日本語を学ぶ外国人にとって、自分の言語スキルを客観的に証明する手段のひとつが「日本語能力試験(JLPT)」です。
1984年に始まったこの試験は、現在では世界中で実施され、年間の応募者数は170万人を超える規模にまで成長しました。受験者の目的や背景は多様化し、進学・就職・自己評価など、その役割も年々広がっています。
この記事では、JLPTの応募者の推移や受験理由、どんな人が受けているのかを実際のデータを元に解説します。また、日本国内での受験方法や2025年の試験日程についても紹介します。
日本語能力試験:受験者数の推移と最新動向

1984年にスタートした日本語能力試験(JLPT)は、今や世界最大規模の日本語検定試験となっており、国内外を問わず、日本語学習者の増加にともなって受験者数も年々増加しています。
特に2009年は、試験を年間2回に拡大した初年度で、制度改訂の直前というタイミングも重なって、応募者数が大きく伸びました。

その後、2017年に応募者数が100万人を突破し、日本語学習が世界的に定着してきたことがわかります。
しかし、2020年には新型コロナウイルスの影響で世界的に試験が中止され、12月のみの限定実施になりました。また、2021年〜2022年にかけても受験機会が限られたため、一時的に応募者数は大幅に落ち込みました。
それでも2024年には、応募者数は過去最多となる約172万人に到達。グラフを見ると、特に海外応募者の増加が顕著で、日本語学習のグローバルな広がりが感じられます。
また、国内の応募者数も引き続き安定した推移を見せており、日本語能力試験の必要性はさらに高まりつつあると言えるでしょう。
日本語能力試験を受験する理由は?

日本語能力試験(JLPT)は、世界中の受験者にさまざまな目的で活用されています。
2018年12月に実施された試験において、海外からの応募者を対象とした調査では、「自分の実力が知りたい」と答えた人が最も多く、全体の33.2%を占めました。

次に多かったのは「自分の仕事や今後の就職・昇進・昇給に役立つ(自分の国で)」という回答で23.1%、さらに「日本での就職や昇進に役立つ」とする回答も10.3%にのぼり、あわせて約1/3がキャリア目的で試験を受けているという結果になりました。
日本語能力試験が仕事面でも役立っている現状が見て取れます。
また、「大学や大学院への入学に必要」とする回答も、日本国内向けが10.0%、自国向けが7.5%と続き、進学のための資格としてのニーズも根強いです。
教育機関での証明目的という回答もあわせると、JLPTは進学や学業でも幅広く利用されています。
この調査結果からは、JLPTが進学・就職など多方面で役立つ総合的な語学試験として定着している実態がわかります。

日本語能力試験を受験するのはどんな人?

同じく、2018年12月に実施された海外からの応募者を対象に行われた属性調査によると、応募者の年齢や職業は非常に多様で、日本語学習が特定の層に偏っていないことがわかります。

最も多かったのは「大学・大学院生(高等教育)」で全体の42.2%を占め、次いで「就業(会社員・公務員・教員・自営業など)」が27.6%と続きます。
この2つの層で約7割を占めており、学業や仕事の場面で日本語が必要とされている背景がうかがえます。
また「中学・高校生」が11.7%、「小学生」が2.3%と、初等・中等教育段階の学習者も一定数存在しており、早期からの日本語教育への関心も感じられます。
さらに、語学学校などに通う教育機関の学生が6.0%、その他が9.0%と、学びの場も多岐にわたっています。
この調査からは、日本語能力試験が年齢や職業に関係なく、広く開かれた試験となっており、評価の指標として活用されていることがわかります。

日本語能力試験を受けるには?

日本国内で日本語能力試験を受ける場合の手続きや、2025年の試験日程について紹介します。
日本国内で受ける場合の手続き方法
日本語能力試験(JLPT)を日本国内で受験する場合は、インターネット申込専用の「MyJLPT」システムを利用して申し込む必要があります。
まずは「MyJLPT」の利用者登録を行います。
登録には、メールアドレスや氏名、住所、連絡先などの入力が必要です。
登録後に発行されるIDとパスワードを使って、申し込みや成績確認などの手続きが行えます。
試験の申込受付期間中に、MyJLPTへログインし、日本語能力試験の申込みページから必要情報を入力します。
希望する試験レベルや受験地を選択し、入力内容を確認して申し込みをします。
申込み後、受験料の支払いを行います。
支払い方法や金額の詳細は、申込み時にMyJLPT内で案内されます。
支払いが完了しないと申込みは確定しないため、期日を守って手続きを済ませましょう。
受験票に試験会場や集合時間などが記載されているため、内容を確認し、当日持参します。
試験当日は、受験票と本人確認書類を持参し、指定の会場で受験します。
試験に関する詳細な注意事項は、受験票または公式サイトであらかじめ確認しておきましょう。
試験後、すべての受験者に合否結果通知書が送付されます。
さらに、合格者には「日本語能力認定書」が交付されます。
MyJLPTにログインすれば、Web上でも試験結果を確認できます。
2025年 日本国内の試験日程
日本語能力試験を日本国内で受験する場合は、以下の日程で受験できます。
- 第1回 2025年7月6日(日)
- 第2回 2025年12月7日(日)
各回ともN1~N5の全レベルを対象に全国の主要都市で実施されます。
午前・午後に分けて実施され、入室・試験開始時間はレベルによって異なります。また、同じ日に複数のレベルを受験することはできません。
試験日は毎年7月第1日曜・12月第1日曜に実施されることが多いです。
申込開始時期や受験地は MyJLPT にて随時案内されますので、最新情報を公式サイトでご確認ください。

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日本語能力試験の受験者数|まとめ

日本語能力試験(JLPT)は、世界中の日本語学習者にとって、自分のスキルを証明するための重要な試験です。
試験制度の変化や社会状況に左右されながらも、その需要は右肩上がりで広がり続けています。
受験者の目的や背景は多岐にわたり、学業や仕事、生活のさまざまな場面で活用されていることがデータからわかります。
これから受験を考えている方は、自分の目標やレベルに合わせて、ぜひ試験にチャレンジしてみてください。



