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特定技能試験の参考書ガイド|公式教材からeラーニング活用法まで徹底解説

特定技能 試験 参考書

外国人スタッフの特定技能試験の合格は、受け入れ企業にとって重要な課題です。しかし、「どの参考書や教材を使わせればよいか分からない」「教材を渡したものの、学習が進んでいるか不安だ」といった悩みを抱える担当者の方も多いのではないでしょうか。

特定技能の学習教材には、無料で入手できる公式PDFから、演習用の市販参考書、さらには体系的な学習と管理が可能なeラーニングまで、様々な選択肢があります。

この記事では、試験対策の基本となる分野別の公式教材や、市販の参考書、eラーニング教材などを紹介します。また、企業が直面しがちなサポートの課題と、それを解決する具体的な方法をくわしく解説します。

\ 日本語学習システム/

目次

特定技能試験の勉強方法|3つの選択肢と教材の選び方

特定技能の試験勉強をしている様子

特定技能試験の合格を目指す外国人スタッフをサポートする上で、適切な教材を選ぶことは非常に重要です。ここでは、特定技能試験対策で一般的に選ばれている三つの学習方法について、それぞれの特徴と向いている場面を詳しく解説します。

スクロールできます
学習方法メリットデメリット向いているケース
公式テキスト
(PDF)
試験範囲に最も忠実
無料で使える
専門用語が多く難しいまず試験範囲を把握したい
低コストで学習を始めたい
市販の問題集・参考書図解・例題が豊富でわかりやすい全分野で揃っていない
人数分の教材費が必要
飲食料品製造・宿泊など市販本がある分野
eラーニング
(オンライン講座)
動画で理解しやすい
企業側が学習進捗を管理できる
費用がかかる
ネット環境が必要
複数スタッフをまとめて育成したい
教育を仕組み化したい

① 公式テキスト(PDF)を中心に学ぶ方法

公式テキストは、各分野の主管省庁や業界団体が作成し、無料で公開している信頼性の高い教材です。試験範囲に沿って構成されており、内容も正確で、分野によっては多言語版が用意されているものもあります。「まず何から勉強すべきか分からない」という場合、最初に触れるべき教材として非常に適しています。

一方で、公式テキストは専門用語が多く、文章中心の構成がほとんどです。そのため、日本語レベルが初級のスタッフにとっては理解が難しく、途中で学習が止まってしまうこともあります。

② 市販の参考書や問題集を活用する方法

市販の教材は、特定技能の中でも飲食料品製造業や宿泊業など、比較的受験者が多い分野を中心に販売されています。専門内容をやさしく解説しているものが多く、図解や例題が豊富で、初めて学ぶ外国人でも理解しやすいよう工夫されています。実際の試験に近い形式で問題演習ができる点も大きな魅力で、短期間で実戦力をつけたい場合に役立ちます。

ただし、市販本が存在するのは一部の分野に限られます。建設・農業・製造などでは、公式PDF以外に頼れる教材がほとんどないことも少なくありません。また、スタッフの人数分を揃える必要があるため、企業側の負担が増えるケースもあります。

③ eラーニング(オンライン学習)を利用する方法

近年増えているのが、動画や確認テストなどがセットになったオンライン型の学習サービスです。動画による説明は視覚的で分かりやすく、日本語に不安のあるスタッフでも理解が進みやすいのが特徴です

さらに、企業側が管理画面から進捗を確認できるため、勉強しているかどうかわからない、どうフォローしたら良いかわからない、といった課題を減らす効果があります。

費用がかかる点はデメリットですが、教育の手間を減らし、複数のスタッフを効率よく学習させられるという点では、費用以上の価値を感じて導入する企業は多くあります。自社で教育体制を整えにくい場合におすすめです。

どの勉強方法を選ぶべきか?

最適な方法は、分野や企業の状況、外国人スタッフの日本語レベルによって異なります。

無料で始めたい場合は公式PDF、理解しやすさや問題演習を重視するなら市販教材、学習の仕組み化や進捗管理を行いたいならeラーニングが向いています

特定技能の公式PDF教材まとめ

青空に描かれたPDFアイコンの画像|特定技能試験の参考書ガイドの記事イメージ

特定技能1号・2号の試験対策では、まず各分野の公式PDFテキストを押さえておくことが重要です。公式教材は、試験を実施する団体や主管省庁が公開しており、出題範囲に基づいた信頼性の高い内容になっています。

市販本が少ない分野でも、PDFテキストが用意されているケースが多く、無料で入手できるのも大きなメリットです。ここでは、宿泊・飲食料品製造・建設・農業・外食業など主要分野の公式PDFを紹介します。

宿泊分野(1号/2号)

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特徴

宿泊業分野において、1号・2号それぞれの技能試験に対応する学習用テキストが、協議団体である 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)から無料公開されています。

英語版や他言語版も提供されています。

実際の試験範囲に沿って作成されており、宿泊現場で求められる接客・施設運営・安全衛生などの知識を体系的に学べる教材です。

介護分野(1号技能測定/評価試験用)

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特徴

この教材は “介護技能” と “介護日本語” の2部構成で、介護現場で働く上で必要な知識・技能を整理できます。

イラストや用語解説付きで、これまで介護実務経験のなかった受験者にも理解しやすく作られています。

飲食料品製造業分野

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特徴

飲食料品製造業分野では、1号技能測定試験に向けた学習用テキストが、 一般社団法人 外国人食品産業技能評価機構(OTAFF)から公開されています。

食品衛生や労働安全・製造工程の基礎など、試験で問われる知識を網羅。多言語版も順次リリースされており、外国人受験者にも配慮されています。

市販の問題集と併用することで、効率的な学習が可能です。

建設分野

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特徴

建設技能人材機構より、学習を全面的にサポートする公式テキストと参考資料が提供されています。

特定技能1号向けのサイトでは、試験範囲を網羅した公式テキストに加え、試験形式に慣れるためのサンプル問題(学科・実技)も提供されています。

「2号用 評価試験テキスト」では、職長・監督者レベルの役割・責任・作業管理など、より高度な内容を扱っています。

農業分野

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特徴

農業分野(耕種・畜産)では、 全国農業会議所 が「技能測定試験/技能評価試験」用の学習用テキストをPDFで配布しています。

日本語版に加えて多言語版もあります。

試験範囲に沿って作物栽培・家畜管理・安全衛生などを体系的に学べる教材です。

外食業分野

\ ダウンロード/

特徴

外食業(飲食店・サービス業)分野では、 一般社団法人 日本フードサービス協会 による学習用テキストが公開されており、主に1号受験者向けです。

接客・調理・衛生管理などを3科目構成でカバーしており、実務経験が浅い受験者にも理解しやすく設計されています。 

製造分野

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特徴


工業製品製造関連の3分野(素形材産業、産業機械製造業、電気・電子情報関連産業)では、 経済産業省 が「製造分野特定技能評価試験」についてのサンプル問題・学習用参考資料をウェブ上で公開しています。

自動車整備分野

\ダウンロード/

特徴

自動車整備分野では、JICA が「外国人材向け自動車整備分野の教材(多言語版含む)」を無料で配布しており、技能実習から移行する受験者や、1号・2号の試験対策にも応用できる内容となっています。

整備の基礎、安全衛生、専門用語の理解などが整理されており、特定技能1号・2号を目指す際の学習テキストとして活用価値があります。

ビルクリーニング分野

\ ダウンロード/

特徴

ビルクリーニング分野では、1号・2号両方の技能評価試験に対応する学習テキストが多言語版含めて公開されています。

清掃作業・設備管理・安全衛生などがテーマで、実務経験が浅い受験者でも理解しやすい構成です。

特定技能2号へ移行するためにも、基礎から学べる貴重な教材です。

特定技能1号の試験対策に使える市販テキスト3選

試験対策におすすめの参考書

ここでは、飲食料品製造業や宿泊業向けに市販されている参考書を紹介します。

絶対合格 特定技能1号技能測定試験問題集:飲食料品製造業

絶対合格 特定技能1号技能測定試験問題集:飲食料品製造業
引用:教育総研
特徴

飲食料品製造分野の特定技能1号技能測定試験に対応した、実践的な問題集です。

模擬試験形式の問題が多数収録されており、試験の出題傾向をつかみたい人に最適。

実際の出題と近い形式で練習できるため、独学でも短期間で効率よく対策できます。筆記問題を重点的に学びたい方に特におすすめです。

飲食料品製造業:特定技能1号技能測定試験対策問題集 Kindle版

飲食料品製造業: 特定技能1号技能測定試験対策問題集 Kindle版 表紙
引用:AMAZON
特徴

飲食料品製造業の特定技能1号試験に対応したKindle版の対策問題集です。

スマホやタブレットで手軽に学習できるため、通勤・休憩時間などスキマ時間で勉強したい方に向いています。

内容は基本事項から問題演習までカバーされており、基礎から学びたい人におすすめです。

外国人でもよくわかる ホテル・旅館学習テキスト(特定技能測定試験対応)Kindle版

外国人でもよくわかる ホテル・旅館学習テキスト(特定技能測定試験対応)表紙
引用:AMAZON
特徴

宿泊業分野の特定技能1号技能測定試験に対応した、外国人向けの学習テキストです。

専門用語の説明や漢字にふりがなが付いており、日本語に不慣れな受験者でも理解しやすい構成が特徴。

試験対策だけでなく、ホテル・旅館で働く際に必要な知識の確認にも役立ちます。

特定技能試験のサポートで企業が直面するリアルな課題

サポート体制について考えているスーツを着たビジネスマン

ここまで、試験対策に有効な参考書や公式教材を紹介してきました。これらは受験者本人が自発的に学習を進める上で非常に重要です。しかし、受け入れ企業が教材を配布するだけの支援では、残念ながら多くの場合、学習はスムーズに進みません。外国人スタッフを雇用する企業担当者の多くが、以下のような課題に直面しています。

学習の進捗状況がわからない

企業担当者にとって、「スタッフが今、どのくらい勉強しているのか」「試験範囲をどれだけ理解しているのか」を正確に把握するのは非常に困難です

スタッフに「勉強は進んでいますか?」と尋ねても、ほとんどの場合「はい、やっています」という返答が返ってくるばかりで、日々の業務報告からは彼らが本当に理解できているかまでは分かりません。

担当者自身が試験問題に精通しているわけではないため、理解度をチェックする術がなく、結果として、試験当日になって初めて「まったく理解できていなかった」ことが判明し、合格には程遠いという事態になりがちです。

日々の業務と勉強の両立が難しい

外国人スタッフは、日中の慣れない業務で心身ともに疲れた状態で、帰宅後に試験勉強をしなければなりません。「疲れているから今日は休もう」という日が続き、学習が習慣化しないケースが多く見られます

特に、専門用語が多い分野ではテキストを開くこと自体が苦痛になりがちです。また、職場で同じ試験を受ける仲間がいなければ、孤独な戦いとなり、モチベーションが低下しやすくなります。

専門用語の言語の壁

市販のテキストや公式PDFは、日本語がある程度できることが前提で作られているため、特に漢字の読み書きが苦手なスタッフにとってはハードルが高いです

例えば、「足場」「施肥」「褥瘡(じょくそう)」といった専門用語は、単に翻訳するだけでは不十分であり、「それが何を意味し、どのような作業で、なぜ重要なのか」を母語で体系的に理解できる環境がなければ知識として定着しません。

教育の属人化による問題

現場の先輩スタッフによるOJTで教える体制は、特定の「教え上手な先輩」に業務負荷が集中する「教育の属人化」を招き、その先輩が退職・異動すれば社内の教育ノウハウが一気に失われます

また、「見て覚えろ」といった旧来型の指導になりやすく、体系的な知識が身に付きにくい場合があります。

eラーニングが実現する学習の体系化とコスト削減

日本語カフェのロゴ

ここまで特定技能試験に役立つ公式PDFや市販の参考書を紹介してきました。 しかし、参考書を使った独学では、

「外国人スタッフの学習モチベーションが続かない…」
「受け入れ企業として、スタッフの学習状況を管理するのが大変…」
「人数分の教材を購入すると、コストが負担になる…」

といった課題も出てきがちです。

もし、外国人スタッフの特定技能習得をより体系的に、そしてコストを抑えて実現したいなら、日本語カフェのeラーニングシステム『特定技能1号・2号合格コース』の利用がおすすめです

企業の管理工数とコストを大幅に削減

『特定技能1号・2号合格コース』は、学科試験と実技試験の合格に特化した動画カリキュラムが使い放題のシステムです。

  • 利用者(外国人スタッフ)一人ひとりの学習状況を管理画面で一目で確認できるため、管理にかかる時間を大幅に短縮できます。
  • eラーニングのため、受け入れ人数が増えても教材費の負担を抑えることが可能です。

独自の「3ステップ学習法」で学習を習慣化

本コースでは、日本語カフェ独自の教材を用いた「3ステップ学習法」により、自発的な学習を促します。

  1. 解説動画を視聴する
    • 1本15分程度のオリジナル解説動画で、出題範囲をすべてカバー。専門用語が多い内容も、母語のスライドと音声解説でわかりやすく理解できます。
  2. ワークシートに記入する
    • 動画を視聴したあと、連動するワークシート(穴埋め問題)に記入。覚えたことをすぐに復習し、理解度を高めます。
  3. 演習問題を解く
    • 本番同様の形式で、独自制作のオリジナル問題を大量に用意。何度でも繰り返し練習でき、実践力を育てます。

日本語(JLPT)対策もワンストップで提供

特定技能の試験対策だけでなく、厳しい審査をパスした一流の日本語講師が監修する、N5〜N1試験の合格コースも併せてご利用いただけます。

合格実績

このたび、当社支援機関を通じて学習を続けていた外国人介護職の方が、見事「介護福祉士国家試験」に合格されました!
外国人受験者にとっては言語の壁もあり、合格は決して簡単なものではありません。それでもこの方は、目標に向かってコツコツと努力を積み重ね、見事に合格を勝ち取りました!

当社支援の外国人介護職の方
■ 介護福祉士を目指した理由

「日本で安心して長く働き、家族を支えたい」という強い思いから、介護福祉士を目指しました。
資格を取れば、より安定した働き方ができ、将来的なキャリアアップにもつながると考えたからです。

■ 1日3時間、仕事と両立しながらの学習

勉強は約1年前からスタート。
本業の合間や休日も使いながら、毎日3時間以上コツコツと学習を積み重ねていきました。
特に役立ったのが、支援機関から紹介された「日本語と介護のビデオ教材」です。
スマホでいつでも見られるため、通勤時間や休憩時間も有効に使え、自分のペースで理解を深めることができました。
ビデオで全体の流れを理解した後に問題集を解き、間違いを丁寧に復習することで、確実に実力がついていくのを実感できました。

■ 教材だけでなく、現場からも学ぶ

教科書や試験対策アプリも活用しつつ、職場の先輩に積極的に質問し、現場での経験を通じて実践的な知識も習得していきました。
学習と仕事の両立は決して簡単ではありませんが、「自分を信じて、最後まであきらめないこと」が何より大切だったと振り返っています。

特定技能の習得と日本語能力の向上をまとめてサポートしたい企業様は、ぜひ詳細をご確認ください。

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特定技能試験対策は教材選びと環境づくりが重要

特定技能試験のために勉強をしている外国人

特定技能試験の合格には、公式PDF、市販教材、そしてeラーニングといった複数の学習手段をバランスよく活用することが大切です。まずは無料で試験範囲を正確に把握できる公式テキストで基礎を固め、市販の問題集を併用することで理解を深めることができます。

しかし、教材を配布しただけでは学習が進んでいるかどうか分からないという不安や、専門用語の難しさ、業務と勉強の両立の難しさなど、受験者と企業の双方が抱える課題も少なくありません。

こうした課題に対して、近年はeラーニングを活用した学習環境づくりが効果を発揮しています。動画による解説やワークシート、演習問題を組み合わせることで、外国人スタッフでも理解しやすくなります。また、企業側は進捗状況を管理画面から確認できるため、無理のない形で指導を行えるようになります。受け入れ人数が増えても教材費を抑えられる点も、多くの企業で導入が進む理由のひとつです。

特定技能試験対策を成功させるためには、受験者が無理なく学習を続けられる教材を選び、継続を促す仕組みを整え、企業としても管理しやすい環境を用意することが欠かせません。自社の状況やスタッフの日本語レベルに合った方法を取り入れることで、試験の合格と人材の定着を同時に実現できる体制づくりが可能になります。

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
 日本語eラーニングシステムを開発、1万人超の外国人が日々学習中

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