日本でも海外でも、初めて人に会ったときには、自己紹介をするのが一般的です。
せっかくなら良い自己紹介をして、相手と仲良くなったり、好印象を与えたいですよね。
そこで本記事では、日本語での自己紹介を詳しくご紹介します。
日常会話や転職、面接など、さまざまなシチュエーションで使えるフレーズや具体例を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
日常会話で役立つ自己紹介の例文集
ここでは、日常会話で役立つ自己紹介について解説します。
日本人と仲良くなる自己紹介の方法
日本人と仲良くなるための自己紹介のフレーズや、相手と自然に打ち解けるための会話の工夫を解説します。
基本のフレーズ
まずは、自分の名前や出身国について紹介する、基本の自己紹介フレーズです。
はじめまして。
わたしは○○です。(○○に自分の名前を入れましょう)
○○から来ました。(○○に自分の国の名前を入れましょう)
※国の名前の例:アメリカ、中国、韓国、台湾、フィリピン、ベトナムなど
○○と呼んでください。(○○に自分のニックネームを入れましょう)
相手と打ち解けるためのフレーズ
先ほど紹介した基本の自己紹介だけでも問題はありません。
しかし、基本の自己紹介に加えて、自分がどういう人か分かってもらうような情報を付け加えると、もっと良い自己紹介になります。
例えば、自分の好きなことや趣味について話すと良いでしょう。
好きなものを紹介する
わたしは、○○が好きです。(○○に自分が好きなことやもの、食べ物の名前などを入れる)
※好きなものの例:マンガ、ゲーム、お寿司、ラーメンなど
趣味を紹介する
わたしの趣味は、○○です。(○○に自分の趣味を入れる)
※趣味の例:読書、映画鑑賞、旅行、音楽など
留学生向けの自己紹介フレーズ特集
留学生が日本語で自己紹介する際に使える具体的なフレーズを紹介します。
- わたしは、学生です。
- ○○で勉強しています。(○○に学校の名前を入れましょう)
- ○○大学△△学部●●学科で勉強しています。(○○に大学名、△△に学部名、●●に学科名を入れましょう)
- いま○年生です。(○に学校の学年を入れましょう)
- ○○を勉強しています。(○○に勉強していることを入れましょう)
※勉強していることの例:日本語、経済学、看護学、心理学など
すぐに使える!簡単なあいづちと応答フレーズ
誰かと知り合いになったら、自己紹介のあと、たくさん話しをして仲良くなりたいですよね。
ここからは、会話を続けるために役立つあいづちと応答フレーズを紹介します。
- はい/ええ
- そうですね(同意を表す)
- そうですか(わかりした)
- なるほど(納得したときに使う)
- へえ(感心を表す)
あいづちや応答をする時は、言葉だけでなく、表情や仕草を伴って自分の感情を表現するとさらに良くなります。
初対面での会話におすすめの話題は?
この記事では、自己紹介のやり方を紹介してきました。
自己紹介をしたあとは、仲良くなるために、日本語で会話をしたいですよね。
しかし、初めて会った人と一体何を話せばいいか分からないという方も多いでしょう。
ここからは誰もが気軽に話せる、おすすめの話題を紹介します。
自分の国のこと
自分の国のことを話すことは、自分を知ってもらうための一番良い方法です。
自分の国の天気や食べ物、習慣など、色んなことを紹介してみましょう。
相手の日本人も、きっと海外の話に興味津々のはずです。
家族のこと
自分の家族も話しやすいトピックです。
何人家族で、兄弟や姉妹はいるかなどを話してみましょう。
相手の家族について質問するのもおすすめです。
趣味のこと
趣味の話題は、万国共通で盛り上がる話題です。
読書や映画鑑賞、旅行、ゲームなど、好きなことを自由に話してみましょう。
もし、相手が同じ趣味を持っていたら、仲良くなれる可能性が高いです。
転職・面接で使える自己紹介フレーズ
ここからは、日本の会社の転職・就職の面接で使える自己紹介フレーズを紹介します。
面接での自己紹介の具体例
ここからは、転職や就職の面接で使える自己PRの例文を紹介します。
自分の経験やスキルを的確に伝える方法や、採用担当者が注目するポイントをみていきましょう。
自己PRで使えるフレーズと例文
自己PRで使えるフレーズ
自分の経験やスキルを伝えたい場合は、以下のようなフレーズが使えます。
- 私の強みは、積極的なところです。
- 母国では、外資系の企業で3年間エンジニアの仕事をしていました。
- 私は、○○という資格を保有しています。
- 以前の職場では、約200名の営業スタッフの中で、年間MVPを受賞しました。
私の強みは、語学力と外国から来られたお客様への接客経験です。
学生時代、観光地のレストランでアルバイトをしていました。
お客様の中には日本語が全く分からない方も多くいらっしゃたため、そのような方々にも快適なサービスを提供したいと思いました。
そこで私は、日本語と並行して、英語力向上に取り組むことにしました。
その結果、日本語能力検定N1を取得し、TOEICスコアを500から930にまで向上させることができました。
また、実際に「あなたのおかげで滞在が楽しいものになった」といった感謝の言葉をいただいたことは、私の励みとなり、自分の仕事が他者に貢献していると実感できる貴重な経験でした。
御社のホテルは世界中のお客様をお迎えする場として、語学力だけでなく異文化への理解や柔軟な対応力も求められると考えています。
これまで培った語学力と、外国の方々と接してきた経験を活かし、御社のサービス向上に貢献したいと考えています。
採用担当者が注目するポイントを抑えるコツ
採用担当者は、面接を通じて、会社にとってあなたを採用するメリットがあるのかを知りたいと思っています。
そのため、自己PRでは、応募先企業の業務内容と関係がある経験やスキルについて話しましょう。
面接官に、あなたの経験やスキルが、企業にどう貢献できるのかを理解してもらうことが大切です。
外国人が面接で聞かれる逆質問の対策
ここからは、面接時に面接官から質問されたときの対応方法を解説します。
また、求職者が面接官に逆質問をするときのポイントや、企業の文化や仕事内容について深く知るための質問例を紹介していきます。
面接官から質問されたときの対応方法
面接時に、外国人がよく聞かれる質問への対応方法を解説します。
「日本に住みたかったから」「日本のアニメが好きだから」といった、学びとは関係ないことを答えるのではなく、日本にきて何を学びたかったのかを明確に答えましょう。
【例文】
私は、○○になりたいと考えています。
この分野では、日本の●●大学が先端的な研究を行っているため、●●大学への留学を決意しました。
このタイプの質問への回答のポイントは、自身が志望するキャリアと日本で働く理由を結びつけて話すことです。
そして、できれば長期的に日本で働くつもりであることを伝えましょう。
【例文】
私は、○○大学△△学部で最先端の技術を研究しました。これからは、大学で学んだことを活かし、●●に関わる仕事をしたいと考えております。御社は、●●に関しては、世界でもトップクラスの技術と実績をお持ちなので、ぜひ研究職で開発に携わりたいと思いました。
逆質問する時のポイント
日本では、面接の終盤に面接官が求職者に「何か質問はありますか」と聞くことが多く、これを逆質問といいます。
逆質問は、企業ついて深く知るチャンスです。
ここからは、逆質問する際の3つのポイントをみていきましょう。
「御社の企業理念は何ですか」など、会社のサイトや採用ページを見れば書いてあるようなことは聞かないようにしましょう。
「ノルマを達成できなかった場合どうなりますか」といった質問は、面接官に自信がない印象を与えるので避けましょう。
「平均年収はどれくらいですか」「ボーナスはどれくらいですか」など、待遇に関する質問ばかりするのは良くありません。
面接官に、仕事への意欲が低く、待遇にしか興味がない人という印象を持たれてしまう可能性があります。
企業の文化や仕事内容について深く知るための質問例
逆質問のメリットは、企業の文化や仕事内容を深く知れることです。
以下のような質問例を参考に、自分が知りたいことを積極的に逆質問してみましょう。
- 「御社では社員へのフィードバックをどのように行っていますか」
- 「御社で活躍している方に共通点があれば教えてください」
- 「1日の仕事の流れは、大まかにどういったものですか?」
- 「募集要項に仕事内容は○○とありましたが、実際のお仕事の範囲はどこからどこまでですか?」
自己PRをうまく伝えるポイント
ここからは、効果的な自己PR文を作るための6つのポイントを、具体例を挙げながら解説します。
どのように自己PRを組み立てれば他の候補者と差別化できるか、自分の強みを引き出せるのかを見ていきましょう。
自分の強みを見つけるためには、自己分析を行うことが大切です。
自己分析には、「自分史」「マインドマップ」などたくさんの方法があります。
インターネット上には、自己分析サービスを提供するサイトもあるので、興味があれば利用してみてください。
また、自分では分からない強みを発見するには、第三者の意見を聞く「他己分析」も有効です。
クラスメイトやゼミの先生に、他己分析に協力してもらえないかお願いしてみましょう。
他の候補者と差別化を図るには、経験に基づいたオリジナルの強みをアピールすることが重要です。
応募先企業のことをよく調べ、企業が求めている人物像を明らかにします。
企業が求める人物像と自分の重なる部分がアピールすべきポイントです。
面接官に、自分の強みがどのように企業の役に立つのか、自分を雇うとどういうメリットがあるのかを説明しましょう。
効果的な自己PR文を作成するには、具体的なエピソードを付け加えるのがおすすめです。
例えば、「私は努力家です」と言うだけでは具体性がありません。
「日本語の会話力をあげるため、毎日1時間日本人と会話することを習慣にしています」など、具体的にどういう努力をしているのかを補足しましょう。
面接の時間には限りがあります。
自己PRも長々と話すのではなく、言うべきことを簡潔にまとめましょう。
企業によって自己PRに与える時間は異なるので、1分バージョン、2分バージョンなど、いくつかのバージョンを考えておくと安心です。
PREP法とは、Point(結論]、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の頭文字をとったコミュニケーション法の名称です。
自己PRする際には、PREP法を参考に「一番大切なこと=自分の強み」を冒頭にもってくるようにしましょう。
まとめ
日常会話や転職・就職の面接など、さまざまなシチュエーションに応じた日本語の自己紹介を解説しました。
自己紹介を上手にできれば、良好な人間関係を築いたり、面接で好印象を与えることができます。
ぜひ、本記事の内容を参考に自己紹介を練習し、友達づくりや転職・就職活動に役立ててください。