第二言語習得のための教材の使い方

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第二言語を習得するためだけでなく、学習をするときには教材を使用することになります。単語帳や文法書、実用書や辞書などを使用することが多く、様々な教材が準備されています。

 

必要に応じて使い方を変化させることは理解できていても、使い方自体を考えて行動している人は少ないです。読む書く思い出す使うという単純な方法ですが、具体的に学習できるようお伝えします。

 

目次

「読む」という準備

言語学習をしていくときには、読むのは勉強とはなりません。知識の土台を作るための準備だとお考え下さい。読むことであなたが知らなかった知識を手に入れることができるというのは錯覚です。

 

読むことで手に入れられるのは、そのような知識がこの世界にあるのだという事実を確認しているだけです。その証拠に、読んだだけであなたは言語を使用できるようになるわけではないのです。しかし、多くの人は読むことが学習だと信じており、読む時間を学習時間に入れているのです。

 

スポーツをしている人は理解しやすいですが、読む作業は練習前のストレッチと同様です。練習そのものではなく、準備だという心構えで新しい知識と出会いましょう。

 

「書く」という作業

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準備ができたら練習を行いましょう。書くという行動は練習には最良の方法です。教材を模写するだけでも知識を頭の中に残すことができますが、ご自身なりに分類してまとめるなどすることで、効率は上がります。

 

どのような教材を使用していたとしても、ノートを使用して教材1ページを1文でまとめてみるなどの工夫を行いましょう。書くという行動で言語を習得を志す場合、大切なのはご自身の頭で考えてまとめるということです。書くことで頭の中に残すことができます。

 

しかし、残っている知識はまだ使うことができない状態で保管されるのだと理解しておいてください。読んだり書いたりする行動は、学習としてはインプット作業ですので、教材を持ち歩くことができる程度に頭の中に知識が入っているだけです。使えるようになりましょう。

 

「思い出す」という実用化

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頭の中に入れた知識は思い出すことにより、実用的になります。通常の生活の中にも実用的な道具はたくさん存在しています。ハサミやペンなど、それ自体は大切ではない場合もありますが、無ければ困ることがあるものを実用的なものといいます。

 

あなたが読んだり書いたりして覚えた知識は、思い出そうとすることにより実用的になります。重要なのは、思い出せることではなく思い出そうと意識を集中することです。

 

当然、思い出すことができればよいですが、思い出せなくても意識を集中することで能力が上がります。思い出そうとすると、なんだか頭が気持ち悪いような気持ち良いような不思議な感覚になります。その感覚が、脳の中で知識と知識をつなげている感覚なのです。思い出そうとすることで、あなたが覚えた知識は実際に使うための道具となります。

 

「使う」という現実化

頭の中で実用化された知識は、現実で使うことで形を生み出します。実用的な物は使わなければ無いのと同じです。考えていることや感じている想いは、言葉にしなければ伝わらないのです。

 

現実の社会の中で、間違いながらでも使ってみることをお勧めします。もしも使おうとして、忘れていることに気が付いたら教材を見直して思い出しましょう。あなたが持っている教材には、たくさんのヒントが載っているでしょう。教材を丸暗記するだけでなく使うことができるようになるためには、少しのページでよいので教材から離れて使う癖をつけていきましょう。

 

教材を使う学習スケジュール

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学習を進めるときには学習スケジュールを考える必要があります。暗記すると知識は増加しますが、忘れることで減少します。ほとんどの人は、1週間以上何もしないことでほとんど8割以上の知識を失います。そのため、計画を立てて勉強することで教材の内容を忘れにくくする必要があります。

 

第二言語の習得の際、教材を覚えられずに悩んでしまうのは学習計画が間違っているからです。学習計画は、何日までに教材の何ページまで進めるというようなものだけでなく、いつ復習をするのかを考える必要があるのです。毎日勉強をしている人におすすめなのは、5ページ進めて次の日に3ページ戻ったところから5ページ進めるという方法です。

 

単純に1日あたり2ページしか進みません。しかし、1年間学習することで730ページは進みます。そして、どのページも3回復習している状態で1年を終えるのです。毎日10ページ進めるよりも確実に復習を含めて進めることができます。

 

「型」を使ってアレンジする

言語だけに限りませんが、教材に載っている内容は「型」というものです。すべてのことには基本となる型が存在ます。型を知らなければ独自の考えで行動することになりますが、型のない独自の行動はオリジナルではありません。

 

言語は最終的に、ご自身の言葉としてオリジナルの言葉を使うことになります。しかし、共通の「型」が無ければ相手に伝わることがありません。あなたが型を習得するのは、1つの形を学ぶためではなく、「型」と「型」を組み合わせることであなたのオリジナルを生み出すためです。

 

あなたの個性はこの世界で一つだけですが、個性を発揮するための手段が言語です。あなただけの言語を生み出すことができるまで学習をしていきましょう。まずは教材を暗記するなど基本的なことを行い、習得できてきた状態になれば例文と例文を組み合わせるなどの工夫を行ってみてください。

 

言語を習得するときに大切なのは、教材を丸暗記を考えるだけでなく、教材を覚えること自体が言語を使うための土台作りだと考えることです。どのような教材にも、あなたに必要な知識が載っています。

 

その使い方は、人それぞれではありますが、学習の「型」というのは読み書きから始まり、思い出したり使用することにより完了します。さらに言えば、学習に終わりなどないのかもしれません。覚えたことは忘れますし、忘れたことは思い出す必要があります。あなたが第二言語を習得するために学習するべき内容は、この広い世界と同様にたくさんあるのです。

 

 

 

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この記事を書いた人

三木 雅史(Masafumi Miki) 株式会社E-MAN会長
1973年兵庫県たつの市生まれ / 慶応義塾大学法学部法学科卒
・25歳で起業 / デジタルガレージ / 電通の孫請でシステム開発
・web通販事業を手掛ける
・2006年にオンライン英会話を日本で初めて事業化
・2019年外国人の日本語教育を簡単、安価にするため
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