポートする余裕がない
- 日本語力不足で不合格が続いている
- 定着率を高め、長期雇用につなげたい
このたび、当社支援機関を通じて学習を続けていた外国人介護職の方が、見事「介護福祉士国家試験」に合格されました!
外国人受験者にとっては言語の壁もあり、合格は決して簡単なものではありません。それでもこの方は、目標に向かってコツコツと努力を積み重ね、見事に合格を勝ち取りました!


- ■ 介護福祉士を目指した理由
「日本で安心して長く働き、家族を支えたい」という強い思いから、介護福祉士を目指しました。
資格を取れば、より安定した働き方ができ、将来的なキャリアアップにもつながると考えたからです。
- ■ 1日3時間、仕事と両立しながらの学習
勉強は約1年前からスタート。
本業の合間や休日も使いながら、毎日3時間以上コツコツと学習を積み重ねていきました。
特に役立ったのが、支援機関から紹介された「日本語と介護のビデオ教材」です。
スマホでいつでも見られるため、通勤時間や休憩時間も有効に使え、自分のペースで理解を深めることができました。
ビデオで全体の流れを理解した後に問題集を解き、間違いを丁寧に復習することで、確実に実力がついていくのを実感できました。
- ■ 教材だけでなく、現場からも学ぶ
教科書や試験対策アプリも活用しつつ、職場の先輩に積極的に質問し、現場での経験を通じて実践的な知識も習得していきました。
学習と仕事の両立は決して簡単ではありませんが、「自分を信じて、最後まであきらめないこと」が何より大切だったと振り返っています。
\ 詳しくはこちら/
外国人スタッフの成長をeラーニング講座で実現
資格取得には日本語力が不可欠ですが、現場で一人ひとりに日本語指導を行うのは極めて難しいのが実情です。日本語カフェのオンライン講座なら、企業の負担を軽減しながら、学習効果の高い日本語教育と資格試験対策を両立できます。
外国人スタッフを戦力化し、長期定着を実現するための強力な教育ツールとして、ぜひ導入をご検討ください。
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外国人スタッフの育成は長期的な視点での仕組みづくりが重要


外国人スタッフを介護現場で安定した戦力として育てていくためには、場当たり的な教育ではなく、入職初期から将来を見据えた育成の流れを設計することが重要です。
認知症介護基礎研修から始まり、初任者研修、実務者研修、そして介護福祉士へと段階的に資格取得を支援することで、外国人スタッフは安心して成長でき、企業側も計画的に人材育成を進められます。
また、資格取得の過程で多くの外国人スタッフが直面するのが日本語の壁です。専門用語の理解や試験問題の読解は、現場経験だけでは補いきれない部分も多く、適切な日本語学習と試験対策を組み合わせることが、合格への近道となります。企業が学習環境を整え、継続的なサポートを行うことで、スタッフの不安は軽減され、学習意欲も高まります。
外国人スタッフの成長を支援することは、単なる教育コストではなく、定着率の向上やサービス品質の安定、さらには採用力の強化につながる重要な投資です。外国人スタッフを将来の中核人材として育てる視点を持ち、資格取得と日本語教育を軸とした育成体制を構築することが、これからの介護事業運営において大きな強みとなるでしょう。













